http://www.asyura2.com/09/bun2/msg/523.html
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次の連載もの、東海では「中日新聞」、関東だと「東京新聞」になる。関西では読めないのが残念。いずれ単行本になるだろうから、その時のお楽しみということにしておこう。
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http://blog.goo.ne.jp/haru-tutui/e/9acaafd5b25aae734d57beb64ec77221
梯久美子「百年の手紙」中日新聞連載
夕刊の連載で、副題が、「20世紀の日本を生きた人びと」がなかなか面白いです。
3、4日前、敗戦直後に昭和天皇と皇后が、11歳くらいの皇太子(現天皇)に送った手紙が紹介されていました。戦争をおしまいにすることができて、ほっとした思いが、あまりに率直に書かれていてびっくりしました。
皇后などは、「日本はこれで永遠に救われるのです」とまで書いているのです。
Rでは、敗戦後、天皇に代って絶対的権力者になったマッカーサーに、日本人が手紙を書いた。その数、41万通以上。
『拝啓 マッカーサー元帥様』という岩波現代文庫にその一部が紹介されているそうです。
梯さんは、「手紙の数々を読むと、この新しい支配者に日本人が示した“帰依”と呼びたくなるような崇敬と期待、そして親愛の念に、今さらながら驚かされる そして、朝鮮戦争が始まると、日本人も戦場で戦わせてほしいという手紙がみられるようになる。右翼の大物で、元A級戦犯の児玉誉士夫がマッカーサーに宛てたのも、その内容。
そして、日本は実質的な後方基地となり、朝鮮戦争の特需によって経済復興を果たした。この戦争に立派に“参戦”し、日本全体が、マッカーサーの<忠実なるしもべ>となったのである」と。
対象が、天皇からマッカーサーに代っただけで、戦争中も戦後も、余り変わらない日本人が突きつけられており、一寸悲しいです。あれだけ大きな犠牲があったのだからもっと変わらなければならないのでしょうが。「しもべ」から、「主権者」へと変わることは、一朝一夕にはいかないようです。
毎回、手紙を媒介にしながら、日本の20世紀の歴史を紐解いていくやり方が、とても新鮮で、面白いです。
サッチ
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<参照>
『百年の手紙--20世紀の日本を生きた人々』-1- 田中正造/石川啄木/幸徳秋水〔来栖宥子★午後のアダージォ〕
http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/ebfca3a759dc27702b9e3ca84a652cb1?fm=entry_awc
『百年の手紙 20世紀の日本を生きた人々』-2- 管野すがの手紙=針で開けた無数の小さな穴が文字を形成〔来栖宥子★午後のアダージォ〕
http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/ebfca3a759dc27702b9e3ca84a652cb1?fm=entry_awc
『百年の手紙--20世紀の日本を生きた人々』-3- 獄中の夫へ/万葉の歌に込め 宮本百合子・顕治〔来栖宥子★午後のアダージォ〕
http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/177b23cfc511d204b2da12363904217c?fm=entry_awc
『百年の手紙--20世紀の日本を生きた人々』-4- 警官に殺されたるらし(志賀直哉・小林多喜二)〔来栖宥子★午後のアダージォ〕
http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/268f7de877bfc5bbe35102484ee8bf6c?fm=entry_awc
東京新聞夕刊「百年の手紙」(Internet Zone::WordPressでBlog生活)
http://ratio.sakura.ne.jp/archives/2011/08/31225920/
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