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視察中の死去「虚偽」濃厚に 金総書記の列車動かず、傍受電波に変化なし
産経新聞 12月23日(金)7時55分配信
■衛星情報など分析
北朝鮮が金正日総書記の死亡状況を偽装した疑いが強いことが22日、米韓当局の分析から分かった。「視察に向かう途中の列車内で急変」と公表されたが、偵察衛星情報では列車は止まったままで急変に対応した形跡もなく、執務室や病院で死亡したとの分析も出ている。これまでも歴史的事実を改竄(かいざん)してきた経緯があり、金総書記の最期も人民のために奔走したとの美談に仕立てようとした可能性が浮かぶ。(桜井紀雄)
北朝鮮は19日の「特別放送」で金総書記が「17日朝に現地指導の途上、急病で逝去した」と伝え「人民の幸福のため昼夜分かたず活動していた」と礼賛。死因を「走る野戦列車内で心筋梗塞を起こした」とした。
ところが、韓国の情報機関、国家情報院の元世勲(ウォン・セフン)院長は20日、韓国国会で「16〜18日、金総書記の専用列車は平壌・竜城(リョンソン)1号駅から動いていない。発表をうのみにできない」と述べた。韓国軍側が一時「列車は動いていた」との見方を示したが、21日に「国情院の見方が正しい」と訂正した。
根拠となったのが人の顔まで見分けられるという米偵察衛星の映像解析だ。金総書記は3つの専用列車を持つが、いずれも停車していたと確認された。ただ、同駅は別荘内などに複数ある金総書記の執務室と地下トンネルで結ばれているため、人の出入りが確認しにくく、列車に乗ろうとして発病した可能性は残る。
しかし金総書記の視察には医師団を含む数百人が同行するとされ、列車内で急変した場合、秘密保持が難しい。急変に対処するため通信量も急増するはずだが、米韓が傍受している通信電波に変化はなかった。
2008年に急病で金総書記の動向が一時途絶えた後も北朝鮮は専用列車を走らせたが、電波状況などから米韓当局は金総書記は乗車しておらず、視察を装うためのダミーだと把握していた。
人の出入りや通信が最小限のままだった状況に加え、主に夜に活動する金総書記が早朝に視察に出たとは考えにくく、当局の間で執務室や病院で死去したとの見方が強まっている。「16日夜から17日未明に死去した」との情報もあり、少なくとも「走る列車内で急変」との内容に改竄があるとみるのが自然だ。
旧ソ連の意向で国家指導者に就いた故金日成主席を百戦錬磨の英雄に仕立てた歴史に始まり、ロシア極東で生まれた金総書記を聖山の白頭山のふもとで誕生したとするなど、北朝鮮は金一家支配を正当化するため、数々の歴史改竄に手を染めてきた。金総書記の最期も理想の指導者に仕立てるため、偽装がなされた可能性が高い。
朝鮮中央テレビは22日、金総書記は「16日に現地指導に出発した」との鉄道省幹部の証言を放映。韓国などで死去状況に異論が噴出したことを受け、軌道修正を図りだした疑いが強い。
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