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園芸植物ばらと超古代文明 5 死と生をつかさどる聖なるハーブ、オリガヌム・ディクタムノス http://www.asyura2.com/09/bd57/msg/860.html
聖なるハーブ、クレタン・ディタニイ(オリガヌム・ディクタムノス Cretan dittany 、 Origanum dictamnus)について記した書物は少ない。、プリニウスには、鹿が矢を射込まれて逃げて、ディタニイの生えているところに行き、食べると矢が抜けたとか、妊婦にこの草を近づけると堕胎してしまうとか、出産をらくにする目的で使われるなどとある。ヒルマン著 「麻薬の文化史」 p295によれば、古代でもっともよく知られた医薬ファルマコンとして、クレタのハナハッカのことが述べられているが、これが聖なるオリガヌム・ディクタムノスである。すなわちドラッグという言葉の起源植物なのである。ヤギたちが好んで食べるのは興奮して至福感に浸るからだということらしい。またギリシア神話のなかで、クレタの深い穴に落ちた人が、中に蛇がいたので石をぶつけて殺したが、仲間の蛇がやってきて草を口に当てたら生き返ったという伝説の草でもある。この植物、ディタニイの生育期は3〜4月頃で、蛇のようにくねくねと長く伸びる。そしてこれも、聖なるばらローザ・リカルディと一緒にクノッソス神殿(宮殿)の壁画に描かれていたという。 聖なるばらローザ・リカルディや、聖なるオリガヌム・ディクタムノスが壁画に描かれていたということは、なにか死と生の重要な観念が壁画に示されていたことを意味する。すなわちクノッソス神殿はヴンダーリッヒが言ったように王の居城ではない。死と生の観念に満ち溢れた神殿であり、聖所であったのだ。 古代エジプトでもこれに関連すると思われる話がある。ウォーリス・バッジ著 「古代エジプトの魔術」p27で、ザクラスは、死者の口と胸をある植物で三度さわり、死者の顔を東に向けて祈ると、その死骸は息を吹き返し、心臓が鼓動しはじめた、とあるが、その植物がこの聖なるオリガヌム・ディクタムノスであろう。ウォーリス・バッジ著 「世界最古の原典 エジプト死者の書」p68 に「死者に口を与える儀式」でウル・ヘウカ(魔言の杖)という蛇のような杖がある。これを死者の唇に触れることにより、さまざまな呪文が効果を発揮するという。いわゆる「口開けの儀式」だ。このハーブの強烈な薬品臭が何らかの効果を与えたのだろうか。そのときに死者の体に塗る軟膏も興味深いが、このレシピは、おそらく「ギリシャ語魔術パピルス」の中にあるのだろう。エジプトの口開けの儀式は、おそらくこのオリガヌム・ディクタムノスと関係があるのだろう。 古代の伝説としては、これは古代クレタから古代エジプトへの方向である。自生地もクレタの霊峰である。常識とは方向が逆だ。古代エジプトが一番重要な祭式を輸入することは考えられない。また、こんな重要な薬草がエジプト産でないのは、古代クレタや古代エジプトなどより遥かに古い超古代文明を仮定し、その残存としたほうが理解しやすいのだ。
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