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真実を隠蔽する日本のメディアと鳩山首相の未熟な言語感覚
http://www.asyura2.com/09/bd57/msg/497.html
投稿者 花子 日時 2009 年 10 月 30 日 08:23:34: EaLxAmI9rRcI2
 

言論の自由が憲法で保障されているにもかかわらず、日本には黙殺という形のメディアによる陰湿きわまる『村八分』が相変わらず行われていることは、日本の政治を外国からの発言として、タブーに触れた事で知られている藤原記者の『小泉純一郎と日本の病理』が、本屋から完全に姿を消した事実として知られている。
http://www.asyura2.com/09/hihyo9/msg/433.html

ところが奇怪なことにそれに続いて出た『さらば暴政』まで同じで、日本のメディアが黙殺したのだという。

<貼り付け>
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/
Platonette (115.178.25.218)
暴政に関しての本格的な著書として選挙前に出て、小池百合子候補などの落選に影響を及ぼしたといわれた藤原肇記者の「さらば暴政」は、活字メデヰアの新聞や雑誌から完全に黙殺されて書評は皆無だった。この著者の前著の「小泉純一郎と日本の病理」も書評がゼロだったので日本新記録だったと、「さらば暴政」の後書きに書いてあったので驚いたが、わが国では暴政を論じるとメヂアから総スッカンを食うことになるようだ。
<貼り付け終わり>

ところが興味深いことに、新聞や雑誌で書評がないのに電子メディアで取り上げられたので、二刷りがでたと著者の藤原記者のブロッグの掲示板に出ていた。しかも面白いことに腰帯と呼ばれる腰巻に細工をしたと書いてあり、これはユーモアーがあって痛快だった。それだけではなくて、鳩山首相の施政方針演説での言葉遣いにおいて、支離滅裂だといった批判の議論までされていて、鳩山政権がいかに脆弱な政治理念しか持ち合わせていないかといった議論があり、それがアメリカのシカゴ大学という、ロックフェラーが世界支配のために作った不思議な大学の役割に触れて、それが安倍内閣や麻生内閣の弱肉強食のネオコン政治を操っていたということまで分かったのだった。特に鳩山首相が『無欠の平成維新』といったことが如何に認識不測かという議論は、そういう発言が日本のメディアにまったく登場していないだけに興味深い。大前研一の本を始め『平成維新』という言葉がマスコミ上に氾濫しているだけに要注意だ。『宇宙巡礼』というブロッグから以下は引用する。

<貼り付け>


179 名前:竹田能充 投稿日: 2009/08/30(日) 01:00:51
「さらば、暴政」を精読した読者の一人としては、このたび回天の力学が正しく働くことを祈念しつつ、僅かながらも湯武放伐に寄与したいと思います。
なにせ、メディアが勝つとか圧勝とか言い始めると、国民の間に油断が生じるのが過去の事例に幾つもございましたので。

さて、藤原さんはタイムリーにこの書籍を出されましたが、その内容はタイムリーなだけではなく、数年後から数十年後に読み直せる歴史書としての味わいの深さがあり、それは、ジェームズ・メイヨールが自著『世界政治 進歩と限界』(勁草書房)の日本語版へのプロローグにおいて、政治問題に関する自分の考えを広範な読者に理解できるかたちで伝える三つの選択肢の一つとして述べた、『言説などしょせんはかないものだと認めて、消費者が何度も買いかえるようにわざと製品が長持ちしすぎないようにする耐久消費財の生産者のように、いずれ持たなくなることを承知ではやりの議論をすること』、とは全く逆側に位置づけられる “古典”であると思うからです

従って、藤原さんの書籍を理解するためには、柳生新陰流の剣の奥義が求められますが、読者がその次元に達しているか、または達するための不断の努力を怠っていると、本の側からバッサリと斬られてしまい、タコツボの中に定着した人間となってしまうことは必定です。
180 名前:藤本司郎 投稿日: 2009/09/17(木) 00:21:13
「さらば暴政」は新聞や雑誌などの印刷媒体では書評も紹介も出ないですね。やはりこの本でも小泉のときと同じで何かの工作がやられたのでしょうか。
181 名前:T.N. 投稿日: 2009/09/25(金) 20:54:15
 ネットでの書込みを読むと、「さらば、暴政」や「小泉純一郎と日本の病理」を読んだ方で、著者の藤原氏が多くの著作を出している人物だということを知り、驚かれることが少なくないようです。
 新規読者の参入は大いに喜ばしいことですが、藤原氏の古書の値上がりや在庫切れの可能性もあるので、気になる本がある方は、Amazon等で早めに手当しておくのがよいと思います。
182 名前:藤原肇 投稿日: 2009/09/27(日) 11:58:05
『さらば暴政』はタイムリーに出版したにもかかわらず、いつものように活字メディアからは黙殺されて、新聞や雑誌に取り上げられることはなく、書評と呼ぶに値するものは皆無でした。本の出版を知らなかったと言わせないために、マッドさんの協力を得て作った広告を使い、個人負担ベースで新聞広告を打つことで、聴診器を使った診断も試みてみましたが、反応なしで脳死状態だと確認しました。自公政府がゾンビでメディアが脳死だから、国民も仮死ということになるわけであり、三途の川原の石積みが次なる舞台です。
それでは爽やかな気分になるのは不可能だから、アルプスの聖なる峠を訪ね歩いて、浩然の気を養って日本に立ち寄り状況診断を済ませ、台湾の仙境に戻ってくつろいでいます。
今の段階で報告できることは限られていますが、日本で獲得した読者の数は至って僅かであり、それでも韓国メディアの注目を受けたことで、近いうちにハングル版が出版になるそうです。ハングル版といえば『日本の病理/KZP』について、『財界にっぽん』の十月号の対談の中で、世界では既知でも日本で未知の情報に関し、レポートしてあるので参照されたらと思います。
183 名前:T.N. 投稿日: 2009/09/27(日) 23:22:24
 活字メディアによる「さらば、暴政」の黙殺は、残念ながらほぼ予想通りだったということになると思います。
書評する側とすれば、出版時点の政権担当者の政策以前の基本能力を問うものなので、本の内容を取り上げること
が出来ず(褒めるにせよ批判するにせよ)、黙殺するしかなかったのでしょう。
 とりあえずは玉石混淆の世界ですが、インターネットによる情報発信に期待する他ないと思います。

