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(回答先: これがUFO・エイリアンの真実だ! 投稿者 卍と十と六芒星 日時 2009 年 12 月 26 日 01:33:26)
2012年の黙示録-SPACE LIBRARY
彼らはあまりにも知りすぎた
濱田政彦・著 三五館 1998年刊
http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/bookstand-hamada.htm
彼らはあまりにも知りすぎた
濱田政彦・著 三五館 1998年刊
UFOに関して書かれた膨大な文献に目を通し、その正体を追求した力作というべき本です。有名なアダムスキーやマイヤーなどUFO問題には欠かせない人物のことについても真相に迫っており、著者の分析力と洞察力の鋭さに感服させられます。
さらに、ファティマやフィラデルフィアでの出来事、およびケネディー暗殺などについても触れられていて、読み物としても興味深い本です。ただし、UFOの真相をあまりにも知りすぎた人物は何ものかの手によって消されているという恐ろしい事実があるとか。この本のタイトルはそのことを表現したものです。まずは私が抜粋した内容に目を通してみてください。 (なわ・ふみひと)
「現実」をどう定義づけるか
●アメリカの卓越したUFO研究家ジョン・キールは、生来の疑い深さと驚くべき冷めた眼でUFO現象に取り組んでいる男だが、そのUFO論は彼の背景同様に衝撃的だ。
彼はかつてアメリカ軍の下で「心理作戦」の教育を受けたことがあったが、UFOミステリーに見られる物語性は、まさにこの心理作戦の手口と同様のものがあった。だが、UFO現象そのものは、明らかに常軌を逸した馬鹿げた超常現象であり、とても軍の犯行とは思えなかった。
とすると、軍のやり口を真似て、それを超常現象化させている“何者か”がいることになる。そいつはいったい誰なんだ?
キールは当初、UFO現象には懐疑的だった。どうせ見間違いかインチキだろうと思った彼は、ジャーナリストらしく足と目と耳を使って全米のUFO事件を調査し始めた。(中略)
だが彼は、当初の予想に反して、最終的には驚くべき結論に達してしまった。それは、UFO現象はインチキだからうさん臭いのではなく、事実そうした現象が発生しているがゆえにうさん臭いのだというものであった。(中略)
彼はある恐るべき仮説に行き着いてしまった。それは、UFO現象はなんらかの超地球的意志が、人類に対して大規模なペテン工作をしており、人類ははるか太古の大昔から現代に至るまで、その時代時代の文化形態に合わせた外観で現れる「連中」の繰り広げる奇跡ショーに惑わされ、ペテンにはめられているのだというものだった‥‥。
「連中」は古代では天空や地底世界の神々や悪魔として現れ、現代では自称高度な文明の宇宙人として現れる。古代人は神々の奇跡や悪魔の災いを恐れ、神々の言うことを聞いた。そして現代では自称高度な宇宙人に従おうとしているのである。
キールは、「連中」はUFO現象を通して宇宙に進出しつつある現地球人類の文化の方向性を、意図的にコントロールしようとしているのではないかと考えている。
●キールの言わんとすることは、こうである。
UFO現象という不可解な現象は、確かに存在するのだが、その正体は一般に言われるような宇宙人の宇宙船などではなく、非物質的な知的意志を持った実体である。
「連中」は、固形の宇宙船に乗った宇宙人となって我々人類の前に現れ、我々の目の前で墜落して見せたかと思えば、ある時は故障した宇宙船を修理しているところをわざと人々に目撃させたりして、「UFOとは宇宙人である」という誤った信念を人々に抱かせようとしているのだ。
「連中」はその誤った信念を、最終的には人類全体規模の一大信仰へと高めようと画策している、とキールは考える。
「連中」は、その時代時代の人類の心を読みとり、それに合わせてあらゆる姿に変化できる能力があることを見せつけているが、彼はこの特長から「連中」の起源を推測している。
キールは「連中」の起源は非物質的な超次元の空間世界にあると推測したが、この推論は結果として、我々の物質世界と対になっているという「並行世界」の実在を主張し、異界の住人が我々の世界に干渉しているのだと主張するオカルト理論に酷似してしまった。キールにとっては不本意な結末だろう。
オカルト理論では、異界の住人は人間の前に超常現象化して現れるだけでなく、人間の心を読んだり、心そのものの中に入り込むことができるというが、キールの調査したUFO現象の多くの事例が、この理論を裏付けていたのである。もし、「連中」が異次元の存在ならば、彼らは人類の無意識世界と何か密接な関係を持つのであろうか?
