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将棋の天才少女 男性上位に風穴 全国に逸材 −共同通信ー
http://www.47news.jp/feature/woman/womaneye/2010/06/post_20100607160743.html
男女の実力差が大きく、男性が圧倒的上位にある将棋界に、変化の兆しがでてきた。「将来、女性が男性と互角の勝負を繰り広げるのも夢ではないかもしれない」と思わせる天才少女が、次々に現れている。
2010年4月、第32期女流王将戦予選で小学6年の竹俣紅さん(11)=東京都=が女流プロ2人を破り本戦進出を決めた。小学生が女流タイトル戦の本戦に進むのは、初の快挙。同じ小6の中七海さん(11)=兵庫県=は、10年3月の小学生名人戦で、多くの男子を抑え3位に入った。竹俣さんらに劣らない力を持った少女たちが「全国にひしめいている」と将棋関係者は口をそろえる。
将棋の場合、プロの棋士になるには日本将棋連盟の棋士養成機関「奨励会」で所定の成績を挙げ、四段になる必要がある。奨励会には女性も入れるが、四段になった女性はまだいない。そこで、女性限定のプロ「女流棋士」制度が設けられた。
こうした実力差に風穴をあけたのが、女流名人、倉敷藤花の2冠を持つ里見香奈さん(18)。女流棋士は基本的に女流の棋戦だけで対局するが、成績優秀者は一般棋戦にも出られる。里見さんは09年、新人王戦トーナメントで新進気鋭の稲葉陽四段(21)に勝利、専門誌の企画で若手実力派の村山慈明五段(26)も下し、男性トップ棋士らが一目置く存在になった。
「ふだんから奨励会の男性と一緒に研究している成果が出たと思う」と里見さん。後に続く竹俣さんらは「里見さんのように強くなりたい」と精進している。
力のある少女が次々現れた背景には「里見効果」のほかに、将来を見据えた“戦略”がある。日本女子プロ将棋協会が07年に始めた「ガールズ将棋プロジェクト」。「将棋といえば男の子が多かったが、女の子の競技人口を増やし、逸材発掘の可能性を広げたい」と同協会の中井広恵女流六段(40)は語る。
同協会が毎年開く小学生と中学生の「女子名人戦」は、将棋好きな全国の女の子たちの目標に。各地の将棋道場には女の子の姿が増えたという。
まだ小学校低学年の女の子たちも、同協会「駒込サロン」(東京都北区)で開かれる「キッズスクール」で腕を磨く。小1の増田奈々さん(7)=埼玉県=の父、大索さん(36)は「将来、男性と対等に戦うくらいの実力を身に付けてほしい」と願っている。
将棋連盟の安次嶺隆幸学校教育アドバイザーは、竹俣さんらの目覚ましい活躍に「上達のための本筋を追求する姿勢はプロ並み」と舌を巻く。中井女流六段は「女性はいくら強くても男性に勝たないと認めてもらえない。いつか男性と競えるように、才能ある女の子たちを大事に育てたい」と話している。
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