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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu232.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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日本以外の国では、英語(最低、ヨーロッパ系言語)ができなければよい
教科書が読めないし、医者にも看護師にも臨床検査技師にもなれない。
2011年1月25日
◆医学用語の解剖学 堤 ェ
http://pathy.fujita-hu.ac.jp/~kimigaai/for_student/medical-terminology.html
病理診断報告書は日本語で書くべきか?
筆者は習慣的にすべての病理報告書を英語で記述している。理由はつぎの通りだ。
@毎日のように同じような言い回しを使うので、英語に対する違和感がない。
A日本語は漢字変換が必須であり、とくに医学用語の変換には専用辞書が必要となるが、英語ならその手間はいらない。大量の報告書を手書きすることは望ましくないし、読みとれない字が多くなるのはカルテの場合と同じである。
B病院のコンピュータシステムに医学用語に関する日本語辞書機能がついていないことが多い。
以前、患者さんへのがんの告知が例外的だったころは、最終診断たる病理診断は患者さんになるべく"わかりにくい"形で書くことが求められていた。そのため、臨床医が記載する臨床診断の項目には略号が多かった。MKは胃がん、LKは肺がん、CKは大腸がん、PKKは膵頭部がん、MMKは乳がんといったぐあいだ(いずれもドイツ語の頭文字)。そう、最近ドイツ語ははやらない。医学部でドイツ語を習わなくてもよくなって久しい。病棟に生き残るドイツ語はとても断片的だ。"ステる"とはドイツ語のシュテルベンの略で、「死ぬ」の業界用語で、「捨てる」ではない。
病理診断報告書の添付ががん保険の支払いに必要になり、がんの告知が普及してきた現在では、患者さんになるべく"わかりやすい"ことばで報告書を記述することが求められている(この意味でも、ドイツ語の衰退に拍車がかけられている)。その証拠に、多くの病院で、病理報告書の所見欄が日本語で記載されるようになりつつある(ただし、診断病名のみは英語で記述されることが多い)。
ところで、医療情報の国際化は否応なしにどんどん進んでいる。わが国における英語の公用語化や医師の国際免許が取り沙汰される昨今、英語を捨てて日本語に回帰するドメスティックな方向性は、少なくとも医学教育の立場からは望ましくない。筆者はこれでも、医学教育にはだれより熱心なつもりだ。
ヨーロッパ連合(EU)では、医師免許をはじめとする諸種の国家資格が共有化されようとしている。そこでは英語が共通言語だ。この国家の壁を乗り越えたヨーロッパの歴史的で壮大な試みを無視してよかろうはずがない。医学生に限らず、わが国の大学生は皆、日本語の教科書だけで学問ができる。その例外性に多くの人は気づいていない。
日本以外の国では、英語(最低、ヨーロッパ系言語)ができなければよい教科書が読めないし、医者にも看護師にも臨床検査技師にもなれない。日本語は漢字のおかげで、外来語を簡単に母国語化するすばらしい能力を有していることを再確認したい。タイ語やスワヒリ語では医学用語の大部分が表現できない。韓国でも、医学生は英語でばかり勉強して、ちっともハングルで勉強してくれないと多くの教員が嘆いている。
さて、目の前の患者さんのために日本語をとるか、将来の日本の社会ために英語をとるか。どちらも大切なのだが、さて、読者の皆さんの判断やいかに。
◆韓国経済、ハングルに変えた医学用語を漢字に戻す 4年で再見直 1月19日 ジンボルト
http://ameblo.jp/dol-souraku/entry-10773078485.html
ハングルに変えた医学用語、漢字が復活 | Chosun Online | 朝鮮日報
4年前に漢字語ではなく韓国語の固有語中心に見直された医学用語が再び漢字語に戻された。固有語に変更された「ヌンアル」「チラ」「コルムチプ」がそれぞれ「眼球」「脾臓(ひぞう)」「膿瘍(のうよう)」に戻されるといった具合だ。
