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【ガザ空爆】国際社会が調停に動くも停戦は困難か【産経】
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/081231/mds0812311829002-n1.htm
2008.12.31 18:26
28日、パレスチナ自治区ガザ地区の避難民キャンプで、イスラエル軍がミサイルで攻撃した現場から逃げるパレスチナ人の家族(AP)
【カイロ支局】
イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区の空爆に対し、停戦に向けた国際社会の仲介努力が活発化してきた。
しかし、フランスが提案したイスラム原理主義組織ハマスとの暫定停戦案をイスラエルが拒否するなど、戦闘が終結に向かうかは、依然、不透明な情勢だ。
フランスの提案はガザ地区への人道支援物資搬入のため48時間停戦するとの内容。
イスラエルのオルメルト首相は30日夜、リブニ外相、バラク国防相と協議した。
詳細は明らかにされていないが、フランス通信(AFP)は外務省当局者の話として停戦案受け入れを拒否したと伝えた。
ハマスの報道官も「イスラエルが攻撃と(ガザ地区の)封鎖をやめれば検討する」と停戦案に否定的な姿勢を示した。
こうした情勢下、サルコジ仏大統領は1日、訪仏するリブニ外相と会談する見通し。
大統領は週明けにもイスラエルを訪問すると伝えられており、仲介に積極的に乗り出す構えだ。
ブッシュ米大統領も30日にパレスチナ自治政府のアッバス議長と電話会談し、「持続的な停戦」のあり方を協議した。
国連の潘基文事務総長は米、ロシア、欧州連合(EU)側と電話会談で双方に即時停戦を求めることで一致した。
だが、仮に何らかの停戦が実現しても、長期的なものにはならないとの見方もある。
イスラエル軍は31日、引き続きガザ地区南部の密輸用トンネルなどを空爆し、ロイター通信によると、これまでのパレスチナ人の死者は385人に上った。