 世界では既知でも、日本はその外に置かれているので、今の日本は既知外ですね。
184 名前:花巻 投稿日: 2009/10/01(木) 15:24:36
われわれ読者だけでなく藤原さんまでが、活字メディアに書評らしきものがないと嘆いているが、活字のメディアは体制には及び腰で、サラリーマン稼業の連中が圧倒的だから、あの本が理解できるだけの視野の持ち主はいない。自由な言論活動は一部の限られたブロッグ人間だけだろう。こんな記事が見つかったので報告する。
<貼り付け>副題は〈自民党政権 負の系譜〉。英語タイトルは《TRUMP TYRANNY》。
  http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4860293053.html
同じ著者の前作↓は、都道府県の図書館サイトで横断検索すると、適宜数、各地の図書館に入っている。
 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4334933688.html
 cf.―― http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/books/koizumi.htm
この最新作を図書館サイトで横断検索するのは後日の愉しみ。
さて、一読して再読中だが、《さらば、暴政》は面白い。簡単で、難しくて、検証欲をそそられる――そこがすこぶる面白い。パンクロックな書物だ。
「さらば」は「さようなら」で平たく言うと「それでは」「では」ゆえ、一般に「またね」「再見」「see you again」にも通じるのだが、本書を読むと通じない。
ドライでクールな「うんざり感」「辟易感」「絶交感」の籠った、あっさりとした「さらば!」。パンクロックだ。
「あばよ」の語源が「按配よろしゅう」だとしたら、本書の「さらば!」は「あばよ!」とも違う。しかし語源など度外視すれば「あばよ!」でいい。パンク感覚では「あばよ」は「あッカンベェ〜ダゼ、ばッキャロメ、ウセロよ」だからだ。「またね」には交代感が残存する。交代感を拒むのが絶交感。《さらば、暴政》の「さらば、」は英語で言えば、
       purge(パージ)
       excommunicate(エクスコミュニケイト)
       get rid of(ゲットリッドオブ)
すなわち「追放」「破門」「駆除」といったニュアンス満載の「さらば!」だろう。
本書p.32の3行目に「この辞任は武士道ではなく、腑抜けだ」とある。
英字新聞にそう書かれていたらしい。検証欲をそそられてabcで始まる単語3つでネット検索してみた。
   abe bushido chicken
当該英字新聞が読めたし和文の論評記事も読めた。
パンクロックだ。私がパンクロッカーならchickenはそのまま「ひよこ」と訳すが、そんなことはどうでもいい。
「腑抜け」も「ひよこ」も歌詞としてパンクロックだからだ。「暴政」の対概念が「共通善」であることはp.244に記されている。難しい、だが簡単で、検証欲をそそる。
パンクロックだ。面白い。読みながら索引や年表を作りたくなる書物。
何といっても「じゃあどうすればいい? 教えてくれ!」と甘ったれたことを言う読者を突き放しているところが好い。ガイドブックやハウツー本ではないのだ。「賢くなりたきゃ自分でなりな!」――そんな感じ。パンクロック。
185 名前:T.N. 投稿日: 2009/10/26(月) 01:14:43
 「財界にっぽん」の9・10月号のアップロードされた記事、ようやく拝見しました。一番気になったのは9
月号、”自由資本主義は崩壊、国家社会主義の芽が ”と見出しがある中で、藤原氏が米国及び世界の全体主義化
を懸念している部分です。「さらば、暴政」の201頁からの引用ですが、
「ここで問題になるのは政府による救済策で、税金を投入して国有化をするというのは、経営破綻は倒産という資
本主義の理念に背き、アメリカが資本主義を放棄したことを意味する。アメリカの選択は国家資本主義の路線だが、
国有化が蔓延して企業が国家管理になれば、国家社会主義に肉薄するのは時間の問題で、国家社会主義はナチズムや
スターリン主義にほかならないのである。」
 これを読んで思い出されたのが、1982年出版の「日本人論の陥し穴」218頁の藤原氏の発言
「アメリカには個人主義の基盤があるから、全体主義化はしないでしょう。アメリカが全体主義化する時には、全世
界が全体主義で統一されてしまうのではないですか。」
30年近くが経過し、米国の全体主義化を本気で警戒しなければならない時代が来てしまった。ユーロを擁するヨー
ロッパも、藤原氏によればファシズムへのブレーキ役を果たす力はない。しかも発端が経済的破綻というのでは、
1930年代を連想するなというほうが無理でしょう。
186 名前:藤原肇 投稿日: 2009/10/26(月) 15:52:06
東京に戻り清流出版社で二刷りの「さらば暴政」を受け取りました。アマゾン・コムの本の写真を見れば分かる通り、腰帯を外したカバーの下部は間が抜けた感じだったので、そこの部分に何とか加工を施して、絞めるように頼んだわけですがそれが完成していました。
腰帯は通称で腰巻きと呼びまして、「誹風末摘花」では下帯とか湯文字と呼びならわし、その下には何もないので恥晒しになるから、人前では開帳しないものになっているのが、江戸文化の成果でありこれが文化文政の「いき」の世界の精髄です。
しかし、上品にやるタブー破りは江戸っ子の私の趣味であり、二刷りを買って下さった読者へのサービスとして、腰巻きの下に日本の恥晒しを並べることにしまして、空間にマッドさんに描いてもらった幽体離脱図を挿入したので、この生き恥をさらす亡国の幽体の腑抜けの様子について、本屋の店頭で密かに腰巻を開いて見てください。こんな楽しみをそれから秘めた本はあまりないという存在になったので、後はお楽しみということです。
187 名前:吉田 投稿日: 2009/10/26(月) 21:45:24
腰巻きのご開帳で恥ずかしきものが現れるというユーモアーはさすがです。さっそく書店に行って恥ず゜べき隠すべきものを拝見するつもりです。
きっと恥じるべき存在によって今の日本では話題を集めそうな感じですね。
188 名前:T.N. 投稿日: 2009/10/27(火) 00:02:30
 「さらば、暴政」は増刷されないのだろうかと思っていましたので、二刷が出来たのは何よりです。「小泉純
一郎と日本の病理」のときは、表紙に首相が登場したことを藤原氏はかなり気にしていたようですが、今回は
帯(下着)を取らない限り猥褻物が見えないということで、問題なしとしたのでしょう(さすがにハングル版で
はやらないでしょうが)。
 既に一刷を入手済みであり、近くに配本されそうな書店もないので、実物を見た方の報告を期待します。
189 名前:藤原肇 投稿日: 2009/10/27(火) 22:41:49
ときたま東京に戻って本を買う場合に利用するのは、神保町の東京堂の場合が圧倒的に多いのは、いい本をそろえているのにお客が少なくて気の毒なのと、良質の書店はお客の力でサポートしない限り、良貨を悪貨が駆逐してしまうとおもうからだ。しかし、経営力が落ちるとゆとりがなくなることも関係していて、池袋のジュンク堂にだんだんと差をつけられていくのが寂しい。
それでも二階の落ち着いた雰囲気が好きなので、散々探してない場合には注文を出して買い支えようとするが、一人の力で出来ることは微々たる者である。今日の話だが東京堂に行って『さらば暴政』の在庫についてチェックしたら、横積みの段階は終わって二冊棚に並んでいたが、それは初版で腰巻の下は空白で間が抜けていた。
そこでマネジャーの前で二刷りを取り出して腰巻を広げて、カクカクシカジカと説明したらたちまち葉破顔で納得し、お昼過ぎに清流出版に行ったら十冊の注文があったとのことで、夕方には店頭に並んでいたので目的を果たしたから、腰巻めくりを試みたい人は東京堂で楽しむ限りは、セクハラにならないのでご安心の程をということです。
190 名前:千々松 健 投稿日: 2009/10/28(水) 12:03:40
「宇宙巡礼」本体のトップページが容量の関係で本日から下記に移動した模様です。
「イノベーションとは新しい次元を加えること」と言いますが、いよいよ50倍の1G世界ですね。
管理人の亀山さんが手直中ですが、感謝いたします。 
fujiwaraha01.web.fc2.com/

