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“貧窮国”北朝鮮、1600億円をドブ!飢える国民が泣いている
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20120413/frn1204131141001-n1.htm
2012.04.13 夕刊フジ
13日に長距離弾道ミサイルの発射を強行した北朝鮮だが、発射は無残な失敗に終わった。この事業に注ぎ込んだといわれるカネは日本円にすると1600億円超。北は巨額をドブに捨てた末、貧窮が一段と加速する可能性もある。
韓国国防省によると、北はミサイル発射で開発などの関連費用を含め、推計で8億ドル(約650億円)を使っている。金主席の生誕100年にあたる「太陽節」(15日)は海外から1万人規模の客を招待し、盛大に開催する予定。韓国政府では、北朝鮮がミサイルを含めた100年行事全体に20億ドル(約1620億円)を注ぎ込んだとみている。
北は現在、国家予算の増減率は公表しているものの、実額は明らかにしていない。韓国統一部が増減率から推定した米ドル換算の予算総額は57億3000万ドル(約4640億円)。100年行事の費用は国家予算の3分の1以上にのぼる。ただ、「韓国統一部が採用している北朝鮮ウォンのレートは古い。実勢レートを考慮すると予算は総額で200億円程度」(外交筋)とも。いずれにせよ、北にとって途方もないカネが祝賀行事に注ぎ込まれたことは間違いない。
現代コリア研究所の佐藤勝巳所長は、「巨額の資金が動いた1989年の一大イベントの開催後と同じような窮状に陥るだろう」と分析する。一大イベントとは、東側諸国などの学生が集結した「世界青年学生祭典」を指す。
「88年に韓国で開かれたソウル五輪の向こうを張って行われた。世界的な催し物にあわせ、大型スタジアムや105階建ての柳京(リュギョン)ホテルの建設に着手。総投資額は47億ドル(約3800億円)にのぼったといわれる。ここから北の財政は急速に悪化した」(佐藤氏)
貧困の度合いが深まるにつれ、核とミサイルを切り札にした瀬戸際外交が顕著に。アメリカからの食糧支援などを引き出しつつ、友好国への武器輸出を拡大して外貨を稼いでいった。
「2000年代初頭は中東やアフリカ、中南米への武器輸出により、年間2億ドル(約162億円)程度を得ていた。その後、核実験に対する制裁で規制が厳しくなり、いまでは有力な資金源を失ったに等しい」(防衛省関係者)
北の人口は2000万人規模で、そのうち約600万人は食糧支援が必要な飢餓状態とされる。そんななかで強行された、ミサイル開発を含めた祝賀行事。佐藤氏は、「現在の北に20億ドルあればコメなら全人口の5年分、トウモロコシなら10年分をまかなえるはず。国民を無視して浪費する国は必ず滅びる。ミサイル発射も、今後考えられる核実験も、好きなようにやらせておけばよい」と突き放した。
北はミサイル失敗で崩壊へのスピードを上げてしまったようだ。
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