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大なるバビロン（米國合衆國）は倒れたり、倒れたり
地の商人（日本）かれが爲に泣き悲しまん。
今より後その商品を買ふ者なければなり。
此のやうな聖典に基づき、計劃を實行せしめ、
無知蒙昧なる家畜共を纏めて搦め盜らんとする、
其のやうな作戰が當然乍ら有るだらう。
そして此れ等の聖典は、
未來に於いて實際に此のやうな事が起こると事前に知つてゐたがゆゑに書き記され、
未來の人々に對し警告を發してゐたと云ふ面もまた當然乍らあるだらう。
裏と表、二つの面が共存すると云ふ事である。
どちらか一方、ではない。
どちらも、なのである。
ヨハネの默示録(文語譯) - Wikisource
http://ja.wikisource.org/w/index.php?title=%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%8D%E3%81%AE%E9%BB%98%E7%A4%BA%E9%8C%B2(%E6%96%87%E8%AA%9E%E8%A8%B3)&oldid=21738
PDF版 文語譯(大正改譯)新約聖書
http://www.salterrae.net/taisho/pdf/revelation.pdf
この後また他の一人の御使の大なる權威を有ちて天より降るを見しに、
地はその榮光によりて照されたり。
かれ強き聲にて呼はりて言ふ『大なるバビロンは倒れたり、倒れたり、
かつ惡魔の住家、もろもろの穢れたる靈の檻、もろもろの穢れたる憎むべき鳥の檻となれり。
もろもろの國人はその淫行の憤恚の葡萄酒を飮み、地の王たちは彼と淫をおこなひ、
地の商人らは彼の奢の勢力によりて富みたればなり』
また天より他の聲あるを聞けり。曰く『わが民よ、かれの罪に干らず、
彼の苦難を共に受けざらんため、その中を出でよ。
かれの罪は積りて天にいたり、神その不義を憶え給ひたればなり。
彼が爲しし如く彼に爲し、その行爲に應じ倍して之を報い、
かれが酌み與へし酒杯に倍して之に酌み與へよ。
かれが自ら尊びみづから奢りしと同じほどの苦難と悲歎とを之に與へよ。
彼は心のうちに「われは女王の位に坐する者にして寡婦にあらず、決して悲歎を見ざるべし」と言ふ。
この故に、さまざまの苦難、一日のうちに彼の身にきたらん、即ち死と悲歎と饑饉となり。
彼また火にて燒き盡されん、彼を審きたまふ主なる神は強ければなり。
彼と淫をおこなひ、彼とともに奢りたる地の王たちは、其の燒かるる煙を見て泣きかつ歎き、
その苦難を懼れ、遙に立ちて「禍害なるかな、禍害なるかな、大なる都、堅固なる都バビロンよ、
汝の審判は時の間に來れり」と言はん。
地の商人かれが爲に泣き悲しまん。今より後その商品を買ふ者なければなり。
その商品は金・銀・寶石・眞珠・細布・紫色・絹・緋色および各樣の香木、
また象牙のさまざまの器、價貴き木、眞鍮・鐵・蝋石などの各樣の器、
また肉桂・香料・香・香油・乳香・葡萄酒・オリブ油・麥粉・麥・牛・羊・馬・車・奴隷および人の靈魂なり。
なんぢの靈魂の嗜みたる果物は汝を去り、すべての美味、華美なる物は亡びて汝を離れん、
今より後これを見ること無かるべし。
これらの物を商ひ、バビロンに由りて富を得たる商人らは、其の苦難を懼れて遙に立ち、泣き悲しみて言はん、
「禍害なるかな、禍害なるかな、細布と紫色と緋とを著、金・寶石・眞珠をもて身を飾りたる大なる都、
斯ばかり大なる富の時の間に荒涼ばんとは」而して凡ての船長、すべて海をわたる人々、
舟子および海によりて生活を爲すもの遙かに立ち、
バビロンの燒かるる煙を見て叫び「いづれの都か、この大なる都に比ぶべき」と言はん。
彼等また塵をおのが首に被りて泣き悲しみ叫びて「禍害なるかな、禍害なるかな、此の大なる都、
その奢によりて海に船を有てる人々の富を得たる都、かく時の間に荒涼ばんとは」と言はん。
天よ、聖徒・使徒・預言者よ、この都につきて喜べ、神なんぢらの爲に之を審き給ひたればなり』
ここに一人の強き御使、大なる碾臼のごとき石を擡げ海に投げて言ふ
『おほいなる都バビロンは斯くのごとく烈しく撃ち倒されて、今より後見えざるべし。
今よりのち立琴を彈くもの、樂を奏するもの、笛を吹く者、ラツパを鳴す者の聲なんぢの中に聞えず、
今より後さまざまの細工をなす細工人なんぢの中に見えず、碾臼の音なんぢの中に聞えず、
今よりのち燈火の光なんぢの中に輝かず、今よりのち新郎・新婦の聲なんぢの中に聞えざるべし。
そは汝の商人は地の大臣となり、諸種の國人はなんぢの咒術に惑され、