「神田古本まつり」が11月3日の文化の日までの8日間開かれています。今年は第50回になるようです。
東京堂書店といえば、戦前の「博文館」の流れで設立された歴史的にも由緒ある書店と伺っています。良本が揃えられていることでしょう。
4半世紀前に神田古本街に在った外国語専門店にて、英語語源辞典を探したところ、HOWの語源はWHOWであることを確認できて小躍りした記憶があります。
しかも、4、5冊ある棚の中で最初に手にしたオックスフォード版の本だけに載っていたのでした。後にO.E.D.(オックスフォード・イングリッシュ・ディクショナリー)の大辞典を調べるとWHOWという項目があるので英語を大切にする英国ならではと感心しました。

通常の5W1Hを更に拡大した「8W1H」(How=Whowなので「9W」「9WH」ともいえよう)が疑問視構文の必要十分条件であることが解明できたのです。
シンプルでスマートなことが「文化」にも必要であると思います。またそれに加えて、粋なユーモアも大切ですね。
191 名前:千々松 健 投稿日: 2009/10/28(水) 12:21:50
>190 の修正と追加です。
fujiwara01.web.fc2.com/
http://を前に付けようとしたのですが、
そうすると書き込みエラーとなりますので悪しからず。

疑問視構文は疑問詞構文でした。
念のため、When,Where,Who,What,Why,Whow,Which,Whose,Whomで9-WHとなります。
Whow=Howは程度のみを表すとします。How to=どのように の内容がwhich,whose,whomになると考えれば、すっきりとします。
192 名前:広瀬健太郎 投稿日: 2009/10/28(水) 16:07:07
鳩山首相の所信表明演説で「政権交代は無血の平成維新」と言ったと新聞で読み、唖然とさせられた。それは「財界にっぽん」九月号の対談のなかで藤原さんが、「維新という言葉はファシストの言葉です」と言っていたのを思い出したからである。
言葉が軽いだけでなく、意味論がわかっていないと直ぐにわかったが、マンガしか読まない麻生首相よりはマシだとは言っても、いい参謀とか補佐官がいないことの欠陥がこんなところに現われているということだ。
193 名前:金山進 投稿日: 2009/10/28(水) 17:26:23
平成幕末という言葉を使うとは鳩山さんの甘さが現れていて残念だと思う。どうしてそれを注意してやれるだけの人材が首相の周りにいないのだろうか。
藤原さんを首相補佐官にするだけの頭がないようでは、鳩山内閣の命はあまりないのではという感じさえしてくる。人材不足の日本で国内で考えるだけでなく、世界で活躍する日本人の人材に声をかけるでけの才覚がないから、狡猾な自民党に足をすくわれるのではないだろうかと思う。
194 名前:K.M 投稿日: 2009/10/28(水) 17:55:32
地方に住んでいると、初版さえ書店にないのです。アマゾンさえ頼りにならないとしたら、どうして二版を手に入れたらいいのかと思うと絶望的になります。
195 名前:村山 投稿日: 2009/10/29(木) 07:55:55
藤原さんが鳩山首相の補佐官になったとしたら、日本のためになるかと思います。でも、藤原さんが台湾に移住したのはアジアのためで、きっと何かアジアというスケールでの仕事をして、21世紀のために活躍することを考えているのではないでしょうか。
あるいは台湾の研究所で、フィボナッチ数列とか宇宙のことに思い巡らせて、人類や文明のための貢献を期待できるのかも知れません。。そうならば、むしろ首相が台湾まで使者を送り、教えを請うが筋であり、昔から「三顧の礼」という秘法があります。
196 名前:ひたくれない 投稿日: 2009/10/29(木) 14:53:01
藤原氏に民主党のためではなく日本のために 是非力を尽くしていただきたいが 果たして民主党の中に藤原氏自身とその著書を理解できるだけの人物がどれほどいるのであろうか。というのは 氏はご自分から働きかけることはまず考えられないので 「三顧の礼」をもって初めて行動されることになろう。
総選挙前に ある強力な筋から 「さらば 暴政」を大量に購入して選挙対策に使用してはどうかと話しを持ち込んだが 何の反応も得られなかったと聞くと はたして藤原氏に白羽の矢を立てる器量のある政治家がいるかどうか疑問になる。
鳩山首相は所信表明演説の中で「政治交代は無血の平成維新」と言っているが 既に記されているように 「維新」はファシストの言葉であり 体制内の権力交代を意味するのであるから 今回の国民の投票による政権交代は 「革命」が正確な表現ではないかと考える。「無血革命」であリ これは「日本の回天」のスレットで宇宙巡礼の読者には確認済みのことであるが首相はご存じなかったようである。
藤原氏は古典や歴史書から相似現象を学ぶと言われ 参考に出来るのはフランス革命であると思われるが それを踏まえて現在の政治を考えることが出来るのは 藤原氏のみであろう。今までの単独行はひとまずおいておいて ここで鳩山首相が「総ての理を統括する人」すなわち総理大臣として日本を誤りなくをりーどすることが出来るように 何とかご尽力される機会が巡りくることを期待する。
