★阿修羅♪ > 文化2 > 250.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
批判本封殺に著作権を持ち出した小林よしのりの呆れた”唯我独尊”
http://www.asyura2.com/09/bun2/msg/250.html
投稿者 提供人D 日時 2009 年 10 月 17 日 19:57:39: zjIwxfdYJcbls
 

批判本封殺に著作権を持ち出した小林よしのりの呆れた”唯我独尊”
噂の眞相1998年1月号 特集2
漫画のデフォルメ手法と悪意の操作を最大限に利用してきた小林が批判のための『引用』はネームだけにしろとまた身勝手な論理を!
●本誌特別取材班
 
正直なところ、小林よしのりに関して特集を組むなんて局面はもうないだろうと思っていた。本誌が他のメディアに先駆けていち早く見抜いたこの漫画家のインチキで差別的な本質は、例の薬害エイズ問題や従軍慰安婚間題ですっかり白日の下に晒され、その支離滅裂な論理は今や、頼みの保守論壇でも失笑を買っている有様だ。それでも、まだキャンキャンと吠えてはいるが、このままほうっておけばそのうち、小林なんて誰も相手にしなくなるだろう−−そう考えていたのである。実際、歴史修正主義者たちの出来の悪い政治ビラと化した「新・ゴーマニズム宣言」にはさすがに昔からの読者も愛想を尽かしつつあるようで、『SAPIO』の部数はここにきて激減。それを証明するかのように、同誌の車内吊り広告でも小林よしのりの文字やタイトルは隈っこに追いやられ、号によってはなんと表紙から「新・ゴー宣」のタイトルじたいが削られることも珍しくはなくなった。
そういう意味では、今さら、こんな小林を取り上げても意味がない、それどころか逆にPRに手を貸すことになりかねないという見方は正しいだろう。
しかし、つい先頃発売された『SAPIO』を読んで、この考えは一変した。小林の卑劣さ、詐欺的手法はとっくの昔にわかっていたつもりだったが、まだまだ甘かった。トチ狂った小林はこの『SAPIO』11/26号に掲載された「新・ゴー宣」第55章において、「表現の自由」という点で、またもや見過ごすことのできない暴挙に及んだのである。
 
