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過去記事だが、面白かったので貼り付けておく。
「オーダーメイド型」にするというビジョンが特徴的だ。
麻生もそれくらい言えるようになれ。
就任演説全文 韓国の李明博大統領
【ソウル25日共同】韓国の李明博大統領の25日の就任演説「先進化の道、皆一緒に切り開いて行こう」全文は次の通り。 尊敬する国民の皆さん。700万の海外同胞の皆さん。 この席に出席された盧武鉉、金大中、金泳三、全斗煥の前・元大統領、そしてカリモフ・ウズベキスタン大統領、エンフバヤル・モンゴル大統領、フン・セン・カンボジア首相、日本の福田康夫首相、ズプコフ・ロシア首相、ユスフ・カラ・インドネシア副大統領を含む各国の慶祝使節と内外貴賓の皆さん、本当にありがとうございます。 特に過去5年間、ご苦労された盧武鉉前大統領に、皆さん、共に拍手で激励されるよう望みます。 私は今日、国民の皆さんからお呼びいただき大韓民国の第17代大統領に就任します。 限りなく誇らしい国、限りなく偉大な国民の前に厳粛な心で敬意を表し、私に与えられた歴史的、時代的な使命に身命をささげることを固く誓います。 私はこの席で国民の皆さんに約束します。国民に仕え、国を平安にします。経済を発展させ、社会を統合します。文化をのびのびと育て、科学技術を発展させます。安保を堅固にし、平和統一の基盤を固めます。国際社会に責任を尽くし、人類共栄に貢献します。 今年で大韓民国は建国六十周年を迎えます。われわれは失われた地を取り戻して国を建て、その国を守るため命を懸けました。皆が共に懸命に生きました。 それで世界史上、最短期間で産業化と民主化という課業を同時に果たしました。ひとえに、われわれの意志とわれわれの力で成し遂げました。 地球上で最も貧乏だった国が世界10位圏の経済大国になりました。助けてもらう国から施す国として立ち上がりました。今や先進国と肩を並べることができるようになりました。人はこれを「奇跡」と呼びます。「神話」とも言います。 しかし、われわれは知っています。それは奇跡ではなく、われわれが共に流した血と汗と涙の結晶です。それは神話ではなく、われわれが生きてきた真実の生の物語です。 独立のために命をささげた祖先、戦線で亡くなった将兵、焼き付けるような日照りと風雨の中でも土地を掘り起こした農民、若さをささげ民主化を果たした青年の涙ぐましく偉大な物語です。 たんすの中の金製品を持ち出し外貨危機に立ち向かった市民たち、冬の海辺で油をぬぐうボランティアたち、そして社会の各領域で与えられた役割を黙々と遂行してきた数多くの勤労者と公職者たち、彼ら皆が大韓民国の成功神話の主役です。 今やわれわれはこのような話を持ち出して話せるようになりました。感謝の心で、しかし堂々と話す話です。この自負心が未来を開く大韓民国の力です。 これから私は皆さんとともに自信を持ち、未来へ行く道を探し、切り開いていこうと思います。過去の呪縛(じゅばく)から脱し、現実の制約を余裕を持って眺めながら、未来の可能性に向かって一緒に前進しようと思います。 尊敬する国民の皆さん。 私は大韓民国の大統領として、新しい60年が始まる最初の年である2008年を大韓民国先進化の元年として宣布します。 産業化と民主化の結実を大事に育て、それぞれが自ら自分の役割を果たし、公共の福祉のために協力する社会、豊かさと配慮と品格があふれ出す国へと向かう荘厳な出発を宣言します。 過ぎ去った10年、時にはたじろぎ挫折することもありましたが、これから成就の喜びはむろん、失敗の痛みまでも財産にし、われわれは再び始めます。 われわれは「理念の時代」を超え「実用の時代」へ行かなければなりません。実用精神は洋の東西を問わず歴史を貫く合理的な原理で、世界化の波をかき分けて進むのに有効な、実践的な知恵です。 人間と自然、物質と精神、個人と共同体が健全で美しく調和される生を具現する時代精神です。 大韓民国の先進化を成し遂げるのには私とあなたが別々ではなく、われわれと彼らの差別がありません。協力と調和に向けた実用精神で階層の葛藤(かっとう)を溶かし、強硬闘争を解いていこうと思います。 政府が国民に誠実に仕える国、経済が活気に満ちて回っていき、労使が1つになって少数と弱者を温かく配慮する国、素晴らしい人材を育て世界へ送り、世界の人材を呼び入れる国、それが私が描いている大韓民国の姿です。李明博政権が成し遂げようとする先進一流国家の夢です。 奇跡は継続します。神話は続きます。世界を驚かせた発展のエンジンに再び火を付け、もっと力強く回るようにします。私が前に立ち、国民の皆さんが1つになれば、われわれは必ず成し遂げるこが出来ます。 尊敬する国民の皆さん。 