ある博士の数奇な人生の始まり
●著名な天文学者にしてUFO研究家であったモリス・K・ジェサップは、1956年にアレンデと名乗る人物から手紙を受け取った。手紙を読んだジェサップは衝撃を受けた。そこには、米海軍が駆逐艦を使った「対レーダー不可視化実験」の最中に、過って大惨事を招いてしまったと書かれてあった。しかも、船とその乗組員が原因不明のテレポート現象を起こしてしまったというのである!
●それは1943年10月のことである。アメリカ海軍はフィラデルフィア港で、「レインボー・プロジェクト」と呼ばれる極秘実験を行なおうとしていた。潜水艦から船舶を守るための装置を開発することであった。
敵潜水艦探索レーダーの開発ではなく、逆に船をレーダー画面上から消してしまう装置の開発が目的であった。要するにステルス技術である。実験には米海軍駆逐艦エルドリッジとその乗組員が選ばれた。そしてエルドリッジには実験のための強力な磁場発生装置が取り付けられた。
始動スイッチが入れられると、にわかに周囲の雰囲気が変わり始めた。どこらともなく緑色の霧が湧き起こり、エルドリッジを包み始めた。そして霧に包まれたエルドリッジはじわじわと虚空に消えてしまったのである。関係者は己の目を疑ったが、いくら目を擦ってもエルドリッジは見えない。
そのころ、600キロ離れたバージニア州のノーフォーク港では大変なことが起きていた。突然エルドリッジが現れたかと思うと、また消えてしまったのである。現場は騒然となった。
消えたエルドリッジは再びフィラデルフィアに姿を現した。直ちに船に乗り込んだ関係者は驚きの声をあげた。
エルドリッジの船体に異常は見られなかったものの、乗組員たちの状態は悲惨を極めていた。ある者は人体発火現象を起こして燃え尽きていた。またある者は忽然と姿を消していた。発狂している者は生きているだけまし、といった惨状であった。この地獄のような光景に、軍は戦慄し、直ちに実験を中止した。そしてこの計画そのものが存在していなかったかのように、隠蔽工作を推し進めたのである。
●その後もアレンデからは次々と手紙が寄せられてきた。
米海軍が、このレインボー・プロジェクトの大失敗によって、偶然“タイム・ワープ”の可能性を手に入れたこと。そしてこのタイム・ワープが、異星に向けての“移動”に有効なこと、等々‥‥。
最も衝撃的だったのは、エルドリッジの乗組員がタイム・ワープ中の異次元空間で、異次元エイリアンに遭遇したというものだった。米当局はこの実験以降、UFO現象に重大な関心を寄せるようになったという。
知りすぎた男の末路
●1958年10月のことだった。やつれきったジェサップ博士が、親しい友人であるサンダーソン博士の前に現れた。生気のない顔で彼は、自分の生命が終わりに近づいている、とサンダーソンに告げた。(中略)
ジェサップは、自らの到達した究極のUFOの真実を原稿にまとめていた。彼はサンダーソンにそれを渡した。そして、自分にもしものことがあった時のことを考えて、その原稿を金庫にでも入れるなりして保管してほしい、と頼んだ。
半年後の1959年4月20日、ジェサップは愛車の中で死体となって発見された。彼の死因は排ガス中毒による自殺であるとされたが、彼と親しかった人々でそれを信じる者はいなかった。
ジェサップの死体が発見されたとき、たまたま医師が近くを通りがかり、すぐに死亡診断を下した。そして、検死もせずに死体はさっさと処分されてしまったのである。ジェサップの家族と親しくしていて自殺説に否定的だった警官が、何者かによってエスカレーターで突き飛ばされて大ケガをするというミステリーまでもが加わった。
並行世界
●世界的に著名な体外離脱研究者であるアメリカのロバート・モンローは、自らの体外離脱体験をもとに、異次元世界の体系的調査を行ない、ついには研究所まで設立した人物である。
モンローはある時、“自分”が肉体から抜け出るという衝撃的な体験をした。気づいてみると“自分”はベッドの上で寝ている“自分”の入れ物(肉体)を上から見下ろしていたのである。自分の特殊能力に気づいたモンローは、この不思議な体験に熱中し始めた。そして自分の体験が臨死体験に酷似していることに気づくのである。だが、彼は自分の体験が普通の臨死体験と少し異なっていることに気づいていた。