また預言者・聖徒および凡て地の上に殺されし者の血は、この都の中に見出されたればなり』
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聖書INDEX(1954年改譯) -聖書とは-
ヨハネの黙示録 第１８章
http://web1.kcn.jp/tombo/v2/REVELATION18.html
此の後、わたしは、もうひとりの御使が、大いなる權威を持つて、天から降りて來るのを見た。
地は彼の榮光によつて明るくされた。
彼は力強い聲で叫んで言つた、「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。
そして、其れは惡魔の住む所、あらゆる汚れた靈の巣くつ、
また、あらゆる汚れた憎むべき鳥の巣くつと成つた。
すべての國民は、彼女の姦淫（かんいん）に對する激しい怒りのぶどう酒を飮み、
地の王たちは彼女と姦淫を行ひ、地上の商人たちは、彼女の極度のぜいたくによつて富を得たからである」。
わたしはまた、もうひとつの聲が天から出るのを聞いた、
「わたしの民よ。彼女から離れ去つて、其の罪にあづからないやうにし、其の災害に卷き込まれないやうにせよ。
彼女の罪は積り積つて天に達してをり、神は其の不義の行ひを覺えてをられる。
彼女がしたとほりに彼女にし返し、其のしわざに應じて二倍に報復をし、
彼女が混ぜて入れた杯の中に、其の倍の量を、入れてやれ。
彼女が自ら高ぶり、ぜいたくをほしい儘にしたので、
其れに對して、同じほどの苦しみと悲しみとを味ははせてやれ。
彼女は心の中で『わたしは女王の位に就いてゐる者であつて、やもめではないのだから、
悲しみを知らない』と言つてゐる。
其れゆゑ、さまざまの災害が、死と悲しみとききんとが、一日のうちに彼女を襲ひ、
そして、彼女は火で燒かれてしまふ。彼女をさばく主なる神は、力強いかたなのである。
彼女と姦淫（かんいん）を行ひ、ぜいたくをほしい儘にしてゐた地の王たちは、
彼女が燒かれる火の煙を見て、彼女のために胸を打つて泣き悲しみ、
彼女の苦しみに恐れをいだき、遠くに立つて言ふであらう、
『ああ、わざわいだ、大いなる都、不落の都、バビロンは、わざわいだ。
おまへに對するさばきは、一瞬にしてきた』。
また、他の商人たちも彼女のために泣き悲しむ。
最早、彼らの商品を買ふ者が、ひとりもないからである。
其の商品は、金、銀、寶石、眞珠、麻布、紫布、絹、緋布（ひぬの）、
各種の香木、各種の象牙細工（ざうげざいく）、高價な木材、銅、鐵、大理石などの器、
肉桂（につけい）、香料、香、にほひ油、乳香、ぶどう酒、オリブ油、麥粉、麥、
牛、羊、馬、車、奴隸、そして人身などである。
おまへの心の喜びであつたくだものはなくなり、
あらゆるはでな、はなやかな物はおまへから消え去つた。
其れらのものは最早見られない。
此れらの品々を賣つて、彼女から富を得た商人は、
彼女の苦しみに恐れをいだいて遠くに立ち、泣き悲しんで言ふ、
『ああ、わざわいだ、麻布と紫布と緋布をまとひ、
金や寶石や眞珠で身を飾つてゐた大いなる都は、わざわいだ。
此れほどの富が、一瞬にして無に歸してしまふとは』。
また、すべての船長、航海者、水夫、すべて海で働いてゐる人たちは、遠くに立ち、
彼女が燒かれる火の煙を見て、叫んで言ふ、『此れほどの大いなる都は、どこにあらう』。
彼らは頭にちりをかぶり、泣き悲しんで叫ぶ、
『ああ、わざわいだ、此の大いなる都は、わざわいだ。
其のおごりによつて、海に舟を持つすべての人が富を得てゐたのに、
此の都も一瞬にして無に歸してしまつた』。
天よ、聖徒たちよ、使徒たちよ、預言者たちよ。
此の都に就いて大いに喜べ。神は、あなたがたのために、此の都をさばかれたのである」。
すると、ひとりの力強い御使（みつかひ）が、大きなひきうすのやうな石を持ちあげ、
其れを海に投げ込んで言つた、「大いなる都バビロンは、此のやうに激しく打ち倒され、
そして、全く姿を消してしまふ。
また、おまへの中では、立琴をひく者、歌を歌ふ者、笛を吹く者、
ラツパを吹き鳴らす者の樂の音は全く聞かれず、
あらゆる仕事の職人たちも全く姿を消し、また、ひきうすの音も、全く聞かれない。
また、おまへの中では、あかりもともされず、花婿、花嫁の聲も聞かれない。
と云ふのは、おまへの商人たちは地上で勢力を張る者と成り、
すべての國民はおまへのまじなひでだまされ、
また、預言者や聖徒の血、更に、地上で殺されたすべての者の血が、
此の都で流されたからである」。
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