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(回答先: (ビデオ) 「カッサム・ロケット発射」 「アル・カサム軍団の紹介ビデオ」 投稿者 新世紀人 日時 2008 年 12 月 16 日 14:21:08)
http://www.geocities.com/inazuma_jp/hamas.html
ハマス HAMAS
ハマスとはムスリム同胞団ヨルダン支部のアハメド・ヤシン師が設立したユダヤ人に対する抵抗組織です。設立されたのは1987年のインティファーダ中でした。資金などのバックアップはサウジアラビアとイランです。
本部はパレスチナ自治区のガザにあります。イスラーム・スンニー派です。ハマスは基本的にイスラーム慈善団体なので、学校や病院などを運営しており、地域住民にとってありがたい存在です。ただし、それは宣撫部門が行っている活動であり、武装闘争部門では過激派らしい活動をしています。
・ムスリム同胞団 : エジプトで設立されたイスラーム原理主義を過激に解釈したグループで、各国に支部があります。現在はあまり過激ではありません。
■ イザディン・アル・カサム軍団 Kataeb Ezze Deen Al Qassam
ハマスの武装闘争部門です。自爆攻撃いわゆるカミカゼを行います。イスラエル国内に爆発物を持ち込み、ユダヤ人のバスや込み合った場所で自爆します。
以前は完全極秘部隊でしたが、この攻撃に耐えかねたイスラエルはモサドの情報網をフルに活用し、アル・カサムの幹部を暴くと次々に暗殺していきました。
自家製ロケット弾”カッサムロケット”を製作し、ガザからイスラエル国内に向けて発射しています。ロケット弾は徐々に改良を重ね、射程距離も伸びています。
イスラエルはこの攻撃に対し、ガザの境界内にバファーゾーン(立ち入り禁止地区)を設け、ロケットの射程距離内に立ち入りを禁止しました。ここへ侵入する者はゲリラとみなし、フェンス越しに射殺するという訳です。(イスラエルはガザから撤退しているため、ガザとイスラエルの境界フェンス外にいる。)
ところで、イザディン・アル・カサムと言う名前は、1937年11月19日に殉教した、イザディン・アル・カサム師からそのまま取りました。発音的にはアル・カッサムと表記する場合も有ります。
★ イザディン・アル・カサム軍団の動画はコチラをクリック
■ ハマスな人々
写真提供:HAMAS アハメド・ヤシン師 Sheikh Ahmed Yassin
ハマスの設立者ですが、以前から過激な発言をしていたため、イスラエル当局に逮捕されていました。二度目の逮捕の時はヨルダンに逮捕されたモサド要員との捕虜交換で釈放されました。
そして’87年にハマスを設立したのです。PLOはイスラエルと暫定自治に合意しましたが、ハマスはそれに大反対しました。そのためPLOとは別路線です。
バイオグラフィー Biography
ヤシン師は子供の頃の事故で体が不自由となったため、車椅子の生活でした。そしてイスラームを猛勉強し、エジプトへ留学し教師の資格を取りガザで教壇に立っていました。二度目のエジプト留学の時、ムスリム同胞団とのつながりで国外退去となりガザに戻ってきます。そして1973年にハマスの前進とも言えるイスラーム慈善団体 Mujamma Al-Islamを設立しました。
このグループは’82年にAl-Majahadoun Al-Filastiniyunと言う反PLOのイスラーム組織に発展し、イスラエルにバックアップされていました。しかし、武器などを準備していることが発覚し、イスラエルから手を切られヤシン師は逮捕されてしまいます。懲役13年という判決が下ったのですが、1年後の1985年、PFLP−GCとイスラエルの捕虜交換で釈放されます。
そして、ヤシン師は1987年12月14日、ハマスを設立したのです。しかし、1989年またもイスラエルに逮捕されてしまいます。ハマスの活動の責任に対して下った判決は終身刑でした。ところが今度はヨルダンに潜入したモサド要員が逮捕されてしまい、彼らとの交換でヤシン師は釈放されます。1997年10月1日のことでした。
そうしているうちに、二度目のインティファーダが始まり、ハマスは活発に活動を始めたのです。そしてついにイスラエルの宿敵となったヤシン師は、2004年3月22日、早朝の礼拝を終えて車で移動中にイスラエル国防軍のアタックヘリが発射したミサイルが車に命中し、ボディーガードと共に暗殺されてしまいました。
写真提供:PASSIA アブドゥル・アジズ・ランティシ Abdul Aziz Rantisi
ハマスの最高幹部で広報担当でした。ヤシン師の側近で発言を直接伝えており、実質的にNo.2でした。ヤシン師が暗殺されるとハマスのリーダーとなることを宣言しました。
2003年6月10日、ランティシ氏の乗る車に対し、イスラエル国防軍のアタックヘリが対戦車ミサイルを発射しました。しかし、この暗殺は失敗しました。ランティシ氏はアタックヘリが飛来した事に気付くと、車から飛び出し九死に一生を得たのです。ただ、同乗していた彼の息子は重症を負いました。
2004年4月18日、ランティシ師がヤシン師の後を継いだ直後、再度イスラエル国防軍のアタックヘリが、ランティシ師の乗る車にミサイルを発射し、今回はついに暗殺されてしまいました。
No Pictuer availavle. ムハンマド・ディーフ野戦司令官 Mohammed Deif
ハマスはヤシン師とランティシ師が相次いでイスラエル国防軍に暗殺されたので、次のリーダーを安全のために公表しませんでした。
しかし、2005年9月3日にゲリラ部門の司令官達を公表しました。このトップにいるのが、ムハンマドディーフ野戦司令官、ディーフ野戦司令官は同時にイスラエルのブラックリストのトップも兼ねています。いまさら、顔を隠しても意味が無いという事でしょうか。
ムハンマドディーフ野戦司令官はガザのハーン・ユニスの難民キャンプ生まれで、現在ガザの治安長官を務めるムハンマド・ダーラーン氏とも友人関係だという事です。そのため、パレスチナ自治政府に逮捕される事も無いという訳です。
写真提供:HAMAS エマド・アケル野戦司令官 Emad Aqel
イザディン・アル・カサムの隊長です。イスラエルでのカミカゼはこのアル・カサムが始めたと言われています。
アル・カサム軍団はとても過激なため、歴代の隊長も次々とイスラエルによって暗殺されました。
1993年、アケルにも暗殺隊が差し向けられ、侵入してきたイスラエル特殊部隊と撃ち合い殺されました。
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