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私たちは、世界の大勢 に逆らったらいけないのである。 (副島隆彦)
http://www.asyura2.com/09/bd57/msg/415.html
投稿者 乃依 日時 2009 年 10 月 07 日 10:29:08: YTmYN2QYOSlOI
 

http://www.soejima.to/ より

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[1368]私たちは、世界の大勢 に逆らったらいけないのである。 投稿者:副島隆彦投稿日:2009/10/07(Wed) 07:14:13
副島隆彦です。 まず、あの傲慢不遜(ごうまんふそん)の石原慎太郎
が、静かに、東京五輪 落選の 敗戦の弁を述べていればいいのに、「リオデジャネイロ五輪決定には、(世界的な)政治的な動きがあった」と、言いだして、それで、開催地に決まったブラジルその他の国々から抗議を受け、今、不興を買っている。
 石原慎太郎、もう、そのでっぷり肥(ふと)ったまま老いさらばえた、お前の顔なんか見たくないから公職を去って山にでも籠れ。お前のこの20年間の生き方は、あまりに見苦し過ぎる。

 私、副島隆彦は、初めからずっと、ブラジル(リオデジャネイロ)が勝つと予測していた。 南米で初めて(中南米ならメキシコがあるが)の、オリンピックを 急激に豊かになっている貧乏大国の、しかし、大いなる新興4大国(BRICs ブリッスス)の一国に、やらせて、華を持たせるというのが、人類の発展にとって、一番、いいことなのだ。

 どうして、そういうことも分からないのか。 東京オリンピックは、1964年に、やったし、あれで、日本は、大きく経済成長して、よかたじゃないか。私たちは、この大きな世界の動きの中を生きているのだ。

 誰が一体、日本国民の一般国民の誰が、東京で、日本で 今、オリンピックをやりたいと言ったか。誰も一般国民は、オリンピックを日本やってほしなと言っていなかった。誰がこんな馬鹿げた大騒ぎをするためにお金をかけてくれ、と希望したか。 今の私たち国民の願いは、スポーツのお祭りなんかよりも、職のない若者にとにかく雇用対策で職を与えてくれと、政府にお願いしているのだ。馬鹿野郎ども。
 
 石原慎太郎と、その取り巻きの、みのもんた、とか、お笑いたちとか、それから、スポーツ利権にありついている スポーツ業界の有名人どもとか。 今日はここに載せないが、私が、さっき集めた「東京五輪の誘致失敗の ドタバタ劇 の新聞記事一覧 20本」 を、載せます。  

 私たちは、読書人階級だから、体だけがやたらとよく動く、動物のようなスポーツ大好き人間のことが、本当は嫌いだ。私たちは、本を読むことで人生を潰してきた人間だから、動物に似た連中が、元気一杯だとなんとなく不愉快である。どうして、人より早く走ったり、飛んだりすることがそんなにすばらしいことなのか、と、私は、ずっと思っている。

 馬鹿の石原は、これで、国際社会を怒らせたから、これで、東京都知事としてもお終いだ。辞任決まりだ。 世界の大勢を敵に回すな。

 「世界の大勢、我れ(ら)に利あらず。今は、耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、世界の大勢に従う」と、敗戦の詔勅(しょうちょく。みことのり)を発表して、昭和天皇は、自ら1945年の8月15日にラジヲ演説したのである。

 私、副島隆彦が気に入らないのは、「世界の大勢」を知ろうとしない、日本土人民族の、国内立て籠(こ)もりの、言論の数々だ。世界を敵に回して、勝てると思うのか。 世界の大きな流れを知り、それに従うことこそ、は、民族が生き延びる知恵なのだ。アメリカ帝国でさえ、世界の大きな流れに逆らって、やりたい放題すると、自滅するのである。 どうして、こういうことが分からないのか。

