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(回答先: オバマ米大統領演説 日米同盟とアジア重視姿勢の背景【産経】 投稿者 ワヤクチャ 日時 2009 年 11 月 14 日 20:26:52)
オバマ演説 アジア関与を歓迎する【信濃毎日新聞】
http://www.shinmai.co.jp/news/20091115/KT091114ETI090002000022.htm
11月15日(日)
米国はこれからもアジアに関与し続けていく−。オバマ米大統領の演説を要約すれば、こうなるだろう。
「核のない世界」を目指す決意を表明した4月のプラハ演説、そしてイスラム世界に向け融和を呼び掛けた6月のカイロ演説に続く、包括的な外交演説である。
配慮の行き届いた演説だった。少年時代に鎌倉を訪ねた思い出など、親しみやすさを印象づけるエピソードが織り込まれていた。
大統領自身がインドネシアで育ったことにも触れた。アジアへの目配りも忘れていない。
ポイントは三つある。一つは、経済問題にかなりの時間を割いたことだ。プラハ、カイロの演説との最も大きな違いである。
「バランスを欠いた成長を求めてはならない。アジアの国々が米国の消費に依存することには限界がある」。大統領はこんな言い方で、アジア各国の対米輸出依存体質に苦言を呈した。
加えて、世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の重要性に言及している。対米貿易黒字を抱える日本や中国に対し、内需拡大、市場開放の要求が強まってくると覚悟しなければならないだろう。
第二は核問題だ。「核兵器がどんなものか、日米両国が世界で一番よく分かっている」。大統領は会場に向けて語りかけた。
「核兵器を使用したことがある唯一の保有国として、米国には行動する道義的責任がある」。大統領はプラハではこう述べている。これほど率直に、核問題に触れる大統領はかつてなかった。
日本政府は大統領に働き掛け、二人三脚で核軍縮・廃絶へ前進することを目指したい。広島、長崎へ招くことを当面の目標にするのがいいだろう。
第三は北朝鮮問題だ。大統領は北朝鮮に対し、6カ国協議への復帰を求めるとともに、日本人拉致問題の解決を促した。被害者家族は勇気づけられたはずだ。
鳩山由紀夫首相は「東アジア共同体」構想を提唱している。今度の演説には、構想が米国抜きで進むことを牽制(けんせい)する狙いも込められていそうだ。
米側に言われるまでもなく、東アジアの地域協力は米国を外しては前進しにくい。大統領が今回示した政策は、鳩山政権の路線と基本的には合致する。首相にとって歓迎できるものである。
首相は自信を持って、日本の立場を明確にしつつ、日米協力の強化を大統領に働き掛ければいい。