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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009070502000070.html
【バンコク=古田秀陽】国連の潘基文(バンキムン)事務総長は四日、ミャンマーの首都ネピドーで軍事政権トップのタン・シュエ国家平和発展評議会議長と前日に続き二度目の会談に臨んだ。しかし、軍政側から具体的な譲歩は引き出せず、「最低限の成果」とされた民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん=国家防御法違反罪で審理中=との面会も実現できぬまま、二日間の訪問日程を終えた。 面会を拒否されたことに対し、潘氏は「深く失望した」と無念さを表明。来年実施予定の総選挙を前に民主化勢力の排除を狙う軍政に対し、スー・チーさんの解放はおろか、面会すらも実現できなかったことは国連外交の手詰まり感を露呈した形で、批判や失望が広まりそうだ。 潘氏は会談で拘置中のスー・チーさんとの面会を再度求めたが、同議長は「裁判中に国際社会からの圧力を受けたとの印象を与えたくない」として拒否。「司法の問題」として内政への干渉を嫌う強固な姿勢をあらためて示した。 二千人以上とされる政治犯全員の総選挙前の解放についても、潘氏は再度要請。「すぐにではなくても、(軍政は)政治犯の解放を真剣に考えていると信じている」と述べたが、軍政側は具体的な約束の言質を与えなかった。 会談後、潘氏は同行記者団に対し、軍政は国民和解に取り組む意思や、総選挙の合法性、信頼性を示す機会を失ったと述べ、「これはミャンマーを支援しようとする国際社会の努力に逆行するものだ」と軍政を批判した。 |