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(回答先: 北朝鮮弔問団が大統領と面会希望 ソウルでの滞在日程を延長【47NEWS】 投稿者 ワヤクチャ 日時 2009 年 8 月 22 日 19:55:24)
実利目指し対南融和姿勢 対北圧迫のチャンス【産経ニュース】
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090823/kor0908231904005-n2.htm
2009.8.23 19:02
【ソウル=黒田勝弘】
北朝鮮が金大中(キムデジユン)元大統領の葬儀を機に韓国との“弔問対話”に踏み出した。
金正日(キムジヨンイル)総書記は弔問団を通じ李明博(イミヨンバク)大統領に「南北関係進展に関する口頭メッセージ」を伝えたという。
北朝鮮から李明博大統領へのメッセージは初めてだ。
これまで非難、罵倒(ばとう)を繰り返してきた北朝鮮の対韓姿勢に“変化”がうかがわれる。
北朝鮮は李明博政権に対しては「凶悪な民族反逆集団の李明博一味」(14日、民主朝鮮)「反統一、対決のみの逆賊集団」(11日、労働新聞)などと非難してきた。
それが対話に転じたのだ。
先には開城工業団地で連行され“人質”になっていた韓国企業、現代峨山の職員を解放し、南北通行規制の緩和、観光事業再開なども言い始めている。
韓国との関係改善を探っているようだ。
背景には、金大中元大統領の業績として内外で「初の首脳会談実現など南北和解・協力」がたたえられていることがある。
金大中氏が進めた積極的な対北支援・協力政策に注目し、韓国や国際世論を対北支援に誘導しようという狙いだ。
弔問と対話のジェスチャーで韓国世論を和らげ、李明博政権の対北強硬姿勢を変えさせ、支援・協力再開という“実利”を得ようとしているのだ。
実利のため対韓対決からの「一歩後退」だが、弔問を理由とした対話だから名分は立つ。
北朝鮮にとって南北対話再開あるいは南北関係改善の印象は、最大の狙いである対米交渉実現や対米関係改善にプラスに働くとの計算もあるだろう。
北朝鮮と韓国の対決や緊張が続いたままでは、米国としても北朝鮮とは対話しにくい。
一転して「逆賊集団」「逆徒李明博」との接触、対話に乗り出そうというのだから、北朝鮮の内部事情はかなり切羽詰まっていると考えていい。
それは「2012年問題」と後継者体制づくりである。
金日成生誕100年・金正日満70歳の2012年を「強盛大国」の目標にしてきた北朝鮮は、核武装など軍備強化とともに、生活改善で国民に安心と安定感を与えなければならない。
金総書記の健康問題も切実だ。
できれば1980年以来、開かれていない労働党大会も開催し、後継体制を固めたい。
韓国との関係改善でもたらされる外貨や肥料など多くの支援は経済的効果が大きい。
また南北の緊張緩和は国際社会での北朝鮮のイメージ改善につながる。
国内情勢安定のため韓国を利用する方向に当面、路線転換したようだ。
北朝鮮は困れば態度を変えてくる。
今回の姿勢変化は「北から泣きが入った」ともいえる。
これに対し李明博大統領は対北支援の前提として「核放棄の決断」(8・15演説)という原則を強調している。
韓国は北朝鮮の融和的ジェスチャーに応じ、金大中大統領など過去の政権のように見返りなしで実利を与えるのか、それとも今回は原則重視で国際社会と協調し核問題解決にこだわるのか。対応が注目される。