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21日に種子島から打ち上げられる予定のH2Aロケットに、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」とともに、東京都荒川区の都立産業技術高等専門学校生の作った超小型衛星「KKS−1」が搭載される。一辺わずか15センチ。相乗りする計7基の小型衛星の中でも最小のボディーには、若者の夢や地元中小企業の技術が詰まっている。
「高専生でも衛星を作れるのでは」。製作を指導した石川智浩准教授(33)は、同校着任前、北海道工大で超小型衛星の開発研究をしていた。ものづくり教育を志し、就職先に大学も考えたが、「宇宙への夢は若い時のもの。高専生に作らせたら一番早く夢をかなえられる」。
製作した学生は15〜22歳の12人。機械系、通信系…それぞれの分野を生かし、夏休みも返上で取り組んだ。「勉強との両立が大変だった」と、湯田永晶君(19)は振り返る。
最も苦労したのは資金面。企業や大学のような予算はなく、市販の安い材料を中心に設計を工夫した。しかし、アルミ製の衛星本体の加工がどうしてもうまくいかない。断られるのを覚悟で地元荒川区の中小企業に協力を求めたところ、「なんでもっと早く言わないんだ」と採算度外視で引き受けてくれたという。(2009/01/17-14:27)
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