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知人の飯山氏が北朝鮮関連の記事を執筆中です。一読下さい。私も別ソースから飯山氏の説に基本的に同意しています。
http://www.geocities.jp/o1180/
◆2009/04/23(金) 金正日,北朝鮮の “天皇” に即位!
「党と軍を完全掌握した 呉克烈 (オ・グッリョル) が,現在の北朝鮮の支配者だ!」
と,済州島の梁(ヤン)教授は,きょうも断言的な口調だ.
じゃあ金正日は,いったい北朝鮮の何なのか?
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…飯山さん.金正日は,先月,北朝鮮の “天皇” に即位した.
“即位” までの経過を話そう.
3月9日.この日,『朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第12期第1回会議』 が,
平壌の万寿台議事堂で行われた.
この最高人民会議において北朝鮮は,金正日の義弟である張成沢(チャン・ソンテク)を国防委員会の委員に初めて選任した.
この人事は,金正日の息子が “跡目相続” する準備であるとして非常に注目された.
しかし,じつは,さらにもっと重要な人事移動が決定されていた.
北朝鮮ナンバー2の張成沢の国防委員会入りよりも重要な人事があったのか?
あった! 北朝鮮の将来を占う最重要人事である.どんな人事か?
金正日の最側近,呉克烈 (オ・グッリョル) の 「国防委員会」 副委員長就任である.
もともと呉克烈は,党の干渉を受けることのない絶対的な軍事指揮権を握っていた.
つまり呉克烈は,金正日の信任を受けた国軍の絶対権力者だったのだ.
その呉克烈が,「国防委員会」 の副委員長に就任し,実質的なトップになった.
「国防委員会」 は,以前は中央人民委員会の下部機関に過ぎなかったが,1993年に
金正日が国防委員長に就任した時から 「全ての権力を無制限に握る」最高権力機関になっている.
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「全ての権力を無制限に握る」 …これは “絶対権力” と言ってもいい.
呉克烈は,北朝鮮における “絶対権力者” になったのである.
驚くべきは…,
このプロセスが金正日の承認と信任のもとに進行した! ということである.
これは,いったい,どういうことか?
金正日は,“絶対権力者” の地位を放棄したのか?
違う! 金正日は,“絶対権力者” の地位を “禅譲” したのだ.
「権限委譲」,あるいは 「権力移転」といってもいいだろう.
ともかく金正日は 「俗世の権力」 を呉克烈に委任した.
そうして金正日は 「俗世」 から身を引いたのである.
「俗世」 から身を引いた金正日は,「聖域」 に入ったようである.
「聖域」 に入ったがために,金正日は,不自由になった痛々しい身体を全国民に晒すことができた.
五体不満足では,「俗世」 の過酷な政治は務まらないし….「聖者」 には,満身創痍,障害のある老体が似合う.
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かくして,2009年3月,北朝鮮には “聖俗二元体制” が成立した.
金正日は 「聖域」 に入り,北朝鮮の “象徴” を目指しはじめる.
呉克烈は 「俗世」 において “絶対権力者” となり,新しい政治体制を模索しつつ…,
自らが指揮して拉致してきた横田めぐみさんの “デビュー” を目指しはじめる.