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桜桃忌:太宰治生誕100年 県内各地でイベント /山梨【毎日JP】
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20090620ddlk19040159000c.html
19日は山梨にゆかりのある作家、太宰治の命日「桜桃忌」。生誕100年となる今年は、県内各地でもさまざまなイベントが開かれている。
太宰は1938年に師である井伏鱒二の誘いで富士河口湖町や甲府市に滞在し、「富嶽百景」や「女生徒」など多くの作品を生み出した。「富嶽百景」の舞台となった御坂峠(富士河口湖町)の天下茶屋では20日、「山梨桜桃忌」が行われる。毎年多くの人が集まり、今年は店主の外川満さんが「太宰治と天下茶屋」、桜桃忌の会代表の橘田茂樹さんが「太宰治と山梨」と題して講演する予定だ。
甲府市貢川1の県立文学館では28日まで「太宰治展」が開かれており、太宰直筆の油絵、「人間失格」「斜陽」などの原稿、井伏鱒二にあてた書簡など約250点が展示されている。閲覧室では、直筆原稿のレプリカや初版本を実際に手にとることができる。
湯村温泉旅館協同組合は甲府富士屋ホテル(甲府市湯村3)で、企画展「太宰治と湯村温泉」を今月末まで開催する。太宰の小説「美少女」や「黄村先生言行録」には湯村温泉の描写があり、小説の抜粋部分がパネル展示される。【山口香織】