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BSE疑いのアメリカ牛の輸入に反対する韓国のロウソクデモ (by ハムニダ薫さん)【村野瀬玲奈の秘書課広報室】 http://www.asyura2.com/09/asia13/msg/600.html
村野瀬玲奈の秘書課広報室 2年前の記事ですが、李明博がどんなに韓国の人たちを弾圧しているかを示す為に転写します。 (転写開始) BSE疑いのアメリカ牛の輸入に反対する韓国のロウソクデモ (by ハムニダ薫さん) 韓国にお住まいのハムニダ薫さんの貴重な報告を、私自身のまとめも兼ねて、遅ればせながらここでも紹介させていただきます。日本の大手マスメディアの多くがほとんど報道しない、または歪んだ報道しかしていない、韓国民の「反・アメリカ牛肉」市民運動の様子です。様子がわかるように引用したつもりですが、興味を持たれた方はぜひリンク先で写真やマンガや現地紙の記事やパロディブログ記事とともにお楽しみください。
■んも〜、韓国の警察ってばヒドいんですのよ。 2008-06-04 15:16 デモと言っても80年代以前に韓国でよく見られた火炎瓶を投げたりするようなカゲキなものではなく、人々がロウソクを手に持ち、歌を歌ったりしながら平和的に行進している大人しいものです。
[ハンギョレ新聞社説]李明博大統領は国民を敵に回すのか ロウソク集会が青瓦台に向かったのは、李明博大統領が今回の事態の根源であり、彼がこの問題を解決しなければならないという考えのせいだろう。大統領が国民の声に耳を傾けないことに怒ったせいでもある。 そのような要求に李明博政府は水大砲と警察の逮捕専門組織の投入で応えた。国民との疎通を確約した後の最初の行動が、そのような行為だった。それも参謀たちに「あの数多くのロウソクは誰の金で買ったのか報告しろ!」と当り散らしたのだそうだ。何事も金で計算する思考方法にも驚くが、国民の熱い心から目を逸らそうとする行動にはさらにあきれてしまう。彼には子供を抱いた若い母親、手をつないで集会に出た親子、ロウソクを一緒に持った会社の同僚や恋人たちなど、世代や肩書きの区別なく多くの人々の心が一つになっていることが見えないようだ。何の武器も持たず、自らの意志で集まったのがこの国民たちなのだ。
日本の報道だけ見ていると、6月10日にソウルで最大規模のデモが行われ、アメリカとの追加交渉と李明博政権の全員辞職でなんか収まっちゃったような印象ですが(←私だけ?)、いえいえ。まだまだデモや集会は連日行われています。 だって、韓国の市民が求めているのは、形式的な“追加”交渉じゃなくて、輸入条件の抜本的な変更を求める“再”交渉なんだも〜ん!
李明博(イ・ミョンバク)大統領が先週19日、記者会見を開いて国民に謝罪し、21日には米韓追加交渉が妥結されましたが、市民はナットクしていません。 だって、「4月合意で規制撤廃した内臓部分は修正されていない」んだも〜ん!それに、「米韓の輸出入業者が30カ月未満の牛肉だけを扱うよう自主規制」ってなんだよっ! ということで、まだまだ市民の怒りは収まらず、ロウソクを手に集会・デモは行われています。 (中略) 「mb(明博)を消せ!微笑みが美しい人々よ集え」このプラカードは勤務時間中にこっそりプリントアウトしたものだ。「私は10月に結婚を控えた、平凡な独身女性だ。中小企業の社員だ。結婚を目前に控え、最近はクーポンを利用してエステに通っていたが、今週はエステにも行かずにデモに参加した。5月2日に初めて集会に参加して以来、今日で15回目だ。家も職場も京畿道の盆唐(ブンダン/地名)だが、1日でも集会を抜けるのはイヤだった。他人の話ではなく、私自身の食に関する問題だからだ。仕事のためにとても疲れていたり、彼氏と結婚に関する大事な話をしなければならない時だけは参加しなかった。先週末、デモ隊が強制連行されたという話を聞いてとても腹が立ったので、今週は‘皆勤賞’だ」