臨死体験者は通常、受け身の状態で異界を体験するために自由はない。さらに体験を可能にする条件が病気や事故といった生命の危機時に限定されてしまう。だがモンローは、健康な体で体外離脱をし、異界での行動もある程度自由にできたのだ。こうしていろいろな世界を探訪し、異界の住人に接触するうちに、彼には異次元世界の仕組みが徐々にわかるようになった。
モンローは、「世界」には大まかに言って3つの世界が存在することを確認した。
世界Tは我々人間が住む自称現実世界である。
世界Uは肉体を離れた中身たる“自分”が行動する空間で、この世界には時間がまったく存在しないという。しかも、世界Tと違って、物理の法則でなく「類は友を呼ぶ」法則が支配しているのである。
世界Uは世界Tとだぶっているらしく、体を脱けた“自分”は、世界Tの空間を自由に行動できるのだが、体を持ったままの人間たちは世界Uにいる“自分”の姿は見えないという。しかも“自分”は世界Uに身を置きながら、だぶっている世界Tの空間を移動するために、肉体を持っている時のような物理の法則の制約をまったく受けない行動ができるというのだ。
このモンローの指摘は、UFO=異次元生命体現象化説を強力に裏付けている。世界Uに本拠を構える異界の住人が、空間がだぶっている世界Tに現れて、この世界の住人である人類にちょっかいを出しているという説だ。ちなみにアメリカ当局(特に陸軍)は、UFO現象の謎を解くために、このモンローの理論に注目していることを指摘しておこう。
●さてモンローは、世界Vは「反物質世界」であるというが、彼のこの定義はオカルト学の権威から批判されている。(中略)
モンローは体外離脱中に、宇宙から知的生命体が、世界Uの空間を通って地球圏に侵入し、自ら世界Tの空間に“降下”して、肉体を持った我々人間に生まれるのを目撃している。彼によると、その降下した“自分”は肉体を身につけるや、途端にその降下目的を忘れ去ってしまったという。
モンローはこの時、“自分”と“目的”を取り戻さない限り、世界Tの現象としての人間は、永遠に輪廻の環から抜け出すことはできないことを理解する。すなわち、今のままでは地球人類の“自分”は宇宙の本源に還ることはできないということだ。
人間強奪!
●スエデンボルグは“霊界旅行”ものの元祖であり、『霊界日記』の著作で知られた人物である。彼はモンロー同様自由に肉体を脱け出して異界を旅した。
スエデンボルグによれば、人間消滅事件には大きく言って2つのパターンがあるという。
1つは、人間がなんらかの突発的要因で一時的に“自分”が肉体から脱け出てしまった時に、その抜け殻の肉体に異界の邪悪な住人が入り込んで体を占領してしまう場合である。
体は外見上まったく変化がないので、世界Tにいる人々は気づかないが、中身がすでにまったくの別人になっているから、その新しい人間は自分で勝手に好きな所へ行って、そこで新たなる生活を始めてしまうのである。この場合、肉体の本当の持ち主である“自分”は帰るべき体を失い、異界をさまようのである。
降霊会やチャネリングにおける人格変化が、いわゆる“多重人格症”と似ている点は面白い。
スエデンボルグが語るもうひとつの消滅理由は、まさに異次元誘拐とでも言うべきもので、異界の住人が我々世界Tの中の無意識的な人間の心に入り込み、異次元世界のヴィジョンを、あたかも現実世界の光景であるかのように思い込ませて誘導し、体を動かさせて山で遭難させたり、事故に遭わせたりして破壊(つまり死亡)させることで、肉体の中身である“自分”を無理矢理異界へと拉致しようとする邪悪な奴らの犯行である。
世界二大コネクションの暗闘
※二大コネクションとはユダヤとナチスのことですが、ここでは割愛しました。(なわ)
●1963年11月22日、ケネディが暗殺された時、彼の死体には当局の定説、すなわちオズワルドの単独犯行を否定する傷があることがダラスのパークランド病院の検死で確認された。
ケネディは明らかに前方から撃たれた傷を負っており、その事実は後方からケネディを狙撃したとするオズワルド犯人説が誤りであることを示していた。
