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5月28日16時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090528-00000224-mailo-l07
民間信仰の厚い三島町早戸で、地域住民が土地に残る石仏29体や祠(ほこら)を結ぶ「神々の道」の調査と散策路整備に乗り出す。過疎化と高齢化が激しい限界集落の地域再生計画。土地の宝を後世に伝えるとともに、観光客の増加にも期待している。
【太田穣】
◇3年計画で調査整備へ
早戸は金山町との境の只見川沿いにあり、18戸に42人が暮らす。高齢化率は町内一の61・9%に達する。
地域内の旧沼田街道沿いの居平集落を中心に、半径2キロには、地蔵や観音の石仏、稲荷や天神、水神、天満宮の祠が祭られ、従来から神々の道と呼ばれる道が通じている。
各戸は代々、決まった祠の守り人を引き継ぎ、6月には山林の下刈りや道の修繕をしている。しかし、住民の離村や途絶で世帯が減り、維持管理がままならなくなってきた。そこで、県の「地域づくり総合支援」の補助を受け、開湯1200年と伝わる名湯「つるの湯」の周辺整備と合わせて再生計画をまとめた。
今年度は、つるの湯上流の只見川河畔で、住民でつくる温泉企業組合が整備した遊歩道を300メートル延長する。対岸の金山町雨沼地区が計画する渡し船の船着き場も整備する。
来年度は神々の道の整備に入り、只見川を見下ろす高台には新たな散策路も設ける予定。石仏や祠の縁起や伝承、写真や場所などを記した本と地図も作製する。住民全員はガイド役を引き受けられるよう知識習得を目指す。
3年計画で1880万円の費用を見込んでいる。組合理事長の目黒卓男さん(72)は「このままでは、神々が草木に埋もれてしまうかもしれない。地域の歴史を伝えるため、自分たちができることをしておきたい」と話している。
5月28日朝刊