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【社説】李大統領の謝罪、建設的な議論のきっかけに【中央日報】
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=123319&servcode=100§code=110
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世宗市(セジョンシ)問題をめぐる李明博(イ・ミョンバク)大統領の謝罪は遅かったが、解決の糸口になるという点で幸いだ。 李大統領は昨日のテレビ討論で「世宗市法を原案通り履行すると約束したのは票を意識した側面もある。恥ずかしく、後悔している」と述べた。 また選挙当時は明確な立場を示せず、「(今になって)案を変えて混乱をもたらしたことを申し訳なく思う」と謝罪した。 李大統領はもう少し早くこうした率直な謝罪をするべきだった。 選挙当時に約束した内容であるため、それを改めるには大統領の謝罪を出発点とするしかなかった。今回、李大統領がはっきりと過ちを認めただけに、無意味な責任攻防は終えて、もう少し建設的な方向で議論が進展することを期待する。
次の段階は代案を出すことだ。 李大統領は9部処を移してはならないという立場を明確にしながらも、具体的な代案については「待ってほしい」と述べるだけだった。 世宗市は当初の予想事業費が22兆5000億ウォン(約1兆7000億円)にのぼる巨大な国家事業だ。 こうした事業案を大ざっぱな計算で急造することはできない。 しかし代案が遅れるほど、実体のない政治攻防から抜け出すのが難しくなる。 明確な方向を示してこそ、具体的かつ実質的な討論が可能になる。 国民が受け入れるかどうかも代案があってこそ判断できる。 そのためには総理室だけに任せるのではなく、青瓦台(チョンワデ、大統領府)が介入して加速させる必要がある。
これからはハンナラ党内の原案論者と野党も説得しなければならない。 政府やハンナラ党指導部も一緒に努力しなければならないが、この件については李大統領が自ら動くことを望む。 現在のこじれた局面を解消できるのは李大統領しかいないからだ。 李大統領は「自分の任期中に移ることもないため触れる必要はないという話も聞いたが、政治的に楽をするために将来の国家の問題点を放置することはできない」と述べた。 政治的に不利な立場になっても、国のために正すという李大統領の態度は、国政の責任者として当然の姿勢だ。 その責任感と勇気をもう少し発揮し、野党を説得することにも努力することを願う。
国政最高責任者が謝罪した中、原案論者ももう少し前向きに解決策を講じることを望む。 何が国をためになり、地域の発展のためになるのか、もう一度冷静に考える必要がある。 李大統領が吐露したように、現政権の立場では、原案通りにしておけば任期を迎えて済むことだ。 にもかわらず李大統領が政治的な負担を抱えてまでこれを正すとすれば、原案論者もその提案についてもう少し真剣に悩む必要がある。
李大統領も語ったように、選挙を控えてポピュリズムの誘惑を振り切るのは容易ではない。 しかし原案論者もこの機会を逃せば、李大統領よりも大きな苦悶に陥るかもしれない。 国を思う心からもう一度額を突き合わせ、お互いがウィンウィンできる案を見いだすことを願う。
2009.11.28 11:55:37
ⓒ 中央日報/Joins.com