二度の検死はベネスタの海軍病院で行なわれた。だが病院の発表はダラスの病院の前方狙撃説を完全に否定した。ケネディの傷は、いつの間にか後ろから撃たれた傷へと改造されていたのである‥‥(死人に口なし)。
ケネディ暗殺事件の陰謀を追う研究家たちは一様に、このようなあこぎな真似ができる連中は、政府すらも自由に動かせる力を持つ者たちであると考えざるを得ないと考えている。
映画『J・F・K』には、ケネディ暗殺の陰謀を追う主人公のギャリソン判事の前に、「X大佐」と名乗る人物が現れ、ギャリソン判事にケネディ暗殺の真相の一部を話す場面があるが、このX大佐は実在する人物であった。
X大佐ことフレッチャー・プラウティは、元空軍大佐で国防総省内のスペシャル・オペレーションズ部局長だった。スペシャル・オペレーションズとは、CIA(アレン・ダレス長官)の秘密工作を後方支援するための極秘組織で、あらゆる非合法活動を行なっており、プラウティはこの部局の責任者であった。
プラウティによれば、第2次世界大戦当時OSS(戦略事務局局員)だったダレスは、大戦末期にナチス諜報機関トップのラインハルト・ゲーレンと水面下で接触、ゲーレンらを戦犯追及をしないかわりに、ナチスの情報部員やゲシュタポ(秘密警察)の人員を、そっくりそのままアメリカが引き取って、CIAの組織編成に協力させるという取引を行なった。
●さてプラウティは、ケネディ暗殺は大統領よりもはるかに上に君臨する“だれか”の指示によって行なわれた組織的犯罪であるという。
プラウティはスペシャル・オペレーションズ部局長として、アイゼンハワー大統領下のホワイトハウスに出入りしていたが、そこで彼は奇妙な光景に遭遇した。
ホワイトハウスは合衆国大統領が支配するものであり、大統領がすべての政策の頂点に立つとてっきり思い込んでいたプラウティは、アイゼンハワー大統領以下、すべてのスタッフが“だれか”の指示によって動いているに過ぎないことに気づき、あ然とした。
しかもアイゼンハワーはダレス兄弟(兄・国務長官、弟・CIA長官)よりも実質的に下の存在で、二人のいいなりになっている単なる腹話術人形だったのである!
東西冷戦の最中、この“だれか”は米ソ両国政府をも自由に動かす力を持っていたとプラウティは語る。彼に言わせればアメリカもソ連も“だれか”の言いなりであり、国としての主体性など持ってはいないのだ。要するにケネディは主体性がありすぎたということだ‥‥。
プラウティは太平洋戦争が終わった時、激戦地だった沖縄にいた。ある日、彼は不思議な光景を目にした。戦争はもう終わったにもかかわらず、大量の兵器が次々にアメリカ本土から沖縄に運ばれてきたのだ。
いぶかるプラウティを尻目に、兵器は半分が朝鮮半島へ、そして残り半分が仏領インドシナ(ベトナム)へと運ばれていった。なぜ紛争もない地域へそんな大量の兵器を送る必要があるのか? まだ若かったプラウティにはまったく理解できなかった。だが後年、朝鮮戦争とベトナム戦争が起きた時に、彼はすべてを理解したという。ああ、これは仕組まれた戦争だ! と。
ホワイトハウスでの奇妙な光景を目にしたプラウティは、朝鮮・ベトナム戦争の謎に奇妙にもシンクロする光景をそこに見たのだった。
“だれか”の存在をはっきりと感じられるだけの地位に自分はいたのだが、それが一体“だれ”なのかを知ることができるほどの地位にはいなかった、と彼は語る。
“だれか”とはいったい「だれ」なのか? プラウティにはおよその見当はついていたのかもしれない。だが、裏稼業に携わる者の掟、「知りすぎた者がたどる末路」を知る彼は、「だれ」については語ろうとしない。この“沈黙”が彼にとっての最後の生命線なのだろう‥‥。
信者獲得予言キャンペーンの手法
●UFO研究家ジョン・キールは、UFO事件を調査中に不気味な怪電話を何本も受けている。キールは名を名乗らないこの電話の主が、最初はてっきり人間だと思っていた。
悪質なイタズラ電話だと思ったキールだったが、電話の声の主は彼のことをなにからなにまで知っていた。ここまでなら変態的な情報収集能力を誇るストーカーの可能性があったが、次の瞬間、キールは絶句した。謎の声の主は、そのときキールが頭の中で考えている思考を読み取って、それを彼に聞かせたのである!
