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韓国盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領時代の韓国経済:為替王
盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の自殺というニュースはあまりに衝撃的でした。盧武鉉前大統領時代(2003年2月〜2008年2月)の韓国はどのような発展を遂げたのか?金融市場を通じて振り返りたいと思います。
下図は韓国証券取引所の主要200銘柄で構成される韓国200種株価指数の月次チャートです(緑色の縦線で区切っている部分が盧武鉉大統領在任期間です)。
image002盧武鉉氏が韓国の大統領に就任したのが2003年2月。当時の株価は72ポイント。アジア危機で韓国経済が崩壊してIMF支援を受けたとき(30ポイント台)と比較すれば幾分ましな状態でしたが、歴史的に見てもかなりの低水準まで落ち込んでいました。ところが、盧武鉉氏が大統領に就任した翌月には株価は65ポイントで底打ちし、その後は坂道を駆け上がるようにぐんぐん上昇を続けました。2007年11月に記録した高値263ポイントは、安値からちょうど300%も上昇(=4倍)していました。
ちなみに、日本の小泉純一郎首相在任期間中に記録した安値から高値までの日経平均株価上昇率は約131%(=約2.3倍)、米国のブッシュ大統領在任期間中の安値から高値までのNYダウ株価上昇率は約97%(=約2倍)でした。
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韓国の通貨ウォンは、最近では急落していて日本からの旅行がしやすくなったと注目されていますが、盧武鉉大統領時代の韓国ウォンの推移はご覧のとおり。1ウォン=9銭程度から13銭超へと大幅にウォン高・円安になりました。ただし、退任間際にはその後のウォン安の兆候が表れ始めていました。
このように金融市場からその国のリーダーを評価しようとする場合、在任期間中の株価や通貨の変動は、前任者の政策の影響も残っているでしょうし、たいした国内経済政策をとらなくても世界的に好景気であればその恩恵にあずかることもあるでしょう。したがって単純に金融市場の変化からの評価はできませんが、事実として、盧武鉉大統領時代の韓国は、株価も通貨も概ね堅調で、特に株価は、歴史に残るといってもよいほど大幅に上昇したことがわかります。
http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51515374.html