http://www.asyura2.com/09/bun2/msg/558.html
Tweet |
*
http://blog.livedoor.jp/nishiokamasanori/archives/5025549.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1808304487&owner_id=6445842
サクリファイス [DVD]
エルランド・ヨセフソン (出演), スーザン・フリートウッド (出演), アンドレイ・タルコフスキー (監督) | 形式: DVDhttp://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%B9-DVD-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC/dp/B000062VMC/ref=cm_cr-mr-title
16 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
マタイ受難曲と共にタルコフスキーは逝った−−タルコフスキーとカタリ派, 2006/4/26
By 西岡昌紀 -(2006年4月26日)
タルコフスキーの最後の映画である。−−ヨーロッパで(核戦争と思はれる)戦争が起きる。たまたまその同じ日、戦場を離れたスウェーデンの或る場所で、自分の前世は日本人であったと信じる父親が、自分の誕生日に、一本の日本の木を植える。そして、その子供が、父親の意志を継いでその木に水を与え続ける。−−この映画の物語には、カタリ派キリスト教の影響が感じられる。即ち、人間は転生すると言ふ思想と、カタリ派の象徴とも言える魔女が、重要な意味を持って語られ、登場するからである。−−タルコフスキーは、「ヨーロッパの仏教」とも呼ばれる、非暴力主義のキリスト教カタリ派に共鳴して居たのではないだろうか?(その魔女の名前がタルコフスキーの母親と同じマリアである事にも注意が必要である。)
又、物語の終はりで、主人公の父親が、想ひ出の有る家に放火する場面は、タルコフスキーが尊敬して居た黒澤明監督の(核戦争を主題にした)映画『生きものの記録』に似て居る。この類似は、タルコフスキーの黒澤監督へのオマージュだったのではないだろうか?
この映画は、バッハのマタイ受難曲の中の一曲である《あわれみたまえ(Erbarme Dich)》で始まり、この同じ曲で終はる。その音楽と木を包む光の美しさは言葉では言ひ表せない。−−この曲は、タルコフスキーを愛した日本の作曲家、武満徹氏(1930−1996)が、新しい曲を書く時、必ず聴いたアリアである。
(西岡昌紀・内科医/チェルノブイリ原発事故から20年目の日に)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。