奴は、人間じゃない‥‥。キールは直感的に声の主が「連中」であるとわかった。
彼が会話を録音したところ、なぜかテープにはキール自身の声しか録音されていなかった。また、友人との会話中に、その怪電話の話をしてみようかなと思っただけで、途端に激しいノイズが入り、会話は中断されてしまったこともあった。
しかも、調査したところ、怪電話がかかってきた時間には、物理的には外線は1本もかかったことになっていなかったという事実を目にした時、さすがのキールも寒気を覚えたという。
ある時、謎の声の主がなにやら予言めいたことを話し始めたので、キールはその話を聞き流していたが、後日、その予言通りの出来事が本当に次々と起こったので、彼は腰を抜かさんばかりに驚いてしまった。
キールは怪電話以外にも、差出人不明の怪文書を数多く受け取っているが、その中には予言が書かれていたものがかなりあった。予言は日常的なささいなことから、はてはローマ法王暗殺未遂に至るまで様々だった。そのどれもが多少の違いはあったが大筋で的中していたのだ。
彼は自分でも知らないうちに“予言教”の信者になりかかっていた。だが、その予言は「人類滅亡の日」とか「天変地異」とかいった、最も重要な部分ではことごとくはずれてしまったのである。
この時にキールは悟ったという。「連中」の予言が本当に次々に当たるなら、だれだって自称宇宙人の教えを信じるようになるだろうと。しかし予言は、いや「連中」は、最後の最後で信者を裏切るのだ!
ハイジャック犯の無欲な要求
●1981年5月のことである。アイルランドのダブリンを飛び立ったロンドン行きの旅客機が、元カトリック修道士ローレンス・ダウニーによってハイジャックされるという事件が発生した。犯人ダウニーの要求は異常なものだった。それは「バチカンが隠しているファティマ第3の予言を公開せよ」というものだった。(中略)
ダウニーは人質解放の見返りとして、予言の公開以外に、自分のファティマ研究の論文を国際新聞各紙に掲載すること、自分の逃亡先としてイランまでの飛行燃料を用意することを要求した。
結局要求は果たされることなくダウニーは逮捕され、人質は無事に解放された。ところが当のバチカンはこの事件に関しては最後まで沈黙を守り続けたのである。(中略)
ファティマの予言に関するダウニーの論文も、一般に公表されることなく闇から闇へ葬り去られてしまったのだ。
時代錯誤の総決起集会
●1917年5月13日、ポルトガルのファティマで羊番3人の子供たちが聖母マリアに遭遇するという事件が起きた。
「自分は天国からやってきた」というその女は、3人に自分の仕事を手伝うように要請し、同意を得ると光の彼方に消えた。
3人の子供たちは以後毎月13日に、自称「天国の女」とコンタクトを始めることになった。
6月13日のコンタクトでは、噂を聞きつけた50人ほどの群衆が見守る中、女は現れたが、3人の子供以外にはその姿は見えなかった。
7月13日は、群衆は5千人に膨れあがっていた。この時、女は反ロシア・反ボルシェビキ(共産主義)思想を語った。
8月13日、3人の子供は当局に拘束されて会場に行くことはできなかったが、群衆は実に1万8千人になっていた。この日、女は現れなかったが、会場では突然の雷が響き、奇妙な雲が目撃された。
9月13日、3万人の群衆が見守る中で、正午かっきりに突然太陽に異変が生じ、日食のようになった。そして正体不明の光があたりを照らし出すと、東の空に光る球形の飛行物体が現れて、西の空へと飛び去った。
3人の子供が女と話している間(群衆には見えない)、空からは白っぽい綿のような奇妙な物質が雪のように降りそそいだ。だがその物質は地面に落ちる前に消えてしまった。この物質はUFOが落とすエンゼル・ヘアと呼ばれる物質に酷似している。
