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(回答先: taked4700と云ふ方に應えて、キツシンジヤーとブレジンスキーと中共に聞いてみませう 投稿者 石工の都仙臺市 日時 2009 年 10 月 05 日 21:26:47)
こんな投稿があったのですね。今まで気がつきませんでした。
でも、中国がアメリカに協力して日本を攻めると言うシナリオはまず成立しません。非常に大きく言って、西洋文明と東洋文明、または、ヨーロッパとアジア、表音文字文化と表意文字文化の違いがあるからです。狩猟文化と農耕文化の違いといってもいいかと思います。
今のアメリカは、戦略として文明の衝突、現実には宗教の衝突、特にイスラム文化圏とアメリカを始めとする資本主義文明、キリスト教文明との衝突という絵を描いてしまいましたが、これが多分大きな間違いの元です。
現実にアメリカがやっていることは、狩猟文化の伝統にまさに沿うもので、世界の家畜化をやっているわけです。しかし、家畜化をやるための口実が宗教対立でした。まあ、家畜化をやるためのひとつの口実が文明の衝突と言う名のイスラム文明圏への戦争だったのですが、アジアへの取り組みがおかげで遅れてしまったわけです。
そのことはアメリカ自体も理解している面があり、そのため、タイで反政府デモが組織されたり、中国でも少数民族問題が出てきています。しかし、これらは、本質的な解決にはまったく結びついていない。つまり肉食文化と草食文化との対立という本質的な問題がまったく取り組まれていないからです。まあ、オバマ政権の成立が、ある程度、そういう本質的な対立構造の是正と言う意味があるのかも知れませんが。
ともかく、今のアメリカのやり方は、重商主義、または、覇権主義というのでしょうか、一世紀以上前のスペインやイギリスなどの列強がアフリカやアジア、南北アメリカ大陸を植民地化していったのとなんら変わりがないのです。そして、そういった重商主義、植民地化政策はその後行き詰まり、少なくとも表面的にはアジアアフリカ諸国の独立を認めざるを得なくなっていった。
文明が高度化すれば、表音文字文化よりも表意文字文化のほうが優位に立ちますよ。情報量が圧倒的に多いのだから。
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