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渡辺謙、男泣き!『沈まぬ太陽』初日舞台挨拶で感無量【Walker plus】
http://news.walkerplus.com/2009/1024/17/
2009年10月24日 MovieWalker
渡辺謙が込み上げる思いに号泣しながら舞台挨拶!
日航機墜落事故をモチーフにした山崎豊子の同名小説の映画化『沈まぬ太陽』(10月24日公開)の初日舞台挨拶が開催。
主演の渡辺謙は観客と共に映画を鑑賞し、終了後に三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、若松節朗監督らと舞台挨拶を行った。
渡辺謙らメインキャスト陣が顔を揃えるのはクランクアップ以来。
主演の企業戦士・恩地元を演じた渡辺は、レオナルド・ディカプリオとの共演作『インセプション』の撮影で多忙だったため、ようやく本日映画を観ることができた。
鑑賞後、感無量となった渡辺は思わず男泣きをしながらマイクをとった。
「自分の映画に対して感動して泣いてるんじゃないです。
ここまで来るのにどれだけみんなが苦労したかを考えると……。
本当にハードルが高かったので、エンドロールが流れたときに……」と言葉をつまらせる。
「この映画をやりたいと思ったプロデューサーはたくさんいたと思います。
そういう人たち、遺族の方々の気持ちを忘れないようにしたいと。
本当に映画を誇りに思ってます!」
出世欲の塊・行天四郎役の三浦友和は、自身の役柄をこう分析。
「行天は、とても寂しい人だなと思いました。
勝ち組、負け組という言葉がありますが、昭和30年代は出世=勝ち組だったと思います。
でも、それは違うよというのを象徴しているのが行天だと思います」
その後、日航機墜落事故で銀行家の父親を亡くし、事故から一か月後に生を受けた遺族である、バイオリニストのダイアナ湯川 が登壇。
渡辺が彼女を客席にこう紹介した。
「彼女はお父さんの顔を知りません。お父さんへの思いを音楽に込めました。
この音楽が私の心の全てだから映画に参加したいと、(製作総指揮の)角川歴彦氏へ手紙を出したそうです。
10分間映画は途切れますが、彼女の祈りとレクイエムが流れます」
その後、ダイアナ湯川は、インターミッション(休憩時間10分間)用の楽曲「祈り〔永遠の祈り〕」を演奏。
亡き父への思いを捧げた。
3時間22分の長尺だが、決して長くはなく、震えるほどの感動を呼び込む本作。
渡辺謙らが精魂込めて放つ超大作をじっくりと鑑賞したい!
【Movie Walker/山崎伸子】
「沈まぬ太陽」
「白い巨塔」などで知られる国民的作家・山崎豊子の同名小説を渡辺謙主演で映画化。
昭和40〜60年代という激動の時代を舞台に、会社のために心血を注ぐ男のドラマが描かれる。
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