197 名前:藤原肇 投稿日: 2009/10/29(木) 17:16:47
読者の声の中に私が首相補佐官になればという話が出たのに驚くとともに、「さらば暴政」をじっくり読んでいただければ、何だか小池百合子のレベルに堕ちよと言われた感じがして、怒っていいのか喜んでいいのか無視すべきかが分りません。
私の政治の先生は「Mountains of Dreams」を読めば分るとおり、あの高潔なマンデス・フランスさんだったし、尊敬できる敵として戦って多くを学ぶことのできた、あのドゴール老人だったことを思い出します。
そして、それにふさわしい仲間も仮想敵もいない日本の政界では、頭がおかしくなって職務に耐えられないと直ぐに辞任した、あの中江兆民の先例を学ぶことになりそうです。「旅人と我も呼ばれん初時雨」です。
198 名前:T.N. 投稿日: 2009/10/29(木) 20:56:18
 1982年出版の「日本人論の陥し穴」167頁、松崎弘文氏の発言
「日本から頭脳流出した優秀な人材はたくさんいても、彼らを呼び戻して活躍してもらうには日本はちょっとお
粗末で、組織も社会もそこまでやるにはあまりにも閉鎖的です。」
当時と比較しても現状がさらに悪化していることを考えると、日本を何とかしたいという真摯な想いから出たも
のでも、首相補佐官云々の提言の結論は明らかでしょう。お客を招きたいなら、まず家の掃除から始めませんと
(お客に掃除まで任せようというのは、虫がよすぎます)。

こんなやり取りを書いていることは、一種の遊びだということだろうが、こんな所に江戸っ子の精神があるとは、夏目漱石の猫ならは「愉快である」というかもしれない。

そこでもっと著者の活動について調べたら、阿修羅の別のサイトが出てきた。

<貼り付け>
http://www.asyura2.com/09/senkyo73/msg/773.html
http://dappan.hp.infoseek.co.jp/fujiwara/kiji.htm
『財界 にっぽん』 2009.09月号

暴政が支配する日本に救いはあるか
ネオコン政権が日本を破滅に追いやった
国際ジャーナリスト 藤原肇
ジャーナリスト 猪野健治

日本の政治がいよいよ阿鼻叫喚状況を呈するに至っている。本誌の長期連載「マスコミ批評119番」で健筆を振るう猪野健治氏と、たびたび本誌で日本の政治の暗部を鋭く批判してきた台湾在住の国際ジャーナリストの藤原肇氏に、藤原氏の新著『さらば暴政』(清流出版)を踏まえながら、日本の政治危機の深層と立て直す可能性についてを語り合ってもらった。(文中・敬省略)
平成維新が必要でも短兵急にはいかない
猪野 藤原さんはアメリカ在住とうかがっていましたが、アメリカを離れられたそうですね。
藤原 アメリカの資本主義は潰れましたから、もうアメリカにいてもしょうがないと思って、台湾に移住しました(笑)。
猪野 これからはアジアということですか。
藤原 いろんな意味で、アジアでしょう。
猪野 最近の日本の政治も潰れたも同然の状態で、私は平成維新が必要だと思うんです。その平成維新の最大の眼目は、対米追従からの脱却です。藤原さんは最近、『さらば暴政」(清流出版)という本を出し、自民党政治を徹底的に批判されています。本日はその本の中身を中心に、日本の政治の空洞化を徹底的に解剖し、この国の政治のあるべき姿を探りたいと思います。
藤原 平成維新が必要だといわれましたが、「維新」という言葉はファシストの言葉です(笑)。
猪野 いや、必ずしもそうじゃないですよ。いま日本の右翼は「反 米」だけでなく、自主独立を主張しています。昭和維新から連想すると、そういうイメージがありますが、昭和維新という言葉は明治維新から来ていますからね。維新というのは、これまでの旧い体制を壊し、新しい体制を創っていく、という意味です。
 そういう意味で、平成維新が必要だと思うわけです。
藤原 ただ、維新は体制内での権力の収奪戦であり、人民から沸き起こったレボリューション(革命) とは違います。
猪野 私がイメージする平成維新は、昭和維新とは違います。実際、対米従属から脱却しようと思えば、相当の緊張を強いられます。また、国民の大多数がその方向に賛成するように、誘導していかなければならない。短兵急にはいかないと思います。
 たとえば、目の前のことで言えば、今回はひとまず民主党政権をつくる。しかし、半年か一年で潰れるだろうと思います。検察がスキャンダルをしっかり握って、待ち構えていますからね(笑)。同時に、すでに壊れかけている自民党がぶっ壊れ、新しい政党ができる可能性があります。いや、可能性というよりも、新しい政党を創らにゃいかんと思います。
藤原 日本国内では、政権交代とか政界再編などと言っていますが、世界から見ると、日本はほとんど存在感がなくなっています。評価されていないというか、日本ナッシングになっています。だから、今の政治を立て直す中で、日本サムシングというものを考えていく必要があります。
猪野 当然です。その場合、対米従属を含めて、国際関係をどう変えていくかです。私はイギリスを除いたEUの路線が正解ではないかと思います。イラクに参戦しなかったドイツ、フランスの路線ですね。その路線をとれば、中国とも対決しなくて済みます。領土問題は残りますけどね。