●小林の手法を喝破した批判本の登場
 
 事の起こりはこの10月、小林に対する一冊の批判本が出版されたことだった。『脱ゴーマニズム宣言/小林よしのりの「慰安婦」問題』と題されたこの本の著者は、「日本の戦争責任資料センター」事務局長の上杉聡。そう、吉見義明・中大教授らとともに97年1月の「朝まで生テレビ」に出演し、小林、西尾幹二、藤岡信勝ら「つくる会」メンバーと全面対決していた人物である。
 これまで、「新ゴー宣」であれだけ口汚く罵られながら、小林に対してだけは本格的に反撃する様子がなかった従軍慰安婦問題の研究者たちの中から、はじめて徹底的な反論が出てきたのである。しかもこの上杉の『脱ゴーマニズム宣言』、学者の書物にありがちな高見から見下ろすような評論ではない。小林の慰安婦問題に関する漫画の一コマ一コマを丹念に検証し、そのデマと詐術に満ちた手法をあますところなく暴露しているのだ。
例えば、小林が「新ゴー宣」第30章で、「日本軍は奴隷状態だった慰安婦にむしろ人権を与え」たという主張の根拠にあげた軍の慰安係長の著作『武漢兵站』。上杉は「漢口に入城した売春業者は朝鮮人の女たちをまったくの奴隷状態で酷使収奪してた」という小林の引用に、原文の冒頭にある「作戦軍にしたがって」という軍の関与を物語る表現がわざと省略されていることを指摘し、こう喝破。「よしりんの漫画の最近の特徴は、このように、最も肝心な点を省略する効果を利用することだ。すると、絵が強烈なだけに、切り取られた物事の一側面だけが歪んだイメージとなって読者の頭に定着する」
また、「副官通牒」という軍の内部文書の引用では「省略」どころではない悪質な手口まで使っていたことも明らかにされている。小林は「故ラニ軍部諒解等ノ名義ヲ利用」するな、つまりわざわざ軍部の了解があると広言するなと命じた原文の記述を、「軍の名を騙って」「慰安婦を集めてくる業者がいる」と軍の関与を否定するような嘘の現代語訳をわざわざつけて紹介していたというのだ。
さらに上杉は、小林が敵対するジャーナリストについて無茶苦茶な捏造をしていたことも暴露している。「新ゴー宣」が今年1月の「朝生」の模様を描いた時のこと。小林は番組の中で自分たちに噛み付いてきた梶村太一郎を攻撃するために、番組終了後、彼がこんな台詞をうそぶいたというエピソードを悪意たっぷりの似顔絵つきで紹介している。「(慰安婦問題は)オレとは関係ないから/前の世代がやったことだから」
ところが、たまたま近くにいてこのやり取りを聞いていた上杉の証言によれば、この時、梶村がいったのは「関係ない前の世代がやったことだから、と考えるとしたら大間違いだぞ!」というものだったという。つまり小林は台詞をわざと逆の意味にデッチ上げ、それを攻撃材料に使っていたのである。
同書ではこの他にも、小林の従軍慰安婦間題に対する論理のデタラメぶりが次々と暴露される。「慰安所が戦地でのレイプを防止する唯一の手段しという主張の嘘、「慰安所を経営していたのはあくまで軍ではなく民間の業者だ」とする詐術のカラクリーー。そして「証拠がないから強制連行はなかったとしか思えない」という強弁については、小林が証拠もないのにオウムからVXガスで殺されかけたと騒いでいたことを引き合いに出され、「ならばよしりん暗殺未遂事件も『なかったとしか思えない』と言っていいのかい?」と切り返される始末。ここまで完膚なきまでに論破されたら、さすがの小林もぐうの音も出ないだろう−−そんな風にさえ思えるような内容なのだ。
ところが、この上杉の著作に、小林はとんでもない反撃を仕掛けてきたのである。「わしの絵を無断で盗んで乱用している」 先述した「新ゴー宣」第55章にはこんな活字が躍っていた。小林はこの『脱ゴーマニズム宣言』には「めくるページめくるページに『ゴー宣』からの無断カットが満載」されており、「この本全体が『上杉聡・箸 小林よしのり・挿絵』というような仕上がりになってしまっている」という。そして、上杉にこう恫喝をかけるのだ。「ドロボーだ!ドロボーは許さん」「この著作権侵害事件に関しては弁護士を立てて断固とした法的措置を取る」
 
