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明治26年11月3日付読売新聞「雑報」では、
・妖怪研究会 井上円了氏ハ今度妖怪学講義録を発行するに付更に広く右に関する事実を徴集して益々其理を明かにせん為哲学館内に妖怪研究会を設け世間より事実を報道して説明を需むる時ハ喜んで之に応ずる由又同会にてハ従来民間に伝はれる卜筮・五行・干支・九星・淘宮の如き諸術は既に陳腐に属せるを以て今日の学説に本きて之れに代用すべき新法を工夫し有志の依頼に応じて人事の吉凶禍福の鑑定をもなす由
『天則』明治26年11月号の「妖怪彙報」では、
・妖怪研究会 哲学館にては、今年九月より予期の如く、井上館主の妖性(ママ)学講義を発行せり、其購読者の多きは実に驚くばかりなりといふ。同館にては又生徒中の有志より左の如き会を設けて研究すと云ふ、世の篤志者は続々材料を送りて可ならむ。
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今般井上館主の発起にて哲学館内に妖怪研究会を設け妖怪事件に付館外諸君より寄送せらるゝ質問及通信は各其受持に応して之を審査し或は講義録に其説明を掲け或は直接に回答することあるべし
今先つ研究の為めに左の題を掲く。幸に館外員諸君より其答案を寄送せられんことを望む
一.毎月十五日の満月は肉眼にて望むときは直径何程の大に見るや各其思ふ所を記すへし
二〜六 略
七.従来人の吉凶禍福を判断ける諸術即ち卜筮、干支、五行、淘宮、人相等其説既に陳腐に帰したるを以て今度更に今日の学理基きて之れに代用すべき新法を組織せんとす。追て其規則方法を定めて試に館外員諸君の吉凶鑑定の依頼に応すべし
(参考)「井上円了の妖怪研究会」、「井上円了の妖怪研究会(その2)」
http://d.hatena.ne.jp/jyunku/20120109/p2
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