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Ｗは１２行目Ａ行。Ａから２３字目。字形はＶが横に二つ並んだもの。Ｖはマリアであるから、その身が二つになったことを表している。つまり、イエスの誕生だ。
Ｗの基準語はＷＨＹとしておきたい。５Ｗ１Ｈの内のＷであればどれでも良いのだが、次のＸを考えるとＷＨＹが最もふさわしいと思う。「何故、イエスは十字架に掛けられるのか」という嘆きのＷＨＹである。
ＷＩＤＥはＶが二つになって横に広がることから創られた言葉と思われる。アルファベットが象形文字であることを証明する単語の一つである。
ＸはＷの下に位置し、Ａから２４字目。字形は十字架であり、バツである。誕生したイエスに十字架と死の運命が待っていることを暗示している。
何でも偶然だとか、自然にそうなったとかと言ってそこで思考を停止してしまう人が多い。しかし、このバツ印にしたところでＸの意味と背景を考えると実に深い印なのである。そのことで最近、本屋で思わず笑ってしまったことがある。大手学習塾が発行している小学生用英語の参考書の本文一ページの一行目に「アルファベットの文字の一つ一つには意味はありません」と堂々と書かれていたのである。
著者はこの文字の成り立ちについて真剣に考えたことがあるのだろうか。ないに違いない。学校で、そして教科書で習ったことから一歩も踏み出せないでいながら、頭と心の柔らかい子供向けの参考書を書くということを、どう考えているのだろうか。せめて「まだ分かりません」とすべきところではないだろうか。
基準語はＸそのものと言ってもよいのだが、ＸＭＡＳ。
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