この時点でわれわれは共に誓わなければならないことがあります。急変する時代の流れを冷徹に認識し、自ら変わらなければいけないという覚悟を新たにすることです。 われわれが油断している間、世界は私たちを遠く追い越しています。後発国もぐんぐん追撃して来ています。国家競争力は落ち、資源と金融市場の不安が経済を脅かしています。 国内の事情も容易ではありません。中産階層は委縮し、庶民生活は厳しくなりました。階層間、集団間の関係は依然として葛藤と闘争の沼にはまっています。 市民社会は量的に成長しましたが、権利の主張が責任意識を追い越しています。低出産・高齢化社会が近づいています。分断国家として背負っている荷も重いです。 次の60年の国運を左右する岐路で、この歴史的な峠を余裕を持って乗り越えるため、私は国民の皆さんに、より積極的に変化に乗り出してくださることを要請します。 変化をなおざりにすれば落後します。変化に逆らえば押し流されてしまいます。変化の流れに乗り、変化をつくっていかなければなりません。 難しく、苦痛であってもより早く変わらなければなりません。不合理で時代に合わなければ、慣れていることと果敢に別れなければなりません。方向は開放と自律、そして創意です。 尊敬する国民の皆さん。 経済再生が何より急務です。新しい成長の動力を確保し、より活気に満ちて成長し、より多くの仕事をつくらなければなりません。 政府から有能な組織に変えようと思います。「小さな政府、大きな市場」で効率性を高めます。「仕事ができる政府」をつくります。今後、政府は上手にできるところはより上手にできるようにし、助けが必要なところには力になる役割を担当します。 必ず政府がしなければいけない仕事ではないことは民間に移譲します。公共部門にも競争を取り入れます。税金も低くしなければなりません。それでこそ投資と消費が生き返ります。 公務員数を漸進的に減らし、不必要な規制は早期に廃止します。国民の皆さんは遠くない未来に新しい政府が効率的に働く姿を見るようになるでしょう。 企業は国富の源泉であり、雇用創出の主役です。誰もが容易に起業し、工場を建てることができなければなりません。企業人が前に出て投資を行い、意気揚々となり、世界市場で思いのままに活動できるように市場と制度的な環境を改善します。 技術革新を追い求める中小企業が活気を持たなければなりません。これらが中堅企業に成長して、大企業と協力し競争できるよう手助けします。 透明で公正に経営を行う企業人たちが尊敬され、投資して雇用をつくる企業が愛されなければなりません。 労使は企業という車を動かす2つの車輪です。どちらか1つが自分の受け持った任務をやれなければ車は倒れます。 先進国では労使紛争が格段に減りました。「過激な闘いは結局自滅をもたらす」という認識を労使すべてが共有したからです。 労使文化の自律的改善は先進化の必須要件です。今「闘いの時代」を終わらせて「パートナーの時代」を開かなければなりません。企業も労組も互いに譲歩して、1歩ずつ歩み寄らなければなりません。 難しい時であればあるほど企業が力を出さなければなりません。企業が先に透明で公正な経営で労働者を抱きしめなければなりません。 このような時、労働者ももっと熱心に働いてくれなければなりません。不法闘争を解決して生産性を高めなければなりません。それでこそ労使関係が健全になります。政府も原則と誠意を持って努力します。 市場開放は避けることができない大きな流れです。輸出産業が経済の大きな部分を占めるわが国としては自由貿易協定(FTA)を通じて、国富を増やさなければなりません。 しかし、脆弱な部門では心配が多いです。特に農民や漁民たちがそうです。だからといって、ここでためらい、座り込むこともできないのではないでしょうか。 わが国民皆が農漁民の息子と娘です。農業、農村、農民、漁民の心配は国の心配です。政府が対応策を一緒に準備します。 農林水産業がこれ以上、1次産業でとどまっていてはいけません。先端の生産技術を組み合わせて流通サービス経営と結合させ、競争力のある2次、3次産業へとアップグレードしなければなりません。 海外市場開拓も率先してやらなければなりません。農漁民と政府が意を一つにし、知恵を集めれば、むしろ災い転じて福となる契機にすることもできます。 尊敬する国民の皆さん。 誰もが人間らしい生活を享受し、皆が共に健康で平安な社会にならなければなりません。切実に助けがいる人は国家が面倒を見なければなりません。 恩恵的、事後的な福祉は解決策ではありません。能動的、予防的な福祉に進まなければなりません。そうしてこそ落後者のいない世の中をつくることができます。必ず必要な人々に恩恵がまわるようになります。 女性は市民社会と国家発展の堂々とした主役です。女性の社会参加は社会を成熟させます。