さて、日本語の報道ではまるで収束したかのような印象の、韓国の米国産牛肉輸入反対デモ。まだまだ火種はくすぶってます。李明博(イ・ミョンバク)大統領は、「国家の正統性に挑むデモや不法行為」に対する厳格な対処を指示したとのことですが、え”〜、大多数の市民は平和的で非暴力のデモをやってますよ〜。 ということで、2008年の韓国の市民社会を反映しているようなロウソク集会・デモを表す10のキーワードが、前回のハンギョレ21の記事と同じページに載っていました。ご参考までにどうぞ〜。 (中略) 清渓村の住民たちに意識化は必要ない。彼らは体感している。李明博政権が彼らの安全を脅かしたためだ。0時間目授業で中高生の朝を脅かし、医療保険の民営化云々で患者の気持ちさえも踏みにじった。そのため、‘小児病の子供を持つ親の会’のようなネットサークルの会員たちは、その痛みを心に刻んでロウソク集会に参加した。ノ・ミョンウ亜州大教授(社会学)は、「1カ月間、平日でもロウソク集会の参加者が減らない理由は、存在を脅かされた人々がまるでバトンタッチするかのように交代で集会に出ているため」だと分析した。こうして雨が降ろうと、風が吹こうと、リレー・ロウソク集会はず〜っと続く。意識化した大学生よりも、存在から出発した母親の方が当然ながら根気強い。言い換えれば、韓国社会が李明博政権の100日間で新自由主義の危険性に気づき、悲鳴を上げているということだ。 (中略) キム・ジョンヨプ韓神大教授(社会学)は、「2度の政権を経れば市民的常識が形成されるが、李明博政権はこの常識線に抵触した」と指摘した。何度言っても聞こうともせず、むしろ市民を連行し、ついには“独裁政権”という批判まで出てくるようになった。1カ月以上も集会が続き、6月抗争のことを思い出す季節がやって来た。1987年から2008年まで、時代は違っても抵抗の性格は似ている。時間が経過するほど参加階層や年齢が広がり、国家権力を‘正常化’させる闘争の性格も持ち合わせている。そのため、‘Again1987’とも見られている。しかし1987年は組織から始まって組織を上回る大衆へと発展したが、2008年は個人から始まって個人を越える大衆へと発展しつつある。新しい民主主義だ。
あぁ・・・。ついに韓国市民の大多数は未だに大反対しているというのに、米国産牛肉の輸入が再開されることになってしまいました。 韓国:米国産牛肉輸入を再開 反対派反発、消費ゼロ運動へ この李明博政権の独善的な強硬措置に対する市民の反発はもちろんあるわけで、昨晩から今朝にかけても各地で反対運動が行われました。あ、今現在も、進行形で行われています。 それにしても、この毎日新聞の記事によると、反対集会の参加人数が「警察推計で約5000人」とありますが、デモ隊の鎮圧に動員された警察官の人数が「警察推計で約5000人」なんじゃないかとか思えるこの強硬ぶり。
それに「朝・中・東」と韓国で一括りにして呼ばれている保守系三大紙(朝鮮日報・中央日報・東亜日報)しかネットで日本語版を出していないのですが、それがまた米国産牛肉に関して歪曲報道や李明博政権の受け売り報道ばっかりしてますしね。 んで、それに激怒した市民たちが、この三紙に広告掲載した企業に対して「不買運動をするぞ」などと電話をかけたり、ネット上にこの三紙に対する批判の書き込みしたりしているそうです。それをまた検察が取り締まろうとしたり。 ん〜?検察ぅ〜?取り締まりぃ〜?でもこれって、一種の“消費者運動”じゃねえの?と個人的には思っております。 んで、それに対してまた韓国市民はやってくれます。「私はこんなヒドイことをした。私を逮捕しろ」と逆脅迫(?)をネット上で展開しているのです。ちょっと前のなんですが、6月23日のハンギョレ新聞の社説がおもしろかったので訳してみました。