 それから、人種差別、民族差別(の発言)は、やめなさい。自分の考えや自説などのふりをして、人種差別をして、それを、当然だとう思う、その自分の脳(頭)を疑いなさい。 日本民族(は世界一優秀な、他のアジア人種とも違う)優等論」 の類を、言わないと気が済まないような、馬鹿は、さっさと、学問道場から出て行きなさい。

 中国や朝鮮人の悪口を言わないと気が済まない、人間というのは、日本国で、一番、みじめな生き方をしている最低層の日本人たちだ。自分たちが、知能{学校での成績)その他で、ずっと他の日本人に差別されてきて、かつ最低層の貧乏生活であるものだから、顔つき、風体(身なり)からして、日本で最低の人間たちであるものだから、それで、同じアジア人を蔑(さげす)まないと気が済まない人間たちだ。

 あとは、中小企業の経営者たちで、自分が従業員にまともな給料を出していないような人間に、チャンコロ、チョウセン人差別を、ずっと言っている者たちがいる。それで自分がなにがしかの人物だと思いこめるようだ。会って話してみると、実に貧相な人間たちだ。こういうのが、日本の右翼や愛国者を気取っている。アメリカに対しては、自分たちよりも優等の白人であるものだから、怖くて、何も言えない、という、そういう者たちだ。このあとも、私は、この者たちを撃滅しつくす。
 
 この学問道場の先生である私は、民族差別や人種差別をしろとは一切、教えていない。 今や、「日本民族は(固有に)すばらしい論。中国、朝鮮を深く敵視し続けよ論」は、日本国内でも、撃滅されたのだ。それを敢行(かんこう)したのはこの私たちだ。

 昭和天皇の深い決断の過程や、「ザ・カルト・オブ・ヤスクニ (靖国神社を狂信的に崇拝するカルトがかった日本の右翼たち)」に、ついては、私と弟子たちの共同論文集である、『最高支配層だけが知っている 日本の秘密』(成甲 書房刊、2006年、ここのサイトでも売っています)である。こういう、やや難しい本も、読みもしないで、「私は、副島隆彦の読者です」と、あまり馴れ馴れしい態度をを取らないてください。

 いいですか。1978年に、昭和天皇は、「私は、靖国神社に参拝するのは今年からやめる」と決心したのだ。それは、東条英機大将(首相)以下の、自分の部下(臣下)だった、戦争犯罪者たちが、この1978年から、靖国神社に合祀(ごうし)されたからだ。

 昭和天皇は、「世界の大勢に逆らわない」ということを、自分の敗戦後の出発点にした人だ。それで、アメリカが押しつけて、下げ渡した、現行日本国憲法(別名、平和憲法)に従い、主権者(ソブリン)の地位を去り、自ら座敷牢(ざしきろう)に入った。

 東条英機(とうじょうひでき)以下の、戦争責任遂行者たち=最高戦争指導者会議のメンバー=御前会議の出席者たちでもある(だから、天皇自身も、本当は、戦争責任がある) は、敗戦後に、連合国(対日理事会) に裁かれ、軍事法廷(tribunal トリヴューナルと言う)で、裁かれた。そして、世界を敵に回したことの責任を追及された。 そして、東条ら7人だけが、絞首刑にされ、悲業の死を遂げた。天皇は訴追から免(まぬか)れた。 世界規模での大きな政治判断があったのだ。

 天皇にしてみれば、自分の忠実な臣下であった者たちではあるが、それでも、戦争遂行政府を指導した者たちは、「世界を知らなかった」のである。それで、「アメリカに大きく騙された。お前たちは知恵が足りなかった。知識と情報と学問が足りなかったからだまされた」のである。「そして、そのために自分と日本国民に大変な迷惑をかけた」のだ。 昭和天皇は、東条らに、そのことの責任を言いたかったのだと、私、副島隆彦は、日本の筆頭の政治思想家として、判断します。だから、天皇は、「私は、もう靖国にはゆかない」と決断したのだ。

