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「日本沈没」SF作家・小松左京さん死去 80歳
産経新聞 7月28日(木)16時14分配信
「日本アパッチ族」「日本沈没」などの作品で知られ、文明評論家としても評価されたSF作家の小松左京(こまつ・さきょう、本名・実=みのる)さんが26日午後4時36分、肺炎のため死去した。80歳だった。大阪市出身。告別式は親族で済ませた。
京都大学文学部イタリア文学科在学中から作家の高橋和巳らと交流し、文学活動に参加。卒業後は業界紙記者、土木工事の現場監督、漫才の台本作家などさまざまな職業を経験した。昭和36年に『地には平和を』で「SFマガジン」の第1回コンテストで努力賞。SF作家としてデビューした。
空襲で焼け野原となった大阪城周辺の廃虚を舞台に、鉄を食料にする一族を描いた「日本アパッチ族」(昭和39年)のほか、「復活の日」(同)「果しなき流れの果に」(41年)など、人類と現代文明の未来を探る構想豊かな作品を次々と発表。日本でのSF小説を開拓する草分け的存在となった。
地殻変動で日本列島が水没し、日本民族は国土を失うという設定の「日本沈没」(48年)は広範な知識に裏づけられた巧みな空想力が話題を呼び、400万部の大ベストセラーに。日本推理作家協会賞を受賞したのをはじめ映画、テレビ・ラジオドラマ、劇画にもなった。また60年には「首都消失」で日本SF大賞を受賞した。
文明評論家としても知られ、45年には国際SFシンポジウムを主宰。平成2年、大阪市で開催された「国際花と緑の博覧会」の総合プロデューサーをつとめたほか、昭和59年公開の映画「さよならジュピター」では脚本・製作・総監督をこなすなど多彩な行動力が持ち味だった。
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小松左京さん死去=80歳、「日本沈没」など壮大なSF小説
時事通信 7月28日(木)15時20分配信
「日本沈没」など壮大なスケールのSF小説で知られ、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)のプロデューサーなども務めた作家、小松左京(こまつ・さきょう、本名実=みのる)さんが26日午後4時36分、肺炎のため大阪府箕面市の病院で死去した。80歳だった。大阪市出身。葬儀は済ませた。
京大文学部卒。経済誌記者や漫才台本作家などを経て、62年、「SFマガジン」に「易仙逃里記」が掲載されデビューした。9年がかりで執筆した近未来SF「日本沈没」を73年に発表。地殻変動で危機に直面する日本の運命をリアルに描き、日本推理作家協会賞や星雲賞を受賞。上下巻合計で400万部を超える大ベストセラーに。
同作は映画化、テレビドラマ化され、一大センセーションを巻き起こした。2006年には33年ぶりに映画のリメーク版が公開された他、作家谷甲州氏との共著で「第二部」を発表し、健在ぶりを示した。
他に、自ら映画版の脚本、製作、総監督を手掛けた長編「さよならジュピター」や、「地には平和を」「日本アパッチ族」「復活の日」「首都喪失」(日本SF大賞)など。
プロデューサーとしての手腕も発揮。大阪万博や85年の国際科学技術博覧会(つくば博)、90年の「国際花と緑の博覧会」などに関わった。
今月8日に体調を崩して入院していた。
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