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北朝鮮の体制は変わるのか 続くのか どうなるのか
http://gendai.net/articles/view/syakai/134293
2011年12月20日 掲載 日刊ゲンダイ
「しばらくは金正恩氏を中心とした体制維持を図ろうとするだろうが、必ず権力闘争が起きる」――。こう断言するのは、元韓国国防省北韓分析官で、拓大国際開発研究所客員研究員の高永氏だ。
「正恩氏が後継者として有力視され始めたのは、故金正日総書記が脳梗塞で倒れた2008年以降。それからまだ1〜2年しか経っておらず、盤石な移譲体制が確立されているわけではありません。そういう不安定な状態で、カリスマ指導者が亡くなれば、権力闘争が起きるのは世の常。79年に起きた韓国の朴正煕大統領暗殺事件後の権力闘争と同じです。
これまで体制を支えてきた軍も決して一枚岩ではありません。正恩氏の実権掌握に反発し、冷や飯を食べさせられてきた軍部の反対派がクーデターを起こす可能性もあります。金正日総書記の異母弟で、正日から疎まれた現駐ポーランド大使の金平一氏を新たな後継者に擁立する動きも出てくるでしょう」
北朝鮮は来年、金日成国家主席の生誕100周年を迎える。100周年に合わせた「強盛大国」のスローガンの下でメチャクチャな経済政策が進められ、09年の通貨切り下げ(デノミ)では大失敗し、ウォンは大暴落した。貧富の格差は広がる一方で、わずかな蓄えを失った国民の怒りは爆発寸前だ。
「今後、チュニジアやエジプトなどで起きた『アラブの春』のような大規模な市民革命が北朝鮮で起きることも考えられます。軍、労働党、市民の3グループで権力闘争が展開されるのです」(外交関係者)
兵士100万人の朝鮮人民軍は、食糧難と予算カットで疲弊し切っている。金正日という“重し”があったから抑えられていたが、正恩体制への移行で権力内のバランスが崩れれば、衝突や暴発が起きないほうが不自然なのだ。例の女性アナウンサーが再三「人民の団結」を強調しているのも、危機の裏返しといえる。
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