●本の絶版を要求する[言論弾圧]の異常感覚
 
しかも驚いたことに、これはたんなる脅しではなかったというのだ。実をいうと、同書の著者である上杉聡のもとには、この記事の載った『SAPIO』が発売される直前に、小林よしのりの弁護士名の「通告」が届いていたのである。当の上杉がこう語る。「ええ、11月7日に内容証明郵便で届いています。引用する必然性があるのはネーム部分だけで、絵の転載は明白で悪質な著作権侵害にあたるとのことでした。それと、私はこの本で小林さんの絵が肖像権侵害にあたると考え、引用する際、自分以外の人の似顔絵には目伏せをつけたのですが、これが同一性保持権侵害にあたると。それからもうひとつ『脱ゴーマニズム宣言』というタイトルなどが不正防止競争法違反だとも書いてましたね」
さらに、小林サイドはこの内容証明でなんと、本の絶版と回収・廃棄、さらには売り上げ金全額の小林への支払を要求。5日以内に誠意ある回答をしない時は「直ちに刑事告訴および民事訴訟等断固たる法的措置をとる」と居丈高に通告してきたという。 まったく呆れ返ってものがいえないとはこのことではないか。
たしかに上杉の『脱ゴーマニズム宣言』にはところどころ、小林の漫画のコマが掲載されているのは確かである。しかし、それらはすべて、そのコマに対する具体的な反論のための引用であり、小林のいう挿絵のように使っているわけではない。
しかも、上杉は同書のあとがきでもきちんと「相手の表現をまず、厳密に引用してからでないと、批判を厳密に行えないため」「小林氏の漫画を、本人の了解なく引用した」と断り、こう結んでいるのだ。「小林氏も、私の顔を勝手に描いておいて、自分の漫画だけは一切自由に引用するな、などとわがままなことは言わないだろう」
上杉の言い分は当然である。そもそも小林が漫画という手法を使って社会的発言をしている以上、その「絵」も含めて引用・批評されるのは当たり前の事ではないか。いやそれどころか、小林ほど「絵」の力を狡猾に利用してきた言論人はいない。自分に忠誠を尽くしている相手のことはまるで天使のように描き、自分に敵対する相手はこれ以上ないというくらい醜く描く−−。そのことは「新ゴー宣」の川田龍平の似顔絵が「薬害エイズ患者を支える会」と訣別する前と後で豹変したことを見れば、明らかだろう。しかも、小林はまさにその「絵」によって論理の杜撰さをカバーし、イメージの煽動をはかってきた張本人ではなかったのか。慰安婦をいかにも下品で性悪な姿に描き、皇軍兵士を素朴で実直そうに描くことで、「慰安婦は商行為」などというデタラメな主張を巧妙に植え付けてきたように、である。
にもかかわらず、それを引用・批評されたとたん、小林は本を絶版にしなければ法的手段に訴えると洞喝をかけてきたのである。これはまさに「わしはいくら悪口を書いてもいいが、わしの悪口に反論することは許さん」というゴーマニストの本領発揮でしかない。
もっとも、当の上杉はこうした暴挙にもまったく屈する様子はない。「もちろん雑版などの要求を受け入れるつもりはありませんし、こちらも弁護士を立てて要求を拒否する旨の回答は送ってあります。そもそも私自身は、今回の本が著作権侵害にも不正防止競争法違反にもあたるとは考えていません。通告では引用する必然性があるのは『ネーム』(文字)だけだなどと主張していますが、だったらなぜ、小林さんは文字だけで作品を書かないのかといいたいですね。ようするに彼は内容でまともに反論できないから、自分を被害者に仕立てて、出版を差し止めようとしているだけでしょう」
 
