http://www.asyura2.com/09/asia13/msg/704.html
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http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20101031-le-vietnam-va-aider-le-japon-fournir-terres-rares
日本/ベトナム
記事発表:2010年10月31日日曜日
最終更新:2010年10月31日日曜日
ベトナムは日本のレアアース調達を援助する
RFI
東アジアサミットの合間に、ベトナム政府は10月31日日曜日、国内にあるレアアースの調査・採掘・開発・生産のパートナーとして、日本を選ぶと発表した。この17種類の戦略的鉱物は、先端産業にとって非常に重要な資源となっている。
RFI東京駐在記者フレデリック・シャルルの報告
中国は自国をレアアースの供給国として当てにできると、繰り返し表明している。中国はレアアースの世界市場の97%を支配している。ハノイで、日本はベトナムと2つの協定に調印した。一つは、日本のハイテク産業に不可欠な、この戦略的鉱物の開発と生産のための協定だ。もう一つは、2基の原子炉をベトナムに引き渡すための協定だ。
中国が自国の漁船船長の釈放を勝ちとるために、レアアースの日本向け輸出を中止して以降の、日本の反応はとても素早かった。先週、日本はインドと、レアアースを主な材料とする部品が使われている電化製品をリサイクルするための協定と、平面ディスプレイ・ハイブリッドカー・レーザーの、レアアースを使わない生産方法を研究するための協定を結んだ。
日本はさらに、中国への依存を共同で減らすために、自国と同様に中国のレアアース輸出禁止措置の犠牲者となった、米国とドイツにも接近している。
中国は、外国のハイテク企業がより先端的な製品を自国で生産して、その企業が持つ技術を自国に移転させるために、レアアースの輸出を制限している。
レアアース問題
日本は今のところ、他の先進国と同様に、中国へのほぼ全面的な依存からの脱却を模索している。中国には、世界中のレアアースの3分の1が埋蔵されている。全世界が昨年に購入したレアアースの95%は、中国産だった。
先日、中国政府はレアアースの輸出制限を決定した。日本政府は、この措置は9月初めに発生した日中二国間の海事事件への報復だとして中国当局を非難しているが、中国はこれを否定している。
日本の担当者によると、次回のレアアース輸入がなければ、日本は2011年5月までに備蓄分を使い果たすかもしれない。
「レアアース」と呼ばれる17種類の金属は、 特に電子・自動車・防衛の産業で、情報を処理するための非常に重要な資源となっている。
レアアースとは、スカンジウムやランタノイド元素などの、17種類の物質のことだ。平面ディスプレイ・レーザー・ハイブリッドカーの製造に使われている。レアアースの様々な特性の中でも、磁気特性と発光特性が、グリーンエネルギー(太陽光・風力・バイオマスなどの自然エネルギー:投稿者注)には非常に重要だ。
米国やオーストラリアには、レアアースが大量に埋蔵されているが、中国の価格が競争上とても有利であり、環境面でも不安だという理由から、開発が中止された。
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(投稿者から)
10月31日の日越首脳会談で、レアアースの共同開発と原発2基の受注が合意されたことを伝える、フランスRFIのサイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦ください。
レアアースとは、希土類元素(きどるいげんそ)のことです。
ウィキペディアによると、「最近の研究で日本国内のマンガン鉱床に花崗岩を上回る割合で希土類元素が含有されていることが判明し、現状打破の新たな資源として注目されている。また、火力発電所等の集塵機で回収される石炭や石油の灰にも含まれているため、今後の利用促進が期待される。また、海底のマンガン団塊やコバルトクラスト、熱水鉱床等の海洋資源も供給源として期待される」そうです。
(希土類元素:ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%8C%E5%9C%9F%E9%A1%9E%E5%85%83%E7%B4%A0
日本にとって本当に必要なら、日本で生産すればいいのです。採算は多少度外視しても、日本の採鉱技術などの保全・継承ができます。菅首相がめざす「雇用」も確保されます。
ハノイでの合意については、この掲示板に別の投稿があります。
(ベトナムのグエン・タン・ズン首相:レアアースに関し、探査、開発で日本を協力相手とすると表明 (時事通信:阿修羅♪)
http://www.asyura2.com/10/warb6/msg/274.html
参考のために、HOTNAM! Newsの記事も。付しておきます。
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(HOTNAM! News)
http://www.hotnam.com/news/101101074943.html
日本、ベトナムとレアアース共同開発で合意・原発建設も決定
Nguyen Tan Dung首相は10月31日、ベトナムを訪問していた菅直人首相と会談した。会談で双方は、ベトナムにおけるレアアース産業発展のため、探査、人材開発、環境と両立する持続的な資源開発技術の移転、共同研究開発を両国政府間で進めることで一致した。ベトナム側は鉱物資源、石炭、石油、天然ガス、省エネ、クリーンエネルギー開発、IT分野での日本の協力を高く評価した。
日越共同声明では、アジアの平和と繁栄のための戦略的パートナーシップの全面的な発展が明記されている。
またDung首相は、日本側の研究提案に基づき、日本を2つ目の原子力発電所建設の協力パートナーとして決定したことを明らかにした。これに対し菅首相は、優遇融資の供与や最も先進的、最も安全な技術の導入、技術移転、人材育成支援、プロジェクト期間全体を通した廃棄物処理での協力および安定的な燃料供給といったプロジェクト実現に対するベトナムの条件に十分に応えていくと認めた。
また会談で菅首相は、日本政府がハイフォンLach Huyen国際港プロジェクトを含む5つのプロジェクトに790億円のODA融資を供与する意思があることを表明した。ほか両国は、日越経済連携協定 (VJEPA)および日越共同イニシアチブの効果的な展開協力を通じ、貿易、投資協力関係をさらに強化していくことで一致している。
■ロシアと原発建設に関する協定を締結
10月31日、Nguyen Minh Triet国家主席はベトナムを訪問していたロシアのドミートリー・メドヴェージェフ大統領と会談し、会談後に両国は、ベトナムにおける原子力発電所建設に関する政府間協定に署名した。
ほか双方は、エネルギー分野での協力協定、軍事技術に関する二国間協力過程で使用、得られた知的活動の結果に対する権利相互保護に関する協定、ほか複数の協定、合意を取り交わしている。
■ベトナムの原発建設計画
2009年、ベトナム国会はNinh Thuan 1、Ninh Thuan 2を含む、総出力4,000MWのNinh Thuan省での原子力発電プロジェクト投資方針に関する決議を採択した。予定総経費は200兆ドン(約105億ドル)。
Ninh Thuan 1発電所はロシアの軽水炉技術を採用し、同国のRosatomが建設する。商工業省の計画によると、第1原子力発電所はNinh Thuan省Thuan Nam県Phuoc Dinh村に建設される。2020年に第1号機の運転を始め、2024年には全体の運転を開始する予定。現在同省では、2014年の着工に向けて用地回収を進めている。
また10月22日に承認された商工業省の計画によると、Ninh Thuan 2原子力発電所は、Ninh Thuan省Ninh Hai県Vinh Hai村に設置される。Phan Rang-Thap Cham市中心部から約20kmの距離に位置する。Ninh Thuan 2原発の第1号機の運転は2021年の予定。
(Tuoi Tre/Thanh Nien/Sai Gon Tiep Thi)
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