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園芸植物ばらと超古代文明 7 ギリシアの奇跡 http://www.asyura2.com/09/bd57/msg/868.html
園芸植物ばらと超古代文明 7 ギリシアの奇跡 美と聖なるバラはなぜ生まれ得たのか。バラの誕生とギリシアの奇跡は関係があるのだろうか。ギリシアの奇跡、クレタ(ミノア)の奇跡 とはなんだろう。 ・大ローマ展のエウマキアの像はギリシア彫刻の真作だろうか。 大ローマ展で、エウマキアの像を見た。AD1世紀の作と解説されていたが、それは違う。完全にローマ美術ではない。ギリシア彫刻の真作の一つだ。古典期からヘレニズム期に至る過渡期の完全に残った真作だ。体躯に動きがあり、表情にヘレニズム期特有の甘さがない。BC2〜3世紀くらいのギリシア彫刻の真作に違いない。ミロのビーナスより遥かに完全に残り、古典期に近い作風だ。衣服の繊細さがないのでヘレニズム期にかなり近いのだろう。ギリシア彫刻の女性神官の像の真作を買い取り、台座を掘り直したのだ。顔つきも左右非対称で、おざなりに作られた駄作ではない。見学者は解説文と像の足元の説明を読んで、像の本体は一瞥するだけであるが、一見するだけではわからない細部と全体の調和がある。この見事さには、感嘆せずにはいられない。解説本の写真では他の展示品の中に埋もれてしまっているが、実物を目の前にしたとき、他とは隔絶した位置にあることがわかる。これはポンペイの火山灰に埋もれたため、偶然残った奇跡の一つだ。我々は、いくつも残っていない、この奇跡のギリシア彫刻の真作を見る幸運を得たのだ。 ・クレタ(ミノア)の奇跡はあるのだろうか。 ある。ただし、富裕者の私邸に飾られ、公開もされない傑作が文字通り山のように存在する。それは一般の目に触れない専門書の中でのみ存在する。それにすら載らず、触れられなかった作品はきわめて多数存在し、発掘資金の提供と交換になったに違いない。そして内輪で自慢するだけに終わり、あとは隠匿されるのだ。 クノッソス発掘のエバンズやツタンカーメンの発掘のカータは基本的には現地の泥棒たちと同じである。一番すばらしい発掘物は資金提供者に上納されるのだ。私が見たのは、クノッソスの発掘報告書パレス・オブ・ミノスのなかにあった写真である。すばらしい女性の彫像があった。ギリシアのものよりはるかにモダンであり、表情も現代的ですばらしい。金と象牙で作られたクレタ文化最高の彫像が個人蔵と記され、この本以外にはない。壁画の最高級品も個人蔵となっており、存在が知られていない。数十万円する専門書が一般の人がみることはない。一般の目に触れるのは、3流作品ばかりだ。例外はヴァフィオの金杯で、アテネの博物館に展示されている。ミケネ出土だったと記憶しているが、クレタからの掠奪品だろう。世界最高の逸品である。よくぞ金持ちの私有物にならなかったものだ。幸運であったのだ。
これで、なぜ花の奇跡、バラが生まれたか筋道を立てられる骨組みができた。しかし証明はむずかしい。長い歳月が、証拠の大部分を朽ち果てさせてしまったのだ。私には、前述の大場秀章 著 バラの誕生 にあるように園芸バラの誕生がギリシアだと思えない。それはエーゲ海地域の超古代文明の奇跡と考えたいが、証明はきわめてむずかしい。
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