ところで女は3人の子供に向かって、前回会場に来なかったことをチクチクと責めたというが、本当に神なのか‥‥?。
10月13日、なんと10万人近い観客が見守る中、正午かっきりに雷が鳴り響いた。そしてどこからともなく小さな雲が現れ、3人を包み始めた。雲の中で3人は女に遭遇した。そして女はいつものように宗教的な説教をすると去っていったが、その途端に太陽が車輪のように回転を始め、光を四方八方に放射した。そして花火のように火を散らしながらジグザグに動きだした(UFOとそっくりである)。群衆はこの光景に感動し、ひれ伏した。
以後、女は現れず、奇跡ショーは終わったが、女の教えは信仰となって残ったのである。女は「ファティマの予言」と言われる3つの予言を授けていった。
第1の予言は第1次世界大戦の勃発を予告したものであり、第2の予言は第2次世界大戦を予言したものであった。そして問題の第3の予言はというと、その内容のあまりもの恐ろしさにバチカンは予言を封印してしまったのである。
第3の予言は第3次世界大戦の予告に違いない、と言う声もあるが、いずれにしてもバチカンにとって都合の悪い代物だったようである。
たとえ地球崩壊が予告されていたとしても、気にする必要はまったくない。なぜなら「連中」は最後の最後で信者を裏切って、約束(予告)をすっぽかすからだ。
イエス・キリストは誰も裁かなかった。ところがファティマの神は、自分に従わない者たちは容赦なく滅んでしまえという冷酷無情な神であり、およそキリストの本質とかけ離れたものである。だれも疑問を抱かないのは、それこそ奇跡である!
ファティマに現れた女は、人々に奇跡を見せてひれ伏させ、自分の教えを強制的に信じ込ませる布教活動に出たが、この無慈悲な性質は、キリスト教よりもむしろユダヤ教の神エホバに近いと指摘する声もある。
第3の選択
●第3の選択ミステリーは、地球温暖化がもたらす災害から逃れるべく、地球を脱出して火星へ避難しようという計画が極秘裏に進行しており、それを知ってしまった人々が次々に失踪するという不気味なストーリーである。
「第3の選択」はフィクションとして1977年に作られたエイプリルフール用のジョーク番組だったが、テレビで放送されるや異常な反響を呼び、テレビ局には問い合わせが殺到した。
番組制作者のところには、本当に当局の極秘宇宙開発に関わっている人物や科学者から警告の電話が入った。どうやら嘘から出たまことだったらしい。番組スタッフの中には、本当に忽然と姿を消してしまう者が現れるなど、事態は異様な展開になっていった。
「第3の選択」の原作者は、この話が事実であるとわかっていながら、それを知らせずにフィクションとして番組に製作を持ちかけたようである。番組放送後、原作者のワトキンズ氏は、この件に関していっさい沈黙している‥‥。
「第3の選択」のハイライトは、アメリカがソ連(当時)と共同で、1962年5月22日に無人火星探査機の着陸に成功させるくだりである。この火星探査機が撮影した映像には、はっきりと火星の生物が動いているのが確認できる。1962年にすでに火星に行っていたというのは本当だろうか? アポロが月着陸するのは1969年なのだが‥‥。
●BSRA(境界科学研究財団)のミード・レインなる人物は、UFOの起原を異次元空間に求めていた。「連中」は異次元の住人であり、我々の目に知覚できるように物質体に現象化して現れるというのだ。
レインによれば、「連中」は非物質的存在なので、我々の心の中にも自由に入り込み、思考を読み取って先手を打つことができるのだという。面白いのは、UFOはすべてが「連中」の化身なのではなく、普通の宇宙船に乗ってやってくる異星人もちゃんといるという点だろう。こいつらが月や火星に基地を持っている可能性を当局は考えていたかもしれないのだ。