投稿者 夏水仙 日時 2010 年 2 月 21 日 17:53:04: ghxGOTsRVj8tM
(回答先: Re: 転載:水が燃える技術、ついに完成!!>>結局誰も原理を説明できないわけですから、本物とは言えません 投稿者 夏水仙 日時 2010 年 2 月 21 日 01:47:05)
PDFファイルの一部を抜粋しておきますが、研究結果の内容は芳しくないようですな。
とりあえず科学者が実証した貴重な内容といえるでしょう。
下記を読めば分かるとおり、新たなエネルギーの可能性はほとんどありません。
>>2.水素・酸素混合ガスの特性把握
>>(1)燃焼エネルギー(発熱量)の測定
>>また、熱量算出の結果、約9MJ/m3 であった。これは都市ガスの熱量の1/5 であり、
>>多くの燃焼エネルギーが取り出せるものではないことが明らかになった。
>>(1)燃料電池への混合ガス導入可能性の検討
>>水素と酸素の反応性が非常に高く、爆発性の反応が予想されるため、
>>制御上および安全上の点から、導入は難しいと考えられる。
>> (2)各種燃料電池への適用試験
>>@固体高分子型燃料電池(PEFC)における特性把握
>>一部の条件においては純水素よりも高い効率で発電できることがわかった。
>>しかし、持続性に課題が残ることも判明した。
>>A固体酸化物型燃料電池(SOFC)における特性把握
>>混合ガスを固体酸化物型燃料電池に導入することが出来たとしても、
>>化学的な酸化反応(=燃焼)が優先的に起こるだけで、電気出力を取り出すことは
>>難しいと考えられる。
ただPDFの研究結果は単に内容を述べただけなので、化学式等の反応過程を説明していたわけ
ではないのが残念なところ。
さて内容ですが、特に最初の部分は重要です。
酸水素ガスの発熱量が 9MJ/m3 であったということですが、ガソリンと比較すると単位(MJ/L)が違いますので、
単位が同じLPガス(プロパンガス)で比較しておきます。
LPガス(プロパンガス)の発熱量は 99MJ/m3 となっています。
これはタクシーなどでLPガス車として使用されているのは皆さんもご存知かと思います。
それでLPガスはリッター当たり6km〜7kmとされています。ガソリンに比べて燃費が悪いです。
ちなみにLPガスは燃費がいいという表現も一部にはありますが、これは燃料消費量としてではなく、
価格がガソリンと比べて安いから経費トータルで燃費がいいという表現になっていることに注意してください。
そして一般的には、出力≒発熱量x効率とされています。
当然発熱量が低ければ出力、つまりパワーが出ないということになります。
酸水素ガスの発熱量はLPガスと比べても約10分の1ですから、たとえ車等の燃料になったとしても
パワーのないエンジンであることは容易に想像できます。
また燃料電池への応用に関してもPDFファイルを見る限りでは、かなり厳しい結果です。
以上を踏まえた上で酸水素ガスは新たなエネルギーであると言うことでしたら、第三者にも分かるような
説明をしてもらわないと困りますね。
>>べつに詐欺でも何でもない新技術と思うが?
PDFファイルに関して詐欺と言った覚えはないし、またPDFファイルの中身の検証は以上で
やりましたが、新技術ですらもないことは明白。
>>「単純に水そのものに水素ガスに振動を与えて吹き込んだ状態」ってのが良く分かりません。
ナノバブルってご存知ですか?
通常水中で気体が発生した場合、ある程度の大きな泡となって水面まで浮上して
破裂して発散してしまいます。
ところがナノバブルという極めて小さな泡にすると、水面に浮上することなく
水中に留まるという性質を持ったものです。
これを水素ガスに当てはめれば、水中にナノバブル状態となった水素ガスが
浮遊し、大気中に発散することなく水中に留まれるというわけです。
これならば貯蔵が難しかった水素の扱いも変わる可能性はあります。
それと02さんの指摘するブラウンガスが金属を溶かした件ですが、
私の推測では熱で溶かしたというよりは、水素との化学反応が起きて溶けたと見たほうが
いいのではないかという気もします。
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