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毎日新聞
イスラエル:ガザ空爆1週間 ハマス幹部ら20人殺害 パレスチナ人死者430人
【エルサレム前田英司】パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスを狙ったイスラエル軍の空爆は2日、先月27日の開始から1週間が経過し、AFP通信によるとパレスチナ人死者は430人に達した。イスラエルは停戦を求めるフランスとの対話に応じる一方、1日にはハマス幹部を爆撃で殺害するなど、将来的な停戦を有利に進めるためハマスへの圧力を強めている。
イスラエルのリブニ外相は1日、パリでサルコジ仏大統領、クシュネル外相と会談した。仏が提案したガザに人道物資を運搬するための48時間停戦を拒否した理由について、リブニ外相は「広範囲の物資輸送を認めており、ガザで人道危機は起きていない」と説明した。サルコジ大統領は5日からイスラエルなど中東諸国を訪れ、停戦実現に向けた調停を続ける。
イスラエル軍は1日、ガザ地区北部ジャバリヤ難民キャンプのハマス幹部、ニザル・ラヤン氏の自宅を空爆、同氏と妻子ら約20人を殺害した。ラヤン氏は対イスラエル自爆テロを提唱する最強硬派とされ、04年4月に暗殺されたハマス指導者ランティシ氏以来の有力幹部殺害とみられる。
イスラエルのメディアによると、軍は政府に対し、短期間ながらガザへの本格的な地上侵攻の必要性を提言した。ガザ境界に集結した部隊はほぼ戦闘態勢を整えている模様だ。軍は2日、ガザ在住の外国人にイスラエル側への通行を認め、約250人が退去した。
イスラエルは停戦条件として、ガザからのロケット弾攻撃の停止や、空爆によって弱体化したハマスの再武装化を阻止する「枠組み」(政府幹部)の構築を模索している。一方、ハマスはまずイスラエル軍が攻撃を停止し、ガザの封鎖を解除するよう主張している。
フランスのほか、トルコなども停戦の調停に動いているが、ハマスはラヤン氏殺害で態度を硬化させている。
毎日新聞 2009年1月3日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20090103ddm007030056000c.html