 東条ら16柱の戦争最高指導者たちの御霊を、天皇は祀ることを拒否したのである。 悲しく死んでいった他の英霊たちを祀ることには異存はない。 だから、東条らの合祀(ごうし)は、間違いであった。昭和天皇は、そのように、一人で決断して、ひとりで抗議して、以後、靖国には参拝しないストライキを決行したのだ。

 もし、君が、本当に、愛国者であり、右翼であり、民族主義者であるいならば、この昭和天皇の おおみこころ に従え。 天皇のご遺志に逆らうな。 いいか。

 その御遺志とは、「世界の大勢に逆らうな」 ということだ。世界の大きな流れを読めない、深く考えて動けないような者なら、愚か者だ。まんまと騙されて、またしもても、戦争をさせられるように、仕組まれる。 日本の国家戦略家(ナショナル・ストラテジスト)を自称して恥じない私は、いつもこのことを、自分の自戒として生きている。

 東条英機首相たちは、極東軍事裁判(東京裁判)に掛れらて、有罪判決を受けて、そして絞首刑になった。このとき、国際社会(世界の大勢)が、この者たちは有罪だと決断したのだ。有罪を言い渡された者たちも静かにこれを受け入れている。控訴した者はいないはずだ。

 だから、昭和天皇は、日本国の戦争犯罪を認めて、「自分たちは間違っていた。周囲を冷静に見る目を失って、世界を相手に無謀な戦争などするものではなかった」と反省したのである。だから、日本国と自分の責任を自覚して受け容れたのだから、だから、彼ら戦争犯罪者(ウォー・プリズナーズ)たちを、いかに「戦勝国側による勝手な裁判だ」と言っても、国際社会に向かって称揚するわけにはいかないのだ。

 だから、国際社会(世界)の何たるかを知っている昭和天皇は、東条英機大将ら、自分の部下だった者たちを、戦没者慰霊碑(どこの国にもある、国家の鎮魂の公式の場所だ)に入れることを是認しなかったのでる。この判断は、日本国民のただの好き嫌いの問題ではない。 世界が許すか、どうかの問題だ。

 あの「幸福実現自民党」の安倍晋三(あべしんぞう)でさえ、奥さんの明江(あきえ)さんと、泣きながら、アジア諸国の女性たちへの日本軍人がした多くの罪の事を詫びたのだ。外務省がそうしろ、そうしないと、アメリカが入国させないからだ、と助言したようだ。日本外務省の
基本態度も、この「戦争責任を認め謝罪する」だ。こういうことも知らないで、自分勝手なことばかり書くな。

 本当は、東条英機たちだって偉かったのだ。私の母は、まだ生きていて、病院を出たり入ったりしている。84歳で、ボケながら、まだ死ねないでいる。九州で私の実姉がそばで面倒を見ている。 彼女は、戦争中は18歳ぐらいで女子挺身隊員であった。知覧の特攻隊の血染めの戦闘服の補修のようなこともしたと、語っていた。
その私の母が、「東条首相も、偉かったのよ」と、ポツリと言った。
ただし、東条たちは、今の日本の官僚たちと同じで、馬鹿だった。知恵が足りなかった。頭が悪かった。

 私の父は、最後の海軍で、学徒出陣組で、海軍の見習医官だったが、戦後は、のんだくれの医者をやりながら、それでも、「あの戦争は、国民に皆で戦ったのだ」と言った。生きていれば、私と30歳違うから、86歳である。56歳で肝硬変で死んだ。今の私の歳だ。

 そう言えば、中川昭一も56歳で逝った。私は、中川昭一の無念についてももっと、書かなければならない。中川昭一よ、お化けになって、出て来い。お前を殺した者たちに、幽霊になって、出てやれ。中川に薬(毒)を盛った 読売新聞記者(今も現役でいる)越前谷智子(えちぜんやともこ)と、玉木林太郎(たまきろんたろう、財務省財務官 に出世した)と、篠原ひでゆき、と、それから、ナベツネ、中曽根康弘らお、、、お前の仲間の振りをして、そして、お前を殺した者たちに怨霊となって、出てやるがいい。

