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我々の脳は、電磁波によってどこまでコントロールできるのだろうか?
どうも、想像を絶するほどにマインドコントロールできるようである。考えてみれば、脳とはイオン電流が流れることにより働くのだから、電場と磁場のエネルギーを待つ電磁波でコントロールできても不思議ではないのかもしれない。とはいっても「自立した自己」と思っている我々人間にはとても信じがたいことであり受け入れがたい。しかし信じがたいが電磁波マインドコントロールは確とした事実である。
私は十数年以上前から電磁波での人体実験台にされているが、去年「アメリカのマインドコントロール・テクノロジーの進化」に書かれているマインドコントロールの実例を読んで戦慄したことを憶えている。この本は技術面の分析は間違っている部分も見受けられるが、被害記録は事実をそのまま書いたものであろうから信用していいだろう。以下に紹介する。
「アメリカのマインドコントロール・テクノロジーの進化」
小出エリーナ 著 東京図書出版会
p7〜p10より
80年代の終わりの頃、ロサンゼルスにA君という日本からの留学生がいた。22,23歳で、特に目立つところのない、どこにでもいるような平凡な男の子であった。渡米した当初、アメリカ人の家庭にホームスティをした。ホストファミリーは学生受け入れ先としては申し分のない家柄であった。ホストは裁判所判事をしているが、ある政府機関の元エージェントであったという。家は広く清潔で、ウェスト・ロサンゼルスという便利なロケーションといい、これと言って不足などない待遇であった。しかし、いつも観察されているような、何かしっくり行かないものを感じていた彼は、ややしばらくしてその家庭を出た。他の日本人男子学生を見つけ、一緒に小さなアパートを借りて共に学校に通った。仮にB君とする。このストーリーはB君から得たものである。
そのころからしごく普通であったはずのAの少々奇妙な言動がスタートし、ルームメイトのBを困惑させ始めた。アパートの前には年古いアボガドの木があり、茂った葉がカリフォルニアの強烈な太陽光を遮ってゆれていた。ある日の早朝、Aはいきなり窓からその木に飛びつき、伝わって屋根に上がった。しばし呆然とした顔で屋根につっ立っているAにBは「オイオイ、A、怒られてもしらないよ」と声をかけた。Aはふと目が醒めたようなうろたえた表情で下りて来た。Aのぼーとした黒い瞳は、なぜだか自分もわからないのだと訴えていたが、カレッジに行く時間が迫っていたので、Bはそれほど深刻には受け止めなかった。Aはそれから一週間、毎朝同じ時間に屋根に登ってしばらく呆然としていた。
Aの変な行動は収まるどころか日増しにエスカレートし、Bの不安と不快感は増した。つじつまの合わない奇妙な行動の理由に、Aは頭の中で誰かに命じられたので、それに従っただけだと口走るようになったからである。極めつけはふたりが一緒にファミレスのデニーズに昼食に行った土曜日のことであった。ステーキにサラダ、そしてデザートにふたりでパンケーキを分けて食べた。Bの世間話にも上の空で、時々トンチンカンな相槌を打っていたAは、最近とみに顕著になった暗い目を落とし、口を半開きにし、時折苦しげな視線を左右に投げている。話題が切れて、黙々とコーヒーを胃に流し込むと、黒人のウェイターが来て、忙しいせいか事務的な早口で、
「コーヒーのおかわりは?」
二人の「結構です」という返事が終わらないうちに伝票をテーブルの上にぽんと置いて走り去った。割り勘にしながらAは、
「俺、チップ払うわ」
とつぶやき、お札をテーブルの端に置いた。Aの奴、勘違いをしたなと微笑みながら、
「あっ、これ100ドル札だよ」
とBはお札を彼に戻そうとした。するとぎょっとするような怖い顔をして、ひったくり、
「これでいいんだ。100ドル。100ドルだ。100ドルなんだ。100ドルを置くんだ、置くんだ、置くんだ!」
しばらくしてAの独白を耳にした時、口が半開きになったのはBの方であった。頭の中の声が「チップに100ドル払え」と命じたから、そうしなくてはいけないんだと言う。ジョークが巧くて陽気だったAが日に日に暗くなり、異様な雰囲気を漂わせはじめ、Bは後ずさりしたいような不気味な気持ちだけを味わっていた。しばしばAの頭の中ではボイスが、ああしろ、こうしろと行動の指示をだし、Aはそれに抵抗することも疑うこともできずにいる。
アパートには、20歳くらいの可愛い白人の女の子が住んでいた。エレベーターの中などで顔を合わせるとよくニッコリして「ハーイ」と挨拶してくれていたが、ある日からAの頭の中のボイスは彼女の後を追うようにと命じた。すると彼は四六時中彼女の行く先々について回るようになった。学校にもほとんど行かなくなり、何週間もの間彼女の住む2階の廊下をうろつきまわる。Bはガレージから彼女のフォルクスワーゲンが出ると、すぐ後からAの青いホンダがくっつくようについて行くのを何回も見た。ストーカーそのものである。
ついにある時ドアが荒々しくノックされ、開けると満面に怒りをたたえたアパート管理人が仁王立ちで、
「お前のルームメイトはどういう奴だ。2階のアンが泣いて来た」
と怒鳴る。彼女が激怒して、管理人に苦情を申し立てたのだ。当然である。ひたすら低姿勢で謝った後、Bは腕組みして考え込んでしまったが、この頃ではもう「正常ではない」としか表現のしようのないAの支離滅裂に、生来真面目なBの思考はついて行けない。Aにきつく、そして真摯に注意しても、
「声がするんだ。頭の中で、そうしろと言うんだ」
と答えるばかりである。この珍妙な弁明が世間に通用することは有り得ないし、「気違いか」と軽蔑されるだけの効果しかないだろうと予想したが、確かにその通りになった。ボイスはAだけに聞こえ、Bはもちろん、周囲の誰にも聞こえないのである。
結局散々もめた後、彼らはアパートから追い出され、その後Aはアメリカからも追われるように帰国した。Bは当時流行った霊能者を扱った本から、「頭の中の声」は霊現象(霊聴)で、Aはきっと悪霊に憑依されていたに相違ないと推測したが、それ以外に自分を納得させることはできなかった。
帰国したAに、ボイスはついて行った!
「頭の中で、誰かが話をする」
と訴えると、両親ははっとしてうつむき、母親はハンカチを出して泣き始めた。友人も恩師も彼の言うことを聞くと変な顔をし、「留学中にドラッグにはまったようだ」と馬鹿にした。両親は彼を病院に連れて行ったが、診察した精神科は精神分裂症の診断を下し、その後彼の人生がどうなったかBには知らされることはなかった。
以上
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