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日々是勉強 東京地検特捜部とは?
http://roronotokoro.blog113.fc2.com/blog-entry-75.html
またぞろ逮捕騒ぎが起きているようなので、過去の記事を上げておきます。2007年の11月末に書いたものですが、内容自体にほとんど修正の必要はないと思っております。当ブログには情報網も資料収集力もないので、こういう問題には手を出したくないのですが、少し書いてみます。一応断っておきますが、「地政学・国際関係」カテゴリに入れているのにも、ちゃんと意味があります。
防衛汚職:29日にも防衛省を捜索 守屋前次官夫婦逮捕
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071129k0000m040139000c.html
防衛専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸容疑者(69)からゴルフ旅行接待を受けた見返りに、防衛装備品の納入で便宜を図ったとして、東京地検特捜部は28日、前防衛事務次官の守屋武昌(63)と妻幸子(56)の両容疑者を収賄容疑で逮捕し、宮崎元専務を贈賄容疑で再逮捕した。「防衛省の天皇」と呼ばれた大物次官の接待疑惑は、汚職事件に発展した。特捜部は29日にも防衛省を捜索し、官業癒着の全容解明を目指す。調べでは、守屋前次官は幸子容疑者と共謀して、防衛装備品の納入で便宜を図る見返りとして、次官在任中の03年8月〜06年5月、北海道や九州のゴルフ場などで計12回、約389万円相当のゴルフ旅行接待を宮崎元専務から受けた疑い。幸子容疑者は公務員ではないが、「身分なき共犯」に問えると判断した。前次官は容疑を大筋で認めているとみられる。
前次官は、山田洋行が代理店だった米ゼネラル・エレクトリック(GE)を次期輸送機(CX)エンジンのメーカーに決めた装備審査会議で議長を務め、決定翌日の03年8月9日にもゴルフ旅行に出かけていた。今春以降は、元専務が設立した「日本ミライズ」との随意契約を主張したり、GEとの直接契約に強く反対したことが判明。生物偵察車の車載装置や次世代護衛艦エンジンの納入でも、元専務側に便宜を図った疑いがある。
また、幸子容疑者ら親族の口座に元専務側から約400万円が振り込まれていたことも分かり、特捜部はゴルフ旅行接待のほかにもわいろに当たる利益提供がないか調べている。この一部について、守屋前次官側は「借りた金で既に返した」と説明しているという。
守屋前次官は12月3日に参院で証人喚問される予定だったが、東京地検の渡辺恵一次席検事は「捜査の必要から逮捕せざるを得なかった。国政調査権の重要性は十分理解している」とコメント。出張尋問などの要請があれば応じるとみられる。
前次官は69年、東北大法学部卒。運送会社社員を経て71年、旧防衛庁に入庁した。98年11月に官房長、防衛局長を経て03年8月、次官に就任。今年8月末の退任まで、在任期間は4年1カ月と異例の長期に及んだ。
◇
特捜部は28日、宮崎元専務を業務上横領罪などで、山田洋行元役員室長の今治(いまじ)友成容疑者(57)を有印私文書偽造・同行使罪でそれぞれ起訴した。
もちろん、防衛利権というものの裾野の広さ、軍産複合体に成長する危険性というのもあります。
もっと気になるのは、参議院で守屋氏と額賀財務大臣の証人喚問が決まりそうになったタイミングでこれがあったことです。いわゆる「国策捜査」の可能性があるということです。それ以上に、私が改めて考えたのは、
「東京地検特捜部」
という組織についてです。一体、政治家が絡む騒ぎが出てくると動き出すこの組織は何者なのでしょう?
地検特捜部というと、政治家が絡む汚職事件(故意の立証等かなりハードルが高い)など重大な犯罪があった時、警察ではなく、法律のエキスパートである検察官の、その中でもさらにエリートが徹底的に資料を集め、犯罪者を告発する・・・というイメージをお持ちかもしれません。
しかし、よく考えてみてください。政治というのは、多少の違いはあるとはいえ、やはりダーティな面は持っているはずです。それなのになぜ、権力側が、わざわざ自分の腹を探ってもらうための部署を設置したのでしょうか?