 私、副島隆彦は、自分の本の中で、公然と書いて、中川昭一を守ったぞ。だから、私は中川に対して何の後悔もない。 後悔すべきは、中川の、酩酊(めいてい)会見やら、「ろれつが回らない」やらの、映像記事を奇異な目で見ながら、それでも、何も発言しなかった、日本国民の腰ぬけども。全員で中川昭一を殺したのだ。

テレビ局のやつらは、また、酩酊会見の映像を、流している。お前たちは確信犯だ。そのうち、徹底的に成敗してやる。日本一、立派な政治家の妻である、中川昭一の奥様と、私は、落ち着いたら、静かにお話ししたい。なんとしても中川昭一の名誉を回復しなければならない。 

 ロバート・ゼーリック現・世界銀行総裁 よ。 お前だ。「中川を、失脚させろ」と、自分の 手下の玉木林太郎と 篠原伸之に手を出させたのだ。 酩酊会見の、その同日の午前中に、 「1000億ドル(10兆円)を、日本政府は、IMFに拠出する」として、スロロスカーン専務理事と、中川昭一は、ローマG7の最中に、調印式をやっている。

 これにアメリカは怒った。 すでに、自分たちの金(かね)だと思っていた、日本の外貨準備高の100兆円のうちの、1割を10兆円を、チェコやハンガリーを緊急で助ける資金として、日本が、分け与えてしまったのだから。ボブ・ゼーリックは、デイヴィッド・ロックフェラー(94歳)の直臣(じきしん)のひとりだ。

 中川昭一よ。怨霊となって、この者たちに襲いかかれ。そして、いつまで成仏することなく、この世に居て、荒ぶる祟り神(たたりがみ)となって、私たちを守ってくれ。 

もう、あまり、書きたいことが、無くなった。馬鹿野郎ども。同じ日本語という言語を自由に書いて、しゃべれるからと思って、それだけの理由で、なにか、自分たちが、仲間だとか、同志だとか、思わない方がいいぞ。 私は、ときどき激しく、怒りたくなる。

 下↓ の「1367」番の、朝鮮日報のコラム記事の中に、私の言葉はあるようだが、この朝鮮日報の記者からのインタヴューなど、私は、全く受けていません。こういう書き方をするな。朝鮮日報は、韓国で一番の大きな新聞社だということぐらいしか、私は知らない。 

 が、朝日新聞、読売新聞と同じで、アメリカの手先をずっと、やってきた新聞だと、思います。 ここも、そろそろ 世の中(世界)の流れに合わせて、抜け目なく、すばやく変わ身しようと、考えているのだろう。馬鹿なやつらだ。  

副島隆彦拝


(以下は、新聞記事の貼り付け。石原、東京五輪 誘致失敗’音頭’の乱舞については、後日まとめて、記事を載せます。本当に馬鹿な男だ)


● 「裏取引発言、ブラジル招致委がIOCに抗議文」

 IOC総会から帰国し、記者会見する石原都知事=4日午前、東京都庁

読売新聞 2009年10月6日

 【リオデジャネイロ=小寺以作】2016年の夏季五輪開催都市に選ばれたブラジル・リオデジャネイロ招致委員会は5日、リオによる裏取引を示唆したともとれる石原慎太郎東京都知事の発言をめぐり、「遺憾で国際オリンピック委員会(IOC)の規則に反する」と非難し、IOCに抗議文を6日に送付すると発表した。 

 ブラジル・グロボ紙などが報じた。石原都知事は帰国後の4日の記者会見で、「ブラジルの大統領が、聞くところ、アフリカの人にかなり思い切った約束をしたというようです」などと語った。リオ招致委は「発言は不適切で下品。リオは技術プロジェクトを評価され、大多数の委員の賛成によって選ばれた」と強調した。