今年1月1日に施行された韓国標準疾病死因分析(KCD)の第6次改定案では、2007年の第5次改定で固有語の名称に変更された医学用語の相当数が再び漢字語へと戻された。
特に臓器名称は大部分が漢字語に戻され、第5次改定で固有語表記となった「コンパッ」は「腎臓」、「ノプチョクタリピョ」は「大腿骨」、「ムルプ(ひざ)」は「膝」、「タンダンイプチョンジャン(硬い口の天井)は「硬口蓋」に統一された。
また、子どもがよくかかる「手足口病」も、固有語の名称を組み合わせた「ソンイプパルピョン」ではなく、漢字音の「スジョククビョン」が公式名称となった。
担当官庁である統計庁のソン・グムヨン統計基準課長は、「第5次改定で無理に固有語の単語に変えたことで、聞き慣れない単語が公式名称になるなど不都合だとの指摘があった」と背景を説明した。
第6次改定の責任者を務めたソウル医大の池堤根(チ・ジェグン)名誉教授は「大韓医師協会の医学用語集を最も重要な参考資料として、医療界で支配的に使われる名称を基準にした」と語った。
一方、医療界にある程度浸透していることが明らかなケースに関しては、漢字語が固有語に変更されたケースも多い。今回の改定では「手指」「口腔」「円孔」などが固有語に変更された。
(私のコメント)
1月7日の株式日記では、IT業界のおける専門用語の問題を書きましたが、医学業界でも事情は同じであり、EUでは医師免許をはじめとして、いろいろな国家資格が英語で統一されようとしている。最近になってフランス文化やドイツ文化の最先端科学部門における劣勢がはっきりしてきて、ドイツ人もフランス人もその他のヨーロッパ人は最先端科学部門は英語が出来ないと母国語では無理らしい。
同じアルファベットを使い、ラテン語からの派生語や、大きな影響を受けた同じ文化圏の言葉だから、専門用語はいちいち翻訳するよりも英語をそのまま使ったほうが手っ取り早いのでしょう。もはやフランス語やドイツ語はローカル言語であり、英語でないと最先端科学分野の学問は出来なくなっている。だからドイツ人やフランス人のお医者さんは英語が堪能なのは国家資格が英語で行われるからだろう。
アジア、アフリカ、中南米諸国の医学生は英語ができなくては最先端医療が学ぶことが出来ないし、多くの留学生を欧米に送り込んで学ばせている。タイ語やスワヒリ語では専門用語が翻訳できないからだ。2010年9月7日の株式日記ではスウェーデンの化学や文化の事を書きましたが、スウェーデン語と英語の二重言語生活を強いられる結果をもたらしている。他のヨーロッパ諸国も大なり小なり同じだろう。英語を学ばなければ最先端科学について行けない。
中国や韓国が大量の留学生をアメリカに送り込んでいるのも同じ理由によるものだろう。まさに英語帝国主義の大勝利であり、英語がグローバルスタンダード言語となり、非英語国では二重言語生活を余儀なくされている。その反面では英米人は外国語を学ぶ必要が無く、その時間を科学分野の研究に割り当てることが出来る。英語で国家試験が行われるようになると言うことは、それだけ非英語国民は負担を強いられることになる。
スウェーデンにおいても、スウェーデン語で書かれた文章と、英語で書かれた文章を読ませて、理解力を比べてみたら25%も英語で読んだグループは劣っていた。つまり国際競争力においてもアメリカイギリスといった英語を母国語とする国民が圧倒的に有利になり、スウェーデンなどのヨーロッパの小国は言葉も文化もやがては失われていくのだろう。アイルランドもかつてはアイルランド語を話していましたが、今では英語が国語となりアイルランド語は文化財として残っている程度だ。
IT用語や金融用語や医学用語などは英語が共通語となり、日本も例外ではない。医学論文なども英語で書かれる様になり、カルテもかつてはドイツ語で書かれていたが、今は使われなくなり病名などのその名残が残る程度になっている。かつては武力が帝国の力の象徴になっていましたが、現代では言語が帝国の象徴となり、非英語国では二重言語生活を余儀なくされて、25%ものハンデを背負っているようなものだ。
日本でも学校教育において英語教育に非常に多くの時間が費やされるようになりましたが、まったくその成果は上がっていない。その理由は英語を学んでも使う機会が国内にいる限りは無く、大学教育も医学や金融やIT分野でも教育は日本語で行われている。かえってハリウッド映画なども日本語吹き替えが多くなり、それだけ英語理解力が落ちてきている。