私はこの日本のマスコミによる報道に非常に憤っております。 <韓国>米国産牛肉輸入反対デモが過激化…メディア襲撃も 左派系の新聞や、政府の官業民営化方針に反発する公営や半官半民の主要放送局は「警察の過剰鎮圧」を強調するなどデモ隊に好意的な報道を続けているが、もはや「非暴力の市民デモ」とは主張しにくい状況になっている。 (毎日新聞の記事の引用ここまで) 今まで「警察の過剰鎮圧」についてはまったく触れず、ひたすら韓国警察の発表と朝・中・東(朝鮮日報・中央日報・東亜日報)の受け売り記事ばっかり垂れ流していたくせに、ごくごく一部の市民が実力行使に出ると、嬉々としてこんな記事を書くという。 こんな記事なら日本にいても書けるんじゃねえの?韓国に特派員としている意味ねえよ。ったく。今でも大多数は「非暴力の市民デモ」で、一方的に暴力を振るっているのは警察の方だよ。
【ハンギョレ】28日午後、数万人に達する市民が“米国産牛肉輸入反対ロウソク文化祭”に参加している。/タク・ギヒョン記者
昨日のエントリーで「今でも大多数は「非暴力の市民デモ」で、一方的に暴力を振るっているのは警察の方」と書きましたが、それに納得しない方が何人かいらっしゃるようです。現場も見ずに、警察発表の垂れ流しばかりの日本語報道に踊らされないでください。 私は昨日のデモに参加しましたが、火炎瓶も鉄パイプもありません。あるのは戦闘警察の盾と警棒、そして水大砲です。市民側が手にしていたのはロウソク。そして雨合羽で武装(?)していただけです。 そんな中、「寝よう、市民行動団」という団体が、「暴力的鎮圧に、抵抗せずに寝てしまおう、全身で暴力を防ごう」という団体名そのままの行動をとったところ、戦闘警察はその無抵抗の市民を踏みつけ、警棒や盾で殴り倒しました。
私は週末にソウル市庁周辺で行われているロウソク集会に参加しながら、先日このブログでも紹介した映画『光州5・18』を思い出さずにはいられませんでした。警察側はデモの参加者が減った時間を見計らい、深夜12時を回ってからデモ隊に対して一方的な暴力で鎮圧していったのです。 警察(光州の場合は軍隊)に強硬鎮圧される武器を持たない無力な市民、国民の声に耳を傾けようともしない政権、自らの暴力行為を正当化する警察当局の受け売り報道しかしない保守系大手マスコミ、頼みの綱は外国メディア・・・などなど、1980年5月に起こった光州事件当時の市民たちもこんな状況に追い込まれたのだろうか、と思いを馳せました。
<韓国>米国産牛肉輸入反対デモが過激化…メディア襲撃も 何度見てもムカつく記事です(←じゃあ読むなよ)。ごくごく一部の逸脱行為を書き立てておきながら、何十万人もの人々が平和的なデモを行っていることや、何百人もの市民が警察の暴力鎮圧によって負傷したことについてはまったく触れていないのですから。 (中略) 「朝鮮日報、80年の光州事件当時も‘逸脱行為’にのみ重点
【ハンギョレ】国民尊厳宣言と平和的なロウソク集会保障のための時局祈祷会が終わった3日夜、ソウル市庁前広場で市民たちがロウソクと花を芝生の上に挿している。カン・チャングァン記者
【ハンギョレ】5日午後、ソウル市庁広場一帯で「7・5国民勝利宣言汎国民ロウソク大行進」集会が開かれ、ポータルサイトのアゴラ掲示板の会員たちが三養ラーメンで“明博山城”に対抗する山城を積み上げる運動を展開している。三養ラーメンは、朝・中・東(朝鮮・中央・東亜日報)に広告を載せるなという消費者たちの要求を受け入れたことで知られている。シン・ソヨン記者 (引用ここまで) 私もフランスのデモや市民運動のことをブログ記事にしてきましたが、韓国のデモもすごいですね。市民のデモのお国柄というのは本当に興味深いです。
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