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“Cinema KOBE(シネマ神戸) blog”の案内に引かれてCinema Kobe(神戸市新開地)で本日まで上映の、やたら長ったらしい名前の『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』を観てきました。
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http://cinemakobe.blog136.fc2.com/blog-entry-38.html#cm
4月23日(土)〜4月30日(土)
CinemaA
『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』
10:00〜11:45 (朝1回のみの上映) (→作品情報)
料金 1,000円均一(入替えなし、その後の作品も鑑賞可)
CinemaAにて、8日間上映します。
支配人の三幣さんが、震災・原発の現状を見て思いついたのがこの作品。
調べたところ、フィルムが見つかったので、上映が決まりました。
監督 森崎東
音楽 宇崎竜童
出演 倍賞美津子 原田芳雄 平田満 竹本幸恵 上原由恵 泉谷しげる
1985年公開。
ドサ回りのストリッパー、不良中学生、ダメ教師、原発ジプシー、娼婦、ヤクザ、悪徳刑事。
彼らによって繰り広げられる混沌とした群像ドラマ。
非行、原発、沖縄、生死など様々なテーマを内包した、喜劇でありメロドラマ。青春映画でありアクション。
予告を見ても、そのエネルギーに圧倒されます。
Twitterではすでに多くの反響をいただき、ありがたい限り。
加瀬亮さんも出演した「ニワトリはハダシだ」の監督さん、と言えば、若い方もわかるでしょうか。
社会派ヒューマンドラマを得意とする監督、森崎東。
スクリーンで見られるのはとっても貴重かと。
ファンの方も、初めて名前を聞いた方も、ぜひ足をお運びくださいね!
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生きているうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言 略筋 旅回りのダンサー、バーバラ(倍賞美津子)が久しぶりに帰って来た。タケ子(小林トシエ)がやっている飲み屋“波の上”の二階が彼女の住居だが、この辺は沖縄の人たちの集落で、“波の上”の常連の老船長(殿山泰司)は「沖縄人民共和国波の上租界だで」と言っている。バーバラの弟・正(片石隆弘)、タケ子の娘タマ枝(竹本幸恵)、そして和男(久野真平)の落ちこぼれ中学生三人が修学旅行積立金強奪騒動を起こした直後で、人質にとられた野呂教諭(平田満)がしばられたまま、物干台にころがされていた。タマ枝はチンピラの子をお腹に宿していて、おろせといわれている。
野原藍 <映画書房『森崎東篇』より>
バーバラの内縁の夫宮里(原田芳雄)も、美浜の原発から帰ってきた。沖縄のコザ暴動以来の間柄で、原発を転々と渡り歩く労務者“原発ジプシー”だが、いつの間にかヤクザの仲間入りしているのが、バーバラには気がかり、旅回りを止め二人ともカタギの仕事について正式に結婚したいのだが・・・。バーバラは、宮里の顔を見るや、美浜の娼婦アイコ(上原由恵)のことを聞かずにいられない。宮里に頼んで足抜けさせたはずなのに、また戻つたという噂を聞いたからだ。「アイちゃんですよゥ、ゴハン食べたァ」が挨拶の言葉で、みんなに好かれていたアイコ、原発労働者の安次(泉谷しげる)が忘れられずに戻ったにちがいない。
原発が建つところ、原発労務者、手配師、風俗営業の店、女たち(近ごろはフィリッピンからの出稼ぎ女性も多い)、それらを仕切るヤクザ、そして警察、という図式は美浜とて同じ、そういう仕組みの中で、戻ったアイコがどうなるか・・・。バーバラは美浜へ旅たった。学校をクビになった野呂教諭が、一目惚れしたバーバラの鞄を持って。タマ枝たちも放校になったので、宮里を頼って一足先に行っていた。
アイコは生きていた。けれど安次は事故で死んだという。土の中に話しかけながら安次の墓を堀っているアイコは狂ったのか・・・:ところが何と、墓穴から足にホータイを巻いただけの安次が出てきたではないか。バーバラと野呂がにわか仲人になって、墓場での結婚式、そしてアイコ、安次が作った相ことば「あふれる情執みなぎる若さ、キョードーイッチダンケツ、ファイトーtッ」が、みんなへの別れの挨拶だった。バーバラを慕っていつもそばにいるフィリツピン女性のマリア(ジュビー・シバリオス)もそばで口を合わせている。同じ年頃のマリアを正は好きになった。
アイコと安次二人で、立入禁止の金網を越えて海から逃げる手筈だつたのに、アイコはマリアも連れて行こうとして・・・。二人はヤクザにモーター船の上から討たれ、手を引いていた正の機転でマリアは助かって。
バーバラが宿にしているスナックのママ、ギン子の畑を手伝うバーバラとタマ枝、突然、青空から雨が降ってきた。アイコがいつも祝言あげるときは日照り雨が降るって言っていた・・・。港に入ってきたモーター船にヤクザと一緒に乗ってる宮里をバーバラは見つける。
ヤクザがマリアを探している。宮里に危険だからマリアにかまうなと言われたバーバラだったが、正や野呂たちと、マリアを“波の上”まで連れ出すのに成功し、タマ枝、正、和男、野呂たちはマリアも乗せて、老船長のボロ船でほんとうの修学旅行に出ることになった。
バーバラを追うように戻ってきた宮里、マリアと宮里を残してヤクザも追ってきて、宮里にアイコ殺しの代人で自首しろという。いやだという宮里、それなら死んでもらうというヤクザを宮里は撃った。ビツクリ、オロオロしている野呂に、恋女房バーバラのことを話して聞かせる宮里の手は、銃に弾をつめていたのだが、遅かった。ヤクザの子分が、早くもやってきて、宮里は撃たれた。よろよろと外に出る宮里を、ヤクザとつながってる刑事が待つていた。とっさに宮里の手から銃をもぎとつて刑事を撃つバーバラ。一発、二発、三発目がトドメで。バーバラの腕の中で「十九の春」を歌いながら宮里は息絶える。
海に出て行った修学旅行は、酔いどれ船長が油を積み忘れたため頓挫した。一見、乎和が戻ったかのような"波の上"租界。
バーバラは、強制送還されることになったマリアを港で見送った。ランチの端に立ってマリアはあの相ことば「あふれる情熱……;ファイトーッ」を叫び、遠ざかるランチ、手を振るバーバラ、そのとき不意に、青空から雨が降ってきた。陽光をキラキラと映して、玉すだれのように。
雨を全身に浴ぴながらタマ枝が天に呼びかける「アイちやん、あたし産むよ、赤ちゃん」。バーバラは空を振りあおぎ、顔いっぱいに雨を受けながら「バーバラですよゥ、ゴハンたべたァ?」
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