「公共善」を忘れた日本の「暴政」を批判
猪野 さて、『さらば暴政』は自民党政治に引導を渡すような厳しい内容になっていますが、最初に藤原さんの思いをうかがっておきたいと思います。
藤原 実は、この本の大半は、二年前、安倍政権時代に書いたものです。それが本にならなかった。 それにはその前段があるわけです。私は小泉政権時代、『小泉純一郎と日本の病理」(光文社)という本を出しました。当時は小泉を「よいしょ」する本ばかり出ていましたが、世界から見た小泉の実像を書いて、小泉を批判したわけです。
 しかし、その本は小泉を批判すると同時に、メディアがいかに腰抜けかということも書いてありましたから、メディアから完全に無視されました。ただ、最近はネッ トが発達していて、ネットで話題になったものですから、一ヵ月で四万部も売れました。小泉サイドには相当ショックを与えたと思います。
 小泉のあとに安倍が出てきて、これは日本が危ないと思って、安倍政権の頃に、この「財界にっぽん」に、安倍を批判する記事を連載したわけです。その連載を柱に、安倍を批判する本を作りましたが、前の本がショッキングな内容で、メディアからも無視されたものですから、どの出版社も二の足を踏んだのです。
猪野 まあ、現在の日本の政治を「暴政」と位置づけているわけですから、出版社も腰が引けるでしょう。(笑)
藤原 調べてみると、明治以降、日本で「暴政」という言葉をタイトルに使った本は、たった三冊し かないそうです。今回も「暴政という言葉は強すぎる」と言われましたが、私が言う暴政は、「善政」に対する言葉ではなく、世界的に通用している「公共善」「共通善」に対する言葉です。「公共善」「共通善」とは、その国に住む国民の幸せのために、国は何をすべきかという考え方に立脚する言葉で、英語で言えば、「コモングッズ」です。それが日本の政治にないから、その反対語である「暴政」を使ったのです。
猪野 「コモングッズ」つまり「公共善」「共通善」という言葉の反対語としての「暴政」を持ち出すところなどは、日本脱藩して、アメリカに拠点を置きながら、世界から日本をウォッチしてきた、藤原さんならではですね。
藤原 私は二十五年間、アメリカにいました。その間、アメリカの資本主義は帝国主義的に、やりたい放題やってきました。弱肉強食の論理で、あらゆる悪どいことをやり、その果てに自分のエネルギーを消耗して、世界からつまはじきにされる。その内部崩壊と外部崩壊が一気にやってくるのではないかと見ていましたが、案の定でし た。それに加えて、欲望丸出しの金儲け主義が行き詰って大恐慌をきたしている。何百年に一度という金融帝国主義の終わりを、この二十五年でつぶさに見てきたわけです。

ネオコンの巣窟はシカゴ大学だった
猪野 二十五年間のアメリカ在住で、日本人が知らないアメリカというものも感じたでしょう。
藤原 アメリカは民主党、共和党の二大政党ですが、実は民主党も共和党も共和主義を理念にしています。日本は共和制とは相容れない君主制だから、共和制のことを全然わかっていない。だから、さまざまな政党が生れては消えていますが、一度も共和党は出てきていません。
 私はアメリカ在住の初期の頃に、中西部で石油開発に携わりましたが、周りは共和党支持者ばかりでした。共和党の総本山がどこかといわば、シカゴであることがわかりました。それで私は、シカゴを徹底的に調べるために、娘をシカ ゴ大学に入学させました。二十三年前のことです。
 シカゴ大学はロックフェラーが創った大学で、百年の伝統しかありませんが、アメリカを支配しています。
 今回、シカゴからオバマ大統領が誕生しましたが、歴史的にシカゴとニューヨークは、アメリカの大きな対立軸なのです。日本では、シカゴ大学はノーベル賞受賞者を世界でいちばん多く輩出した大学として知られていますが、私のように、アメリカの共和党の砦とし てシカゴ大学を調べたのは、日本人で初めてだと思います。そしてわかったのは、ネオコンの巣窟がシカゴ大学だということです。
猪野 どのようにして調べたんですか。
藤原 学生の父兄なら、大学にも出入り自由です(笑)。シカゴ大学はネオコンの巣窟であり、金儲け資本主義の総本山でした。
猪野 シカゴ大学を調べているうちに、シカゴがネオコンの巣窟とわかり、マネー資本主義のルーツ. もわかって、アメリカの帝国主義 的な資本主義は、いずれ破綻すると確信したということですね。
藤原 そういうことです。私が日本も危ないと深刻に感じたのは、「私は日本のネオコンである」と主張する安倍が首相になったときです。これはアメリカに引きずられて破綻すると思いました。
猪野 安倍は岸信介の孫ですが、藤原さんは『さらば暴君」のなかで、安倍のルーツをよく解剖していますね。
藤原 戦前の帝国主義、植民地主義を戦後に持ち込んだのが、岸・福田派の流れです。それに対して、金権・利権を柱にしたのが田中派です。田中派の流れは現在、小沢一郎が引き継ぎ、民主党の底流にある。岸・福田派の流れは清和会として、安倍が所属する森派・町村派に受け継がれています。そういう意味では、現在の永田町には、旧態依然とした共産党を除けば、昔の自民党しかないわけです。
 日本のメディアは、こんどの総選挙で政権交代が行われるようなことを報道していますが、これは三十年以上前の、自民党内の官僚派と党人派の権力闘争のようなものです。現在の日本の政治の混迷 は、小渕が不可解な死に方をしたあと、岸・福田派は引き継ぐ森が、談合で首相になったとき始まっています。そして森政権が短命に終わったあと、日本を葬ろうとしている外国勢力とつながって、構造改革を推進したのが、小泉・竹中の買弁ラインでした。

