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17日、テヘランで行われた金曜礼拝で演説するイランのラフサンジャニ元大統領(ロイター=共同)
【テヘラン17日共同】イラン大統領選で敗退した改革派のムサビ元首相を側面支援していた保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ元大統領は17日、テヘラン大で行われた金曜礼拝で、選挙後初めて演説し「多くの人が選挙結果に疑問を持っている。疑いを晴らさなければならない」と述べ、拘束された改革派の釈放やメディア規制の緩和を求めた。
演説に合わせ、会場周辺に改革派市民数万人が集結し、一部が治安部隊と衝突した。
ラフサンジャニ師は最高指導者ハメネイ師の罷免権を持つ専門家会議と、最高評議会の議長を務める「ナンバー2」。保守派に属するラフサンジャニ師が政府の対応を直接批判するのは極めて異例で、当局による鎮圧でいったん収まった改革派の抗議行動が再び活発化する可能性が出てきた。
礼拝にはムサビ元首相や同じく敗退した改革派のカルビ元国会議長、保守穏健派の要人多数が出席。衝突の際、治安部隊は催涙弾などを使用し、ロイター通信は目撃者の話として、少なくとも15人を拘束したと伝えた。礼拝終了後、ムサビ氏支持のスローガンを叫ぶ1万人以上が、選挙を所管する内務省に向けデモ行進を試みたとの情報もある。
イランのファルス通信は、カルビ師が、礼拝に向かう途中、民兵組織バシジとみられる男らの襲撃を受けたと伝えた。けがはなかったもよう。
ラフサンジャニ師は拘束された改革派について「拘束の必要はない。家族に返すべきだ」と釈放を要求、メディア規制は「やめるべきだ」と発言。国営イラン放送が、再選されたアハマディネジャド大統領寄りの報道を続けたことも批判した。
イラン学生通信は、ラフサンジャニ師側近が構成する政治組織が、ムサビ氏らが計画している新組織への参加を表明したと報道。8月上旬にアハマディネジャド大統領の就任式が予定される中、大統領の政敵とされる同師は、改革派との連携を鮮明にしている。
2009/07/18 00:45 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009071701000746.html