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(回答先: 国民会議派中心の与党連合が優勢、インド下院総選挙【NIKKEI NET】 投稿者 ワヤクチャ 日時 2009 年 5 月 16 日 14:59:27)
インド総選挙:与党連合が圧勝 経済重視、シン首相続投へ【毎日JP】
http://mainichi.jp/select/world/news/20090517ddm007030189000c.html
【ニューデリー栗田慎一】
インド下院総選挙(改選数545)は16日、開票が行われ、最大与党「インド国民会議派」が躍進し同派を中心とする与党連合が圧勝した。
ヒンズー至上主義の最大野党「インド人民党」などの野党連合は議席を減らし敗北した。
これで現与党連合が政権を維持し、経済重視路線を掲げるシン首相(76)の続投が確実となった。
選挙管理委員会の推定値を含む開票速報によると、国民会議派は201議席(現有145)を獲得、与党連合全体で258議席(同222)になる勢い。
ただ、与党連合は過半数に達せず、今後、地方政党などとの多数派工作を本格化させる。
次期政権は6月2日までに発足する見通し。
一方、インド人民党は121議席(同138)に落ち込み、野党連合全体でも163議席(同181)と低迷。地方政党では、低位カーストを支持母体とする大衆社会党が21議席(同19)。
国民会議派はソニア・ガンジー総裁(62)の長男、ラフル幹事長(38)を前面に立てた選挙戦を展開。現政権の経済運営の実績や貧困層支援への取り組みをアピールし、支持を広げた。
シン首相は2期目の政権作りにあたり、「将来の首相」と目されるラフル氏に入閣を要請する考えを示した。
高齢で健康悪化が伝えられるシン首相が、任期途中でラフル氏に首相職を譲る事態を想定した人事との見方もある。
ラフル氏は初代ネール(曽祖父)、インディラ(祖母)、ラジブ(父)と3代首相を出した名門ガンジー家の直系。
人民党は宗教対立が国内でテロを誘発してきたとみる世論に危機感を抱き、初めて「世俗政党」に転換したが、従来の支持者離れが進むなど混乱を招いた。
政権奪還を果たせなかったことで党存続の危機が指摘されている。
下院総選挙は小選挙区制(大統領指名の2議席を除く)で、4月16日から5月13日まで5回に分けて投票が行われた。
下院議員の任期は5年。
◇第3勢力の連携焦点
総選挙を終えたインドは、大衆社会党など「第3勢力」が、インド国民会議派など全国政党の「対立軸」になりうるかどうかが大きな焦点となる。
米国との民生用原子力協定に反発して昨年7月に野党に転じた左派政党や、旧来政治に嫌気している与党・野党連合の一部政党も第3勢力に参加する動きを見せており、今後の連携協議に注目が集まる。
インドでは今、宗教やカースト、民族などを土台にした旧来政治への反省が高まっている。
都市と地方の格差も、国政を主導してきた全国政党への失望感につながった。
こうした声の吸収を、地方政党は求められ、勢力を伸ばしてきた。
会議派は選挙中から、「合流する党はどこでも歓迎する」と訴えた。
しかし、第3勢力では「核」となる政党は見えず、主導権を巡る駆け引きも健在化。
96年に地方政党中心の連立政権が発足したが、政策の違いなどから約10カ月で崩壊しており、その教訓をどう生かすかが問われている。
◇経済政策成果「誠実さ」評価−−堀本武功・現代インド研究家(尚美学園大教授)の話
インド国民会議派の勝利は、シン首相の経済政策などの成果と、その「誠実さ」が評価を受けた結果だ。
世界不況の中で国内の消費者物価が安定していたことは与党に有利に働いた。
また、約3分の2が35歳以下とされる国民の間に、ラフル幹事長(38)の「若さ」への期待もあった。
今回の勝利で2期目のシン政権には、左派勢力の反対が強い経済自由化などに積極的に取り組む環境が整った。
インドの治安上最大の問題はイスラム過激派と極左武装組織のテロだが、根底には貧困の問題がある。
その貧困層の既成政党への絶望感が大衆社会党など「第3勢力」伸長につながったが、地域ごとに複雑な問題を抱えるインドで全国的な支持拡大は難しく、地方の声を国政に反映させられるかが問われる。