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マツェンコ
4.09.2010, 16:47
http://japanese.ruvr.ru/2010/09/04/18750638.html
中国の武大偉朝鮮半島問題特別代表は、6カ国協議参加国への歴訪を終えようとしている。今回の訪問は6カ国協議の早期再開を目的としたものだ。
中国外交部の姜瑜公式報道官によると、特別代表はすでに朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、韓国、日本、米国を訪問し、この後、ロシアを訪れる。
核問題の解決、並びに朝鮮半島の非核化を巡る6カ国協議早期再開の展望について、ロシアの著名な政治学者で、ロシア外務省・外交アカデミーの副学長を務めるエヴゲーニー・バジャノフ氏が「ロシアの声」に見解を表した。
−先日、北朝鮮の金正日総書記が中国を訪問した際、中国は早急に協議の場に戻るよう呼びかけた。これに対して総書記は肯定的な反応を示した。これについては、ロシアと米国、日本からも良い反応がみられるだろう。
一方で韓国の反応について述べるのは難しい。韓国国民は、今年3月に発生した同国の哨戒艦「天安」号沈没事件を巡り、北朝鮮が自国の責任を認め、謝罪するよう求めている。同国の李明博大統領は、国民からの要望にこたえる意向を表した。李明博大統領にとって意向の取り消しは有権者を前に面目を失うことを意味する。一方で北朝鮮は、沈没事件への関与を認めることで、国際的にもさらに体面をそこなう。
協議再開のためには、大統領がまず前言をひるがえし、これまでに提示した条件を撤回することになるだろう。これをスマートに行なう方法は、米国と中国から示唆されるはずだ。
6カ国協議は必ず再開され、その時期は多くの人々が期待するよりも早いものになる可能性さえある。しかし、重要なのは再開時期ではない。大切なのは、協議が成果へと向うことだ。そのためには両国に柔軟さが求められる。
北朝鮮はすでに長い間、核ミサイルプログラムの放棄義務を負っている。しかし、様々な口実をもうけては爆弾実験やロケットの打ち上げを実施している。矛盾しているのは、これによって北朝鮮の安全保障が強化されるわけではないことだ。さらに、これらの行動に対して、韓国、並びに、同国の同盟国である米国と日本が軍事的準備を強化し、極東の利害関係における力のバランスがさらに変化している。
北朝鮮は今後、この非常に強力な3カ国と軍備競争することはできないだろう。これは果てしない経済危機に陥っている同国の国力を弱め、国民の厳しい経済状態を悪化させるだけである。
北朝鮮は、韓国との関係拡大、及び、外交的平和のために核ミサイルへの野心を捨て去らなければならない。その時、軍の安全保障強化に資金が供給され、国には商品や資本、テクノロジーが入ってくるだろう。
核ミサイル開発が北朝鮮に何ももたらさないことは明らかだ。国の発展を遅らせ、北東アジアの幅広い地域の緊張を高めるに過ぎない。
朝鮮半島における冷戦は、すでに長きにわたり世界の懸案問題となっている。両国は協力を学ぶ時期に来ているのだ。
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