●「 リオが“石原発言”に抗議 「ブラジルを侮辱」 」

共同通信 2009年10月6日  コペンハーゲン

 2016年夏季五輪開催都市に選ばれたリオデジャネイロは、東京都の石原慎太郎知事に不適切な発言があったとしてIOCに正式抗議すると発表した。リオ招致委員会のマイク・リー顧問は「IOCの手に委ねることになるが、彼は謝罪するべきだと思う」と6日に語った。石原知事は4日、IOC総会での開催都市決定には「目に見えない政治的な動きがある。歴然としている」などと発言。


●「敗因「政治的なもの」=東京招致委が帰国−16年五輪 」

時事通信  2009年10月4日(日) 

 2016年夏季五輪の東京招致に失敗した招致委員会会長の石原慎太郎東京都知事らが4日、国際オリンピック委員会(IOC)総会が開かれたコペンハーゲンから帰国、都庁で記者会見し、敗因などを語った。同知事は「目に見えない歴然とした政治的なものが絶対にある。昔の自民党の総裁選みたいなもの」とし、IOC内の力学で落選したとの認識を示した。


●「五輪プレゼン内容漏れていた?! 都知事「内容一番」強調 」

2009年10月5日(月)  夕刊フジ  

 投票前に勝負は決まっていた?! 2016年東京五輪招致に失敗した招致委員会が4日、帰国し、記者会見を行った。東京都の石原慎太郎知事(77)は「帰りの飛行機では泣いた。プレゼンテーションの内容は東京が一番だったと言われたが、政治的な動きがあった。昔の自民党総裁選挙みたいだった」と悔しさをにじませた。しかし自信をもって展開したプレゼンテーションに大きな落とし穴があった。

 2016年夏季五輪は大方の予想通りにブラジルのリオデジャネイロに決まった。石原都知事は敗退のワケを「政治的は動き」と分析した。南米で五輪を初開催することで歴史に名を刻みたい国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長とマドリード出身のサマランチ前会長との「確執があった」ことを強調。それなら力関係でリオに決まるはずだ。


 石原都知事は会見で「とにかくプレゼンは東京が一番だったんだ」と言い続けた。けれども、東京のプレゼンは「招致委員会が独自に作ったものではない。イギリスの代理店に企画構成をすべて委託していました。その会社にいったい、いくら払ったかわかりませんよ」と関係者は苦笑いして言う。

 また別の関係者は「コペンハーゲンでは各国は必死にロビー活動をしていたのですが、東京の招致委員会はほとんどプレゼンのリハーサルばかり。また現地入りした招致委員の数は東京が異常に多かった。あるIOC委員は『東京はいったい何人雇っているんだい?』とハナで笑っていましたから」と話した。

 東京の五輪招致にかかった費用は総額150億円といわれる。12年に夏季五輪を開催するロンドンの招致活動費がおよそ60億円だったことを考えるといかに今回の東京招致に“無駄”が多かったことがよくわかる。石原都知事は「妥当だったということを都民の前にはっきりさせることは最低限の責任。外部の会計監査を入れてしっかりやります」と話したが、都民は納得できないだろう。

 さらに極秘裏に進められていたはずのプレゼンの内容が、東京の招致委員会のブレーンとなった英国の関係者によって「リオデジャネイロや他の招致委員に漏れていたらしいんです」という信じられない話も伝わってくる。これでは、いくら感動のプレゼンテーションを展開しても勝てるはずがない。

 JOCの市原則之専務理事(68)は「日本は本来2020年の五輪開催を目指す準備をしていた。次回はアジアはやりやすい環境ができる」と話したが、まずはワキの甘さをただすことが先決だ。今は「もう一度、東京五輪を」などといえる環境ではない。(夕刊フジ編集委員・久保武司)


