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<一日ばかりの精進解斎(しょうじんげさい)>
〔原文〕寝おきてあぶる湯は、はらだたしうさへぞおぼゆる。
十二月のつごもりのながあめ。「一日ばかりの精進解斎」とやいふらん。
〔訳〕(せっかく寝ようと思っていたのに、ついつい欲望に負けてしまって)事後もう一度起き出して体を清めにいかなくてはならないなんてことになると、そういうときの湯浴みは、(ああ、よしときゃよかったと)自分自身に対してがっかりして腹立たしくさえおぼえる。
十二月の大晦日に、つれづれと雨が降っている。こういうときは物忌みの謹慎生活をしなくちゃいけないのに、そのたった一日の精進解斎が守れない、こういうのを世に「一日ばかりの精進解斎」というのであろう。
〔解説〕大晦日は正月の神迎えのための準備としていっさいの汚れを祓って清浄は物忌みに過ごさなくてはいけないのに、…ついついその禁を破ってセックスをしてしまったのだ。すると、…そのまま寝ようと思っていたのが、もう一度湯殿まで出向いて体をきれいに洗わなくては神罰が当たるというわけである。ほんとうに人間的でなんともいえないリアルさがある。
【出所】「うふふ枕草子」林望/祥伝社 H21年
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