しかも、重大犯罪なのにもかかわらず、なぜ「高等検察庁」でも「最高検察庁」でもない、一地方検察庁の一部署が出動して、大がかりなガサ入れを行うのか?
この組織の成り立ちの部分に、その秘密があります。東京地検特捜部
http://www.nishinippon.co.jp/news/wordbox/display/4097/
正式には東京地方検察庁特別捜査部。国会議員の汚職や大型経済事件などを手掛け「日本最強の捜査機関」と呼ぶ人もいる。戦後間もない1947年、旧軍需物資の隠匿を取り締まる隠退蔵事件捜査部として発足。政財界を揺るがす造船疑獄、日通事件、ロッキード事件、リクルート事件、東京佐川急便事件、金丸信元自民党副総裁の脱税、ゼネコン汚職、旧2信用組合乱脈融資事件などを立件してきた。近年は西武鉄道株事件やライブドアの証券取引法違反事件、村上ファンド事件など大型経済事件の摘発が多い。現在は部長の下に三つの班とそれぞれ担当副部長が置かれ、検事約30人、検察事務官約100人が捜査に当たっている。もともとは、旧軍需物資の隠匿を取り締まるための機関だったのです。
1947年という時代を考えてみてください。その頃、日本は占領下に置かれていたんじゃありませんでしたか?その時代に「誰が」「何のために」作らせたのでしょうか・・・?
さらに、以下の二つの事件の扱いの違いに注目してみましょう。ロッキード事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E4%BA%8B%E4%BB%B6政治家の汚職事件として、前者がマスコミに取り上げられることはよくありますが、なぜか後者はあまり出てきません。
しかも、ロッキード事件では田中角栄前首相が有罪判決を受けたのに対して、ダグラス・グラマン事件では、「検察首脳会議において、『政治家の刑事責任追及は、時効、職務権限のカベにはばまれ断念する』ことを確認し、ダグラス・グラマン事件捜査終結を宣言。日商岩井関係者のみ3名を起訴」したにすぎません。
なぜ、こんな差が出てくるのでしょうか?あえて、答は出しません。しかし、ダグラス・グラマン事件で、起訴されずにすんだ政治家たちを見てみてください。
>岸信介・福田赳夫・中曽根康弘・松野頼三
あれ?これって全部○○○○寄りの政治家じゃないの?と思ったあなたは、なかなか鋭いです。しかも、前二人は戦時中の革新官僚、後二人は海軍出身です。
岸信介については、こういうことも言われています。
「岸信介は○○○○のエージェントだった!」 - Apes! Not Monkeys! はてな別館
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070930/p1岸、福田、中曽根の共通点は、こういうところにもあります。
岸信介元首相、統一教会本部で文鮮明師と会談
http://www.chojin.com/history/kishi.htm【右傾化扇動は、中曽根・統一協会・ブッシュCIAの策略】
http://www.asyura.com/sora/bd14/msg/181.htmlあの小泉純一郎が福田赳夫の秘書であり、中曽根のバックアップを受けていたこと、さらには安倍晋三や福田康夫が「岸派→福田派→森派」という流れをくむ自民党清和会(町村派)出身であることは、もちろん一個の筋書きに基づいています。
なんだか、謎かけみたいだ・・・はっきり言えよという声が聞こえてきそうですが、ここまで来ると謎々にすらなっていませんね(笑)。
さて、東京地検特捜部というのは検察のみんなが憧れるエリート部署のようですが、どうもそこに入る、あるいは入りそうな人には、国費留学が必須条件のようですね。
きっと、●こちらのリンクにあるようなお方も、将来地検特捜部に入る候補生なのでしょう。
まあ、余計なお世話かもしれませんが、この女性検察官の方の「留学先」をよく見てくださいね。私の言いたいことは、そこで十分に伝わると思います。
もちろん、このような方たちは、純粋に巨悪を追い詰めたいという正義感をお持ちなのでしょう。しかし、それがふさわしくない領域というのが、政治の世界には存在します。最初の方の問いに立ち返って、東京地検特捜部というのは一体何者なのか、もう答が出ましたね。
「トロイの木馬」
私には、これ以外の答は見つかりませんが、どうでしょうか?そうなると、冒頭の引用記事にある「防衛省ガサ入れ」というのも、本当の目的は「インド洋」とか「給油」とか書いてある書類の押収、というか証拠隠滅なのではないか?と思ってしまったりもします。これって妄想ですかね?