米から資金提供受けた岸信介と自民党
猪野 そのあたりは『小泉純一郎と日本の病理」に詳しく分析されていますね。
藤原 小泉・竹中が外国勢力とつながってやろうとしたことが、今回の大恐慌によって、次第に白日の下にさらけ出されようとしてい ます。そして、小泉のあとに安倍が出てきた不透明な背景も、徐々に明らかにされると思います。そこは日本のジャーナリズムの真価が問われるところです。安倍は官房長官はやっていますが、ろくに大臣経験もないまま首相になっています。そういう例は、日本新党ブームに乗って、反自民の連立政権で首相になった細川護煕ぐらいでしょう。
猪野 安倍は坊ちゃんに過ぎない。何も知らないですね。その点、麻生と似ている。
藤原 いや、坊ちゃんというのは良い家に生れて、きちんと躾けられた、物事のわかる人のことですよ(笑)。安倍はそうじゃない。安倍家のどら息子ですよ。指導者はエキスパートでなければなりませんが、安倍は全然違う。そういう人間を、「安倍ちゃん」などと親しげに呼ぶ、日本のジャーナリストも甘いですよ。
 安倍は首相になるとき、「美しい日本」なんてトンチンカンなことを言い、尊敬するのは祖父・岸信介だというようなことを書いた。それで私は『さらば暴政」のなかで、岸が戦前、満州でやったこと などを検証し、歴史的に総括しておいたわけです。
 ニューヨークタイムズのワイナi 記者が書いた本を読むと、岸は戦後、駐日アメリカ大使館のCIA 筋から資金をもらって首相になったと書いてある。首相になってからも、もらい続けて弟の佐藤栄作に渡した。つまり、自民党はアメリカの諜報機関から資金をもらい、五五年体制を守ってきた。そういう歴史の実態を知らないと、いつか歴史に仕返しをされる。
 もともと自民党は、満州ゴロ、上海ダマと言われた人たちが支えた政党です。児玉誉士夫が上海で、児玉機関を使って集めたプラチナ、金、ダイヤモンドを、朝日新聞の社機を使って日本に運び、それを仲間の辻嘉六に渡したという話は、昔の本には詳しく書いてあります。そのあたりは猪野さんの方が詳しい。
猪野 児玉が上海から貴金属を運んだというのは、終戦直前の話ですね。上海の飛行場を飛び立とうとしたとき、荷が重くてすぐには飛べなかった。「何を積んだのか」と操縦士に訊かれると、児玉は「黙って飛べ!」と、飛ばせたそうです。どこの飛行場か忘れまし たが、よく上手く着陸できましたね。積み荷は今で言うレアメタル、希少金属です。戦後、自民党はそのカネを資金にして創られた、と言われていますね。
藤原 戦後しばらく、戦犯として小菅に収監されていた児玉に代わって、その資金を自民党の結党のために流したのが、辻嘉六です。要するに、自民党は右翼とゴロツキのカネでできたわけです。
猪野 もともとその貴金属は、児玉が米内光政海軍大将(当時)から、「日本はもう負けたから、これはあんたの旧部下のために使え」と言われ、譲り受けたものです。多少は児玉機関で使いますが、残りは最初、宮内省に預けていますね。しかし、占領軍に調べられて見つかるとまずい、ということで、児玉がまた取りに行くわけです。その情報が辻嘉六の耳に入り、児玉のところに交渉に行く。提供するに際して児玉が出した条件は、「天皇制を護持すること」の一点だったようです。その後、そのダイヤモンドを河野一郎が売り歩いていた、という話もありますよね。いずれにしても、古い話ですよ (笑)。

自由資本主義は崩壊、国家社会主義の芽が
藤原 しかし、それが自民党の出発点になっていることは間違いありません。
 そして、自民党政治は表では利権漁りをやり、裏では右翼、暴力団とつながっていた。自民党にカネを流した辻嘉六の場合は、娘の辻トシ子を自転車協会に陣取らせ (現・監事)、自ら通産省に大きな影響力を行使しました。
 つい最近、麻生は十五兆円の補正予算をばらまいたが、これもすべて利権と絡んでおり、役人の天下り先を通じて、政治家に還元されるシステムになっています。昔の自民党と何ら変わりません。
猪野 ばらまきと言えば、最近のアメリカも背に腹は替えられないと、おおっぴらにやっているようですね。
藤原 そう。つぶれかけた銀行や自動車メーカーを救済するために、ドル刷りまくっています。刷りすぎてインクが足りなくなり、日本のインクメーカーにまで緑色のインクを注文しているようですよ (笑)。
 従来、アメリカはドルを大量に刷ることによって、日本から自動車をもらい、中国から電化製品をもらい・フランスからはワインをもらってきた。世界はそれに、もううんざりしていますよ。フランスはドゴールの時代からそれに気づき、「ドルは嫌だ。金にしてくれ」と言い、最近はとうとうユーロをつくったわけです。
 そのアメリカの自由資本主義も二〇〇八年で崩壊しました。今、アメリカで何が行われているかと 言えば、企業の国有化です。これはまさに国家資本主義です。このあとに何が来るかと言えば、国家社会主義、ファシズムの時代です。一九二九年に始まった世界大恐慌のときには、アメリカ国内にまだ自由主義が健在で、ファシズムヘのブレーキ役を果たしていたが、今は自由主義はありません。ヨーロッパの社会民主主義もブレーキ役を果たす力はない。このまま行けば、世界中が全体主義に巻き込まれる可能性があります。
猪野 おっしゃるとおりです。巨大企業を救済するには、国が資金を出さざるを得ない。それを安易に容認していくと、気づいたときには国家社会主義が根づいていることになりかねない。
藤原 倒産は資本主義におけるもっとも安全な解決策ですよ。それを国家が干渉して企業を無理に存続させると、国家資本主義になり、やがて国家社会主義になる。歴史は繰り返しますよ。だから、最良の解決策は「歴史の教訓」に学ぶことですが、力量のない人が真似をすると失敗する。一九三〇年代の大恐慌のときには、イギリスにケインズがおり、 その前にはマルクスがいました。マルクスもケインズもすでに破綻したという人がいますが、これを超える人が現在の世界にいない。

