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http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2008/12/17/20081217ddm001030035000c.html
【ニューデリー栗田慎一】パキスタンの輸送業者団体「カイバル運送協会」は16日、アフガニスタンで活動する北大西洋条約機構(NATO)軍向け物資輸送業務を全面的に停止した。協会はパキスタン北西部ペシャワルからカイバル峠経由で陸送されるNATO軍向け物資輸送の9割以上を引き受けており、輸送停止が長引けばアフガンでの対テロ戦遂行に影響を与えるのは必至。米軍などは、アフガンに隣接するウズベキスタンなどと、代替輸送の交渉を開始した。
アフガンは内陸国で、NATO軍や世界食糧計画(WFP)などの国際機関は、必要物資の7〜8割をパキスタン南部カラチの港に陸揚げし、輸送業者に委託して北西部ペシャワル経由と南西部クエッタ経由の2ルートで陸送。残りは空輸している。
クエッタ・ルートは武装勢力タリバンの支配地域が多く、陸送物資の7割はペシャワル・ルートで運ばれている。だが、同ルートは、パキスタン・アフガン国境のカイバル峠手前で、米軍による越境攻撃が続く部族支配地域を通過する。武装勢力は米軍の攻撃への報復として峠越えのトラックを襲撃。
今月7、8日にはトラック基地が襲われ約260台が焼失するなど、安全が保てなくなっている。
NATO軍はパキスタン軍に輸送路の安全確保を求め、同軍がトラックを警護するなどしてきた。しかし11月のインド・ムンバイでの同時多発テロ事件後、パキスタン軍はインドの軍事的圧力増大への対応に追われ、警護が手薄になっているという。
毎日新聞 2008年12月17日 東京朝刊