最近ではアメリカへの留学生も減ってしまって、ハーバードへは数人しか留学生はいなくなりました。もし本当に英語を学ばなければ最高レベルの学問が身につかないのであれば、吉田松陰などのように密航してでも海外留学する人がいるはずだ。それだけ留学意欲が低下したのか、それともアメリカに留学してもメリットがなくなったかのどちらかだろう。
韓国では医学用語のハングル化が進んでいましたが、漢字語に戻されるというニュースがありましたが、専門用語をハングルに翻訳すると意味を理解しにくくなるらしい。無理やりハングルに翻訳すると意味が不明解になってしまう。ハングルのみならず多くの非英語国はこのような問題を抱えてしまうから、英語で大学の授業が行われるようになる。ところが日本人はそれを自覚できない。多くの専門書も翻訳されて大型書店に行っても洋書コーナーは年々小さくなっている。
中国や韓国では、欧米の洋書が日本語に翻訳されたものが中国語や韓国語に翻訳されているものが多いらしい。たとえば中国語では時制ひとつとっても欧米言語を中国語に翻訳する時に困難を伴う。また韓国語にしても受身の表現はほとんど使わないらしい。これでは欧米の文化を翻訳するには困難を伴う。
◆中国語翻訳者のつぶやき 2009年12月10日
http://zhongwenfanyi.blog69.fc2.com/blog-entry-21.html
中国語翻訳における一番の壁は、語句でも構文でもなく、「時制」だとわたしは思っています。
皆さんもご存知とは思いますが、英語やそのほかの欧米の言語は、「is、was、have been、will be」といった過去形、現在形、未来形、はたまた現在完了形、現在進行形などの時制が細かく分かれており、書面で見ればいつ発生したことなのかが一目でわかるようになっています。
しかし、中国語には「了、過、将」などの時制を示す字句が用意されているものの、欧米言語のように「これらを必ず使用しなければならない」というものではなく、しばしば時制を示す字句が書かれていないものがあったりするのです。加えて、「了」だけで過去形、現在完了形、過去完了形などを網羅しており、どれなのかは翻訳者の判断に任せられることになります。(中略)
「行った」のか、「行う」のか。この文だけではわかりません。しかし読み進めていくと、「欧州委員会はEU理事会に中国製の革靴に反ダンピング措置を延長するよう提案することにしている」という言葉があり、まだ提案していないことがわかります。このため上記の一文は1が正しいことがわかります。
これだけではなく他にも中国語翻訳には時制に迷う場面が日常茶飯事で出てきます。その場合冷静に前後を読み直し、一人よがりに判断するのではなく、客観的に判断するように習慣付けるようにしましょう。時制に関する間違いやすい事例はこれからも何回か紹介していきたいと思っています。
◆受身表現の無い韓国語 2008年9月17日 きらくや社長の月並みな生活
http://blog.kirakuya.jp/?eid=35709
新樹会東北セミナー(主宰渡邉五郎三郎)で拓殖大学教授呉善花先生の話を聞いた。
基本的に韓国語と日本語は言葉の順序が同じなので言葉として日本語は習得しやすいのだそうだ。
しかし、日本に永く生活すると韓国語には受身表現が無い事を知ると愕然とするとの事。
判りやすい例として『女房が逃げた』の受身表現は『私は女房に逃げられた』であるが、韓国には後者の表現が無いとの事。しかし、『女房が逃げた』と言う言い回しに対し『私は女房に逃げられた』の表現には「私が悪かったから」と言う反省のニュアンスが含まれている。
反省の国民日本人の殺人発生率は10万人あたり0.89人。韓国人の殺人発生率は10万人あたり9.45人である。 (1999年の資料)
(私のコメント)
このように語句や構文だけではなく、言語そのものに概念が無い事については翻訳の仕様が無い。あるいは文化的にかけ離れているために理解できない事や、宗教的に受け入れられないことなど翻訳の仕様が無い。日本文化には宗教的なタブーや文化的な制約が少ないから翻訳に対する制約も少ない。
英語というのは基本的に人に命令する言葉であり、ハリウッド映画などを見ても人の顔面に拳銃を突きつけて命令する場面が多い。つまり論争するときなどは都合がいいが、英語を話すと戦闘的になりすぎて、アングロサクソンのように戦争大好きな国民性になりやすい。
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