アメリカの巨額国債が日本に押しつけられる
猪野 アメリカの金融資本主義、カジノ資本主義と言った方がいいと思うが、これが破綻した原因は、企業の会計を時価会計にしたことと、そこに金融工学を導入したことです。そして、サブプライムローン的な滅茶苦茶な金融派生商品をでっち上げて、いわば毒入りまんじゅうを世界にばらまいた。これが破綻することは目に見えていました。
 それをアメリカがどう再構築しようとしているかと言えば、オバマ体制は資本主義を国家管理する道を選びました。GMだって、国家がカネを注ぎ込んだからといって、蘇生するかどうかわかりませんよ。
藤原 無理でしょう。
猪野 そこで私が心配するのは、アメリカがその原資を巨額な国債 発行で賄おうとしている点です。それを誰が買うのか。ヨーロッパは買わない。中国も買わない。となると、日本が買わされるのではないか。どれくらい押し付けてくるのか。それを考えると、空恐ろしくなりますね。
藤原 その土壌をつくったのは、ネオコンに尻尾に振った日本の政治家たちであり、はっきり言えば、小泉、安倍ですよ。小泉などは、メディアを利用して、「改革」をオウム返しに言っていただけで、ネオコンにいいように利用された わけです。
猪野 小泉改革の目玉は郵政民営化ですが、日本郵政の株式が売却されるときが危ない。「かんぽの宿」の売却が問題になりましたが、日本郵政の株を誰が買うか、これは厳しくチェックする必要がありますよ。
藤原 アメリカはカネがありません。日本のカネを吸い上げるために、知恵を絞っている。そのために工ージェントとして使わ れたのが竹中平蔵です。竹中は一年の半々を日米に住み分けて脱税するような、姑息で意地の汚いな男です。そういう男は操りやすいので、アメリカは竹中を使ったわけです。
 竹中は日本開発銀行時代にハーバード大学に客員研究員として留学し、その後、同大学の客員准教授になっています。日本人は肩書主義ですから、彼が優秀だと思っていますが、ハーバード大学にはコネがあれば入れる五パーセント枠があり、ハーバードに留学したからと言って、優秀とは限りません。
 現実に、竹中が母校・一橋大学に経済学博士号を取るために提出した論文は、あまりにも初歩的だと判定され、不合格になったそうです。
猪野 民間出身大臣が選挙に出て、一度参議院議員になったにもかかわらず、小泉内閣が終わると、任期を四年近く残して辞職してしまったのも不評だった。
藤原 日本では、ネオコンのことをネオ・コンサバティブ、新保守主義ぐらいに受け止めていますが、彼らはとんでもない連中ですよ。 彼らの考え方は、カネを稼ぐためには何をしてもいい、強い者は何をしてもいいという、弱肉強食の思想です。
猪野 アメリカ流資本主義。

マネタリズムを煽ったシカゴの人脈
藤原 それは、英国で起こった古典的な資本主義とは全然関係ありません。帝国主義が化け物と化したもので、拝金主義に凝り固まったものです。その巣窟が先ほど指摘したシカゴなのです。ここでもう一度、シカゴ大学の系譜について詳述しておきます。
 実は、シカゴにはヨーロッパでもっとも反動的といわれるオーストリアの勢力が流れてきています。ヨーロッパ大陸の近代の勢力図を見ると、オーストリアのハプスブルグ家と、フランスのブルボン家を倒したナポレオンが対立し、そしてその外側にイギリスがいる、という構図になっている。この対立がアメリカにも持ち込まれ、私が見るところ、オーストリア勢力がシカゴに、フランス勢力がイー ストコーストに根づいたわけです。オーストリア勢力のうえにロックフェラーが乗っている。そう見ると、フリードリッヒ・ハイエク、レオ・シュトラウスといった学者が、シカゴ大学を拠点に活躍した背景が理解できる。そのシュトラウスの弟子のフリードマンあたりが、マネタリズムを煽ったわけです。紙幣の発行額を操縦すれば経済は上手くいく、などというマネタリズムはインチキですよ。カネ貸し主義をごまかしている。
 ハイエク、フリードマンはノーベル経済学賞の受賞者ですが、もともとノーベル賞には経済学賞はなかったんです。それがスウェーデンの銀行協会が資金を提供して、途中からできた賞です。経済楽賞 を取った経済学者が、人類の幸福に貢献したとは言えません。いずれにしても、シカゴ大学は反動の巣窟であり、ネオコンの若大将と呼ばれたウォルフォビッツはコーネル大学でネオコンのブルム教授と出会い、ブルムがシカゴ大学に移ったので転校して、ネオコンの三羽鳥に育ちラムズフェルト国防長官やチェニi副大統領と、イラク侵略を推進した。その後ウォルフォビッツは世界銀行の総裁になり、ネオコンのバックボーンになったことは間違いありません。
猪野 ネオコンの宗教的背景は、キリスト教原理主義でしょう。
藤原 そうです。ネオコンの大半がユダヤ系の人たちです。ユダヤ人にも国際派と国枠派があるが、 国枠派はシオニストと呼ばれています。
 この連中はユダヤ人はエリートであり、最後のハルマゲドンが起きたときに、本当にバイブルを信じている自分たちだけが救われる、と考えている。要するに、右翼ファンダメンタリストです。
猪野 当然、イスラエルを支持している。アメリカではイスラエル・ロビーが強いですよね。
藤原 アメリカではユダヤのことを論じるのは、一種のタブーになっています。アメリカだけではなく、日本でもそうでしょう。「マルコポーロ」事件を想起しても、ユダヤ人がメディアをコントロールしているわけです。ただ、世界には「ユダヤ陰謀論」というものがあ ります。悪いことは何でもユダヤのせいにする傾向があり、下手にユダヤを批判すると、陰謀論者と間違えられる可能性があるから、気をつけなければなりません。
 「チェンジ」を掲げて登場したオバマが、チェンジするかと思われたのは最初の一日だけで、二日目からはおとなしくなったのは、国務長官から大統領補佐官まで、シオニスト系の人たちに囲まれてしまったためです。ただ、今回の『さらば暴政」では、ユダヤ人問題には余り触れずに、ネオコンの盛衰を総括しながら、日本のジャーナリズムの腰抜けぶりを指摘しておきました。それにしても、最近の日本の新聞の経営は厳しいようですね。(次号に続く)
 