「疑獄事件」とやらが出てきた時、この記事がいろいろ考えるきっかけになってくれればと思います。
2年間の主にアメリカへの留学(人事院行政官長期在外研究)がある。毎年4名前後。これはどういった人たちが、どういった基準で選ばれ、またどういった目的でなされているのか。在外研究なるものもある。これもアメリカに派遣されることが多い。
さいたま地方検察庁 鈴木 朋子 検事(平成11年任官)“Tomoko Suzuki”―名前が呼ばれ,壇に上る。教授がフードを私の肩に掛け,学部長から証書を受け取る。そして,学生から修士になった印として,卒業生が一斉に,帽子から垂れ下がるタッセル(房)を右から左に回す…。5月。澄み渡る青空とみずみずしい若葉のもと,University of Illinois College of Lawの卒業式に私はいた。
渉外弁護士になると決めていた私が,修習で検察の魅力に捉えられて6年。捜査・公判と夢中で走っていた私への次の辞令は,なんとアメリカ留学。LL.M(法学修士)を取得してくること。“とにかく,見聞を広めてこい。”そういわれて送り出された私の悪戦苦闘の留学生活がスタートした。
ロースクールの学生生活は,なかなか大変だが,面白い。1日100ページを超えるケースブックの読み込みを要求されることは当たり前。教授も生徒を次々と当てる。ゼミをとればプレゼンテーションやレポート提出が山のよう。期末試験もあり,徹夜を余儀なくされることもしばしば。当然,すべて英語。英語の苦手な私には,かなり辛い。しかし,その反面,毎日が新鮮な驚きの連続である。授業を聞いても,裁判を傍聴しても,検事や弁護士から話を聞いても,とにかく,すべてが驚きである。良くも悪くも“そんなこと,日本じゃ考えられん…”ということだらけである。ミランダルールに代表され,人権保障に厚いとされるアメリカの刑事司法に対するイメージも大きく変わった。被疑者の人権保障に配慮しつつも,その一方,日本に比べはるかに広い共犯理論などを駆使し,大胆なおとり捜査や無令状捜索・逮捕を活用した捜査を行う。被告人にも偽証罪を科し,一般に日本に比べ極めて長期に及ぶ刑を課す。ダイナミックな利益衡量をはかり,多発する犯罪と戦うアメリカの刑事司法の姿が見えてくる。
また,ドイツ,フランス,ブラジル,アルゼンチン,ロシア,中国,タイ,韓国など,様々な国からロースクールにやって来た留学生とともに学び,語り明かすなかで,多様な法制度やその背景・思想に接し,根本的な発想の違いや意外な共通点に驚かされることもある。
アメリカや,様々な国の法制度に接していくなかで,法とは,国,宗教,政治体制,歴史,文化によって異なってくるのだという当然のことを,改めて実感させられる。法律は,科学などと違い,普遍的なものではない。法律とは本来,しなやかに社会に対応する柔軟なものであるはずなのに,日本の法律を学び,日本で法律実務家としてやっていくと,つい,このことを忘れてしまいそうになる。私が留学生活で得たもの−それは,既存の法律,制度にとらわれない,柔軟な発想の重要性だったのかもしれない。
また、別の民主党関係者は「特捜部は占領下の1947年、GHQの指導で隠匿退蔵物資事件捜査部としてスタートした。特捜部エリートは在米日本大使館の一等書記官経験者が多く、米国の影響力を受けると聞く。小沢氏は『第七艦隊発言』など、米国を刺激する言動を続けている。何か関係があるのではないか」と語る。