●小林を言論封殺に駆り立てた「焦り」事情
 
だが、小林が仮に法的手段に訴えたとしても、その主張が法廷で通用するかというと、甚だ疑問である。
小林のいう「著作権侵害」というのはおそらく著作権法第21条違反の無断複製のことを指しているのだろうが、同じ著作権法は第32条で、報道、批評、研究その他正当な範囲内で「公表された著作物は引用して利用することができる」と、引用権をはっきり認めているのである。
また、小林は「新ゴー宣」第55章で「認められている部分的な引用はあくまでセリフなどの文章部分にのみ限られている」「漫画・アニメなどのビジュアル作品の場合でもその作品を画面の著作権者に無断で転載してはならないというのは常識中の常識だ」と勝手に断定しているが、これも真っ赤な嘘だ。
過去の判例でも、例えば、TBSが無断で山口組のビテオを放映したとして訴えられた裁判でTBS側が全面勝訴したように、ビジュアル作品の引用権が認められたケースはいくらでもある。
念のため、著作権に詳しい弁護士に上杉の本を見せてみたが、やはり「引用権の範囲内で問題ないだろう」との答えが返ってきた。
いったい小林はなぜ今回、こんな無茶苦茶な法律解釈をしてまで、上杉の本を封殺しようとしているのだろうか。たしかにこれまでも自分の敵を攻撃するためには手段を選ばず卑劣な策謀をめぐらしてきた小林だが、救いだったのは言論人らしからぬ法律を盾にするヤボだけはしなかったことだ。
しかしそれも当然なのだ。実は「ゴー宣」こそが法に照らして厳密にチェックすれば名誉毀損、肖像権侵害といった法律違反のオンパレードであり、法律を持ち出すということは、小林にとって自分で自分の首を絞める結果になりかねないからだ。実際、上杉の本がもし著作権侵害にあたるというなら、本誌の表紙や記事をはじめ様々なビジュアル作品を幾度となく「無断転載」している「ゴー宣」もまったく同罪になってしまう。
そういう意味では、法的手段に訴えるという今回の小林のやり方はまさに、表現者としての自殺行為に等しい。いったい、そんな危険を冒してまで、小林がこの本を絶版にしようとする理由は何なのだろう。
「やはり焦りからでしょうね」 こう推測するのは、小林をよく知る評論家のひとりだ。「小林は今、従軍慰安婦・歴史教科書問題で我々が考えている以上に追い詰められている。読者がどんどん離れ、頼みにしていた保守論壇からもバカにされていることももちろんですが、実は『新しい歴史教科書をつくる会』自体も内部がかなりガタガタしているようなんです。とくに深刻なのが、藤岡信勝や西尾幹二らイデオロギーにこり固まった連中と伊藤隆や坂本多加雄ら比較的現実的な連中との対立で、いつ空中分解してもおかしくない状態らしい。そんなこんなで、小林もこの夏すぎには一時、すっかりヤル気をなくしていたんです。実際、周囲にも『えらいものに手を出してしまった』と弱音を叶いていたらしいし、『つくる会』の理事会にもしばらく出席しなくなっていたほど」
たしかに「つくる会」の内情はかなり悲惨なもののようだ。会員も完全な頭打ちで、最後の頼みの綱である独自の教科書づくりも遅々として進まず、最近、ようやく版元が決まったという有様。それも文藝春秋やPHPからいとも簡単に断られ、ようやく藤岡のコネで扶桑社に頼んで出してもらえることになったのだという。おそらく慰安婦問題でも薬害エイズの時のように一気に世論に火をつけ、自分がヒーローになることを目論んでいた小林にとって、この惨状は堪え難い屈辱だったにちがいない。
だが、小林がその失敗に気付いた時、彼はもはや引き返せるような地点にいなかった。ここで敗北を認めたら、これまで積み重ねてきたインチキがそれこそすべて白日の下に晒されてしまう−−。
そこにもってきて、慰安婦問題の専門家からのはじめての決定的な批判の書の登場である。焦った小林の頭では、法律にすがるくらいしか手が思いつかなかったのだろう。
実をいうと、小林は上杉を恫喝した「新ゴー宣」の前の回で、評論家の高澤秀次を批判してこんなことを書いている。「自分のスキだらけのヤバイ言動を描かれたとたん『ルール違反』と職員室に駆け込むその精神こそが活字文化を空洞化させている元凶なんだよ」
そう、小林はまさに「絶対に負けん」という目的のために、とうとう自分で「職員室」にかけこんでしまったのだ。もはや小林は「言論人」ではない。そこまで漫画家という職業の既得権益にしがみつくなら、これからは「おぼっちゃまくん」のキャラクター権でも切り売りして、スタッフともども細々と食いつないでいけ、とはっきりいっておこう。<敬称略>
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
削除
はあー?

小林と上杉、両方の言い分を見ると
私には小林よしのりのほうが正しいと思えるが。

歴史教科書を作る会は、統一教会に食い込まれた。
薬害エイズ問題は共産党に乗っ取られた。

小林よしのりは孤軍奮闘している。

私はこのように解釈してますが。
2009/10/17 23:35

02. 2011年1月03日 19:23:49: 55B0WUtvHr
裁判で漫画の引用自体は合法と判決が出て確定していますね。

03. 2011年12月15日 11:58:16: umrzEtoEkc
>>。ヨ証拠がないから強制連行はなかったとしか思えない」という強弁については、小林が証拠もないのにオウムからVXガスで殺されかけたと騒いでいたことを引き合いに出され、「ならばよしりん暗殺未遂事件も『なかったとしか思えない』と言っていいのかい?」と切り返される始末。


いやだからよしりん暗殺未遂事件も「なかった事」にされてると思いますが・。。
起訴も裁判もやってませんよね?


  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。