●「石原都知事「アヘアヘウヒハアヘウヒハ」」

2009年10月2日(金)  スポニチ

 30日に開かれた東京招致委の懇親会で、この日77歳の誕生日を迎えた石原都知事はハイテンションだった。

 アースマラソンで現地入りしたタレントの間寛平に対し、ギャグをまねて「アヘアヘウヒハアヘウヒハ」と語りかけ、招致が成功した場合は「チャチャマンボ」を一緒に踊ることを約束。海外メディアに対しては「16年五輪が地球上で行われる最後の五輪になるかもしれない」とドッキリ発言を口にした。

 今後、環境問題が切迫することを示し、東京の環境問題への取り組みをアピールするものだったが、フランス人記者から「それは16年五輪が東京で開催されなければ、五輪はなくなるということか?」と質問されるなど、真意が伝わったかは微妙だ。

● 「【五輪遠く】 後手の日本…スポーツ外交力限界 」

2009年10月4日(日)  産経新聞

 落選後の石原慎太郎都知事の言葉は、日本のスポーツ外交に突きつけられた皮肉とも受け取れた。 「誰に聞いても東京のプレゼンテーションは圧倒的に良かったと言う。だけどリオに決まった。そういう(IOCの)力学をもっと勉強しなければならない」

 確かに、招致演説や開催計画がどんなに良くても、IOC委員106人に対するロビー活動を展開しなければ票には結びつかない。リオデジャネイロの招致委会長のヌズマン氏はIOC委員でもあり、その肩書を生かした人脈をフル活用したのとは対照的だった。

 かつての日本にはIOCに顔の利く人物がいた。JOC元会長の堤義明氏。サマランチ前IOC会長との親交は有名で、98年長野冬季五輪招致では、スイス・ローザンヌに五輪博物館を建設したいサマランチ氏の意向に沿い、日本からの寄付のとりまとめを約束したともいわれる。「ピンポン外交」に尽くした国際卓球連盟の故・荻村伊智朗元会長も国際スポーツ人脈にたけた一人だった。

 「自分がIJF(国際柔道連盟)理事なら、1年の3分の1が海外。もっと幅広い活動ができたのに…」。こう肩を落としたのは柔道金メダリストの山下泰裕氏だった。2年前のIJF理事選に完敗。「柔道の母国」といえども発言力は衰えている。日本スポーツ界のこうした状況が、「情報戦」において後手に回る遠因ともなった。

 最後までマイナス要因としてつきまとった開催支持率の低さも、その一例で、招致委はIOCが実施した支持率調査の時期を読み違えていた。ある招致委関係者は「3月ごろだと予想していた」 と話し、招致本部幹部は「招致委は4月以降と予測していたはずだ」という。一方で過去の例から現地調査の2カ月ほど前の2月に行われるとの予測もあった。実際には2月の実施だったが「この読み間違いがなければ、支持率はもっと上げられていた」。後の祭りとなった。

 さらに東京の戦略ミスも重なる。招致委から招致大使に任命された山下氏の述懐だ。「海外でIOC委員に会った際、『私と会ったことは、あなたのスケジュール帳から削除してくれ』と言われた。後で気づいたが、招致大使になったがためにIOCの招致ルールに抵触しかねず、個人的な動きが制約されてしまった」

 9月に入り、中南米を訪問したJOCの福田富昭副会長は、帰国後、表情をゆがめて「どこへ行ってもリオが先取りしている。厳しい戦いだ」と漏らした。前回敗退の経験を踏まえ、「南米初」という大義を掲げて精力的にロビー活動を展開したリオ。ルラ大統領は「ブラジルは国内総生産(GDP)世界10位の経済国。開催準備はできている」と訴えた。

 昨年の北京、14年のソチ(ロシア)に続きブラジルが五輪開催権を手にした。「BRICs」(ブラジル、ロシア、インド、中国)といわれる新興国の台頭に比べ、日本の存在感は低下していると言わざるをえない。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝


 

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コメント
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石原慎太郎という人間は信用を失っている、人々はこの男を信用しなくなった、笛吹けど踊らなくなった、その結果だ。歴史の評価も無いであろう。
2009/10/12 18:47

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