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面白かった。
2009/10/25 13:05

さらば暴政を買い一部拾い読みしました。
内容は、詳細な事実の解析が多く。相当歴史、政治に詳しくないと理解が難しいのではないかという感想を持ちました。
この本は、確かに非常に大切な事、私達日本人が、理解し自覚しなければならない事が沢山書かれており、1ページの内容を本当に理解するには、他の政治、歴史書、等の情報を理解して初めてその深い内容を理解出来るのではないかとおもいます。
この本は、事ある後とに読み返す時初めて役にたつのではないかと感じました。
内容があまりに程度が高くさっと読み流せるようなものではないので、一般の庶民は、全部を読む事は、かなり苦労すると思います。私のそのひとりです。
興味のある項目に絞って拾い読みしながら、最後には全部読み、そして、繰り返し、何か世界に事ある時に読み返すようにしたいと思います。
暴政、ネオコンの総本山が、シカゴ大学であり、シカゴ大学はロックフェラーが創った大学で、アメリカを支配している事もこの対談で分かりました。
多くの日本人が、世界、そして、日米関係、日本の隠された歴史、政治経済の事実
を知り、金で買われた大手マスコミ、御用学者、エコノミスト等の偽情報に騙される事無いように賢くなりましょう。

2009/10/26 11:57

日本でベストセラーになっている軽い本に読みなれていると、こういう世界レベルでのまともな本を読むのは苦しいが、それだけにわれわれの脳がぼけているということを痛感させられる。それにしてもものすごい情報量だ。こうした本がベストセラーにならない日本の知的レベルの低さが悲しい。われわれはハーバード大学やイエール大学を名門だと思い込んでいたが、アメリカにはこんな隠し玉があったとはすごいことだ。シカゴ大学がこんなすごいとは予想もしなかった。
2009/10/26 16:49

自民党が外国の諜報機関のカネと暴力団やヤクザの汚れたカネで生まれ、それを使って五十年以上も政治を好き勝手に支配して、最後には野垂れ死にしたという歴史をきっちりと教えている。それに気づかなかった国民もバカだったが、それはマスコミが三流の学者や評論家の嘘八百を流し続けたからだ。それに世界支配をするためにアメリカが用意した頭脳集団としてのシカゴ大学の役割について、これまで誰一人としてそれを見破って報告したものがいなかったということは、日本の情報力のお粗末さを痛感させられて呆然としてしまった。『さらば暴政』を一人でも多くの日本人が読んで自分の後姿を知り、世界からどのように見られているかを知るための必読書だと思う。
2009/10/26 21:36

シカゴ大学だけでなくハーバード大学とかMITとか、アメリカの名門大学っていかがわしく恐ろしい計略を企んでいる大学ばかりのような気がする。
学問の目的とは、かけはなれているような気がする。
こういうのも大学とよんでいいのでしょうか。
それに比べて日本の大学は純粋だな。

2009/10/28 11:19
 

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新聞や雑誌の活字メディアで書評を担当している学者、評論家、ジャーナリストたちは、日本の知識階級としては二硫化三流の人物に属しているので、世界の一流に属す人の書いた幅が広く奥行きのある本を書評できる水準ではない。守備領域が狭いからその枠を超えた部分に触れたら棄権であり、それによって自分の能力のなさが馬脚を現せば評判を失いかねないから、手が出せないので黙殺するより仕方がないとりかいすれば、弾圧とか妨害などとかんぐる必要もなくなると考えたら堂だろう。それくらい今の日本でマスコミで活躍している人はレベルが低いのであり、まともな見識を持つ真の知識人は愚民政策に関係を持たずに、孤高を貫いて人に知られることなく生きているのではないかと考えたい。まっとうな発言をすれば植草教授のように冤罪で葬られかねないし、何人もの新聞記者たちが不振な死に方をしているので分かるが、小泉や竹中を正面から批判した人は不思議な形で葬られていることからして、それほど今の日本の言論界は酷い状態である。
2009/10/31 06:09
シテイバンク、エクソン、モービルなどの巨大企業を作って支配しているのがロックフェラー財閥だ。そのロックフェラーが創ったシカゴ大学はカネが腐るほどある。アメリカの一流私立大学は似たようなもので資金は豊かだ。だから一流にふさわしい教育が出来る。だが、日本の私立はお粗末で、国立大学を落ちた学生の収容所だが、その国立大学を独立公益法人と名づけて私営化し、役人の天下り先にしたのだった。廃止か私営化すべきは文部省だった。小泉や自民党の犯罪だ。
2009/10/31 07:29
シカゴ大学はノーベル賞受賞者数で世界一の大学という情報と、シカゴから大統領になった黒人のオバマが、奇妙な感じのノーベル賞をもらったという謎が、なんとなく結びつく感じがする。
2009/10/31 08:30
日本では知られていない情報が書いてあるので、さらば暴政だけでなく藤原氏の著書を読んで情報力に驚いた。日本のメディアには見かけないことに精通しているので、藤原氏はワンワールドの人間だと思った。ところがシカゴ大学がネオコンの巣窟だと考えて、娘をシカゴ大学に入学させて調べたというとなると、果たしてワンワールド側の人間かどうか疑問になる。藤原博士の正体を知りたいが、調べられる人間が日本にいるのかどうか。どうも不可思議だ。
2009/10/31 09:22

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