男女平等政策を推進し、市民権と社会権の拡張に力を尽くします。もっと多くの女性が意思決定できるよう機会を増やし、関連制度を改善します。 人生の周期と生活の状況による需要に合わせ、オーダーメード型保育システムを構築しようと思います。政府が保育の荷を減らしてくれれば、低出産の問題が改善するだけでなく、生活の質と人的資源の質を高めることができます。 青年世代の苦痛に目を背けません。国内外に雇用をもっとたくさんつくり若者たちの社会進出を助けます。住居を安定させることで、個人生活はもちろん社会の安定基盤を確保するようにします。 高齢化社会を迎え、老人福祉対策も急務です。老齢年金を現実化して、公共福祉を改善します。高齢者のため医療の恩恵と施設を増やして、勤労意欲がある高齢者たちのための雇用創出にも力を尽くします。 障害者たちにも、もっと温かい思いやりとともに、より多くの機会を与えようと思います。働くことができる人には雇用が最高の福祉です。そのようにできない人々は国家が責任を持って面倒を見ます。 尊敬する国民の皆さん。 先進化は人がやるものです。そして人のためにするものです。 大韓民国の先進化はどれだけ立派な人材を、どれだけ多く確保するのかにかかっています。青少年は大韓民国の未来を担う夢と活力の発電機です。青少年たちの適性と潜在力を開発してデジタル、グローバルな力量を強化することに積極的に乗り出します。 教育改革は何よりも急務です。画一的な官治教育、閉鎖的な入試教育から脱しなければなりません。グローバルスタンダードを受け入れて教育現場に自律と創意、そして競争の息づかいを吹き込まなければなりません。 学校類型を多様化して教師らの競争力を高めることに力を注ぎます。それでこそ公教育が正常化され、私教育の熱風が次第におさまるようになります。学生たちの適性と創意力が生き返ります。 大学の自律化は国家競争力のみならず韓国社会先進化の鍵です。教育と研究の力量を増やして、世界の大学と激しく競争しなければなりません。 知識を基盤とした社会の前線に立たなければなりません。教育の機会を質的に拡大しなければなりません。暮らし向きが困難でも勉強ができなければなりません。教育福祉によって貧乏が子孫代々に伝わることを断ち切ります。 科学が社会を合理的に変えて先進化させます。韓国のいくつかの科学技術は世界的水準に到達しましたが、まだ道は遠いです。20年、30年を見渡しながら科学技術の創意的な力量を育てて行きます。優秀な科学の徒を育て、科学者を尊敬して優待する社会的な風土をつくって行きます。 科学技術が未来への門を開いてくれます。基礎科学と源泉技術、巨大技術に対する研究開発に国家が長期計画を持って後押ししてやらなければなりません。大学と企業と政府の研究開発協力体制も、より実質化する方案を模索します。 住宅は財産ではなく生活のインフラです。住居生活の水準を高めて、住宅価格を安定させる住居福祉政策を積極的に広げます。 国土の構造を未来志向的に改編しようと思います。海洋志向、広域化は世界的な動向です。未来の生活様式に必要な空間活用方案も用意しなければなりません。 どんな場合でも親環境、親文化的な基調を維持して国土の健全性と品格を高めて行きます。環境保全は生活の質を改善して環境産業は新しい成長動力をつくり出します。 地球環境の変化が人類を脅かしています。気象災害が次第に頻繁となり、被害規模も大きくなっています。われわれも二酸化炭素(CO2)の排出削減に積極的に参加しなければなりません。経済がこれに適応しようとすれば、当面は困難を経験するでしょう。 しかし、その痛みに耐え、創意的に適応しなければなりません。食糧、環境、水、資源、エネルギーなどに関する政策全般を環境親和的に変えていかなければなりません。 わが国は長い歴史を持った文化国家です。最近、世界の舞台で注目される韓流はそのような伝統と脈が通じています。伝統文化の現代化と文化芸術の先進化が共に進んでこそ経済的な豊かさも輝くのです。 これからは文化も産業です。コンテンツ産業の競争力を高めて、文化強国の基盤を固めなければなりません。文化の水準が高くなれば生活の格調が上がります。文化によって楽しみ、文化によって和合し、文化によって発展しなければなりません。 政府は私たちの文化の底力が21世紀の開かれた空間でいっぱいに咲き始めるように最善を尽くそうと思います。 尊敬する国民の皆さん。 大韓民国はもっと広い視野、もっと能動的な姿勢で国際社会と一緒になって交流するグローバル外交を広げるのです。 私たちは人種と宗教、貧富の差を超えて世界のすべての国、すべての人々と友達になります。民主主義と市場経済という人類の共同の価値を尊重しながら地球村の平和と発展に参加します。 米国とは伝統的な友好関係を未来志向的な同盟関係で発展、強化させます。両国の間に形成された歴史的な信頼を土台に、戦略的な同盟関係を堅固にしていきます。 隣のアジア諸国との連帯も非常に深い連帯へと今後の関係を強化していきます。特に日本、中国、ロシアなどと、中央アジアのすべての国々と等しく協力関係を強化して東アジアの平和と共同の繁栄を模索します。 われわれの経済のエンジンを安定的に稼働するため資源とエネルギーの安定的な確保にも力を尽くします。同時に平和と環境のため国際協力の先頭にも立ちます。 われわれの経済の規模と外交の力量にふさわしく、人類普遍の価値を具現する寄与外交を広げます。国連平和維持活動(PKO)に積極参加して政府開発援助(ODA)を拡大します。 文化外交に力点を置き、国際社会との疎通をもっと円滑にします。われわれの伝統文化と先端技術が調和すれば韓国の魅力を世界へ出すことができるのです。 南北統一は7000万国民の念願です。南北関係は今までよりもっと生産的に発展しなければなりません。理念の物差しではなく実用の物差しで解決して行きます。 南北の住民が幸せに暮らし、統一の基盤を用意するのがわれわれの目標です。「非核・開放3000構想」で明らかにしたように、北(北朝鮮)が核を放棄し開放の道に向かえば、南北協力に新しい地平が開かれるのです。 国際社会と協力して10年以内に北の住民の所得が3000ドルに到達するよう積極協力します。それがまさに同族のための道であり、統一を繰り上げる道だと思います。 南北の政治指導者はどのようにすれば7000万国民をよく暮らすようにできるか、どのようにすれば互いに尊重しながら統一の門を開くことができるか、という考えを共に分かち合わなければなりません。 このような事のためならば、南北の首脳がいつでも会って心を開いて話さなければならないと考えます。その機会は開かれています。 政治の根本は国民を平安にし、生きて行く楽しみを感じるようにするところにあります。 ところが、政治が国民の期待に達することができていません。政治が変わらなくては先進一流国家をつくることができません。国家の発展の方向と実践の代案をつくって提示しなければなりません。国民生活の苦痛を減らし、希望を与えなければなりません。これが実用政治の基本です。 道は遠く見えます。しかし、可能な事から始めてみましょう。消耗的な政治の慣行と果敢に決別しましょう。国民の意を奉じて国民の苦痛を減らす生産的な仕事を準備しましょう。与党と野党を超えて対話の門をいっぱいに開きます。国会と協力して司法部門の意思を尊重します。 尊敬する国民の皆さん。 その日の食事さえ難しかった田舎の少年が露天商、苦学生、日雇い労働者、サラリーマンをあまねく経験して大企業の会長、国会議員とソウル市長を務めました。そして大韓民国の大統領になりました。 このように大韓民国は夢を見られる国です。そして、その夢を実現させることができる国です。私は大韓民国の国民皆が夢を持つようになることを望みます。そして、それを実現するため、熱心に働くようになることを望みます。 私はこの大切な地に機会があふれるようにしたいのです。貧しくても希望がある国、倒れてもまた立ち上がることができる国、汗を流し努力した国民ならば誰にも成功の機会が保障される国、そんな国をつくろうと思います。 国民の心の中にある大韓民国の地図を世界へ広げます。世界の文物が差し支えなく入って来て、この地で新しい価値へと創造されるようにします。そして大韓民国が世界に向けて新しい価値を送り出す国、先進一流国家になるようにします。先代の祈願であり、当代の希望であり、後代との約束です。 私、李明博が先頭に立ちます。政府だけの力では難しい。国民の皆さんが一緒に乗り出してくれなければなりません。各自、自ら行動に出なければなりません。 ご両親は子供の心身をもっと丈夫に育てなければなりません。先生は学生をもっと熱心に教えなければなりません。 企業人と労働者は手を取り合ってもっと進取的にまい進しなければなりません。 青年は自己開発のため、もっと努力しなければなりません。 軍人と警察は国家と社会をより誠実に守らなければなりません。 宗教人、市民運動家、マスコミ人も、もっと重い責任を担わなければなりません。 公職者はもっと真心をもって国民に仕えなければなりません。 大統領から、より一生懸命仕事をします。 尊敬する国民の皆さん。 われわれの時代的な課題、大韓民国の先進化に向けた大前進が始まりました。漢江の奇跡を超え、韓(朝鮮)半島の新しい神話に向けて、われわれ皆が一緒に進みましょう。 国民が心を合わせて奮い立てば、やり遂げることができます。必ずそのようになります。ありがとうございました。
http://www.47news.jp/CN/200802/CN2008022501000756.html