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http://jp.youtube.com/watch?v=txROr463O1E
http://www.veoh.com/videos/v16654667pCpw8teC
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米軍の地位協定案、イラクの閣議で承認…駐留延長へ前進
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081117-OYT1T00107.htm
「協定案を巡っては、イラクの宗派・民族の各勢力間で賛否が割れていたが、
最終的には多数派イスラム教シーア派の最高権威アリ・シスタニ師が
決定的な役割を果たした。
マリキ首相は15日、中部のシーア派聖地ナジャフに特使を派遣し、
同師に協定案を提示。
同師側近はAP通信に、シスタニ師は「(協定案は)最善の選択肢」
との意向を示したと明らかにした。
マリキ首相は同師の威光を借り、閣議での承認に踏み切った。」
アダミヤの爆発は地位協定を迫る米国の謀略という疑惑
http://www.freeml.com/organizer-news/1947/latest
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当初反対を表明していたシスターニ師が賛成に回った。
シーア派のイラク統一同盟のダアワ党とSCIIにとっては、
これでシーア派最高権威の“お墨付き”を得たことになり、
安堵して、賛成と表明できるようになった。
・クルド両派
・ダアワ党
・SCII
この三者連合がイラク現政権の中枢を形成している。
この三者が地位協定賛成を安心して表明できるようになったことで、
議会での承認は見通しがついた。
当初はマリキ政権は、地位協定をスンナリ受け入れるものとみられていた。
しかしここ数ヶ月何度も「抵抗」し、内容を何度も改変させてきた。
このことを国民に強くアピールできたと思う。
・何ヶ月も「抵抗」し、内容を譲歩させた
・シーア派最高権威のシスターニ師の賛同も得た
・名称を「米軍撤退協定」とした
・内容的にも
・2011年という撤退期限を明記した
・イラクを近隣諸国攻撃の出撃基地にしない
・免責特権も制限した(どの程度制限したのかは分からないが)
これだけアピールしたのは、
来年一月に予定されている地方選挙で負けない為というのが基底的動因だ。
国民の多数が地位協定に反対し、それに賛同した勢力は、
次回選挙で、シーア派内で、サドル派に負ける公算が強かった。
しかし、これだけアピールしたのだから、
これで次回選挙でサドル派に負けないだろうという計算が働いたと思う。
スンニ派最大会派であるイラク合意戦線は、国民投票を主張している。
スンニ派内には、覚醒評議会も抱えているのだから、
明確に米軍に反対は掲げられないし、かといって明確に米軍支持も掲げられない。
その“折衷”案なのではないかと思われる。
地位協定に賛成はしなかったという“最低ライン”は確保できる。
クルド両派、ダアワ党、SCIIという主要三勢力が賛成で固まったのだから、
少数派のスンニ派の動向は既に問題にすらもならないが。
サドル派はどうするのだろうか。
まあ抗議デモ等の街頭闘争は行うと思うが、
既に勝敗は決したと思う。
『地位協定に易々と応じる米国の追随者達』と糾弾し、
次回地方選挙で「躍進」する予定だったと思うが、
これで、「躍進」はなくなったと思う。
ならば、統一イラク同盟内で選挙に臨むのか、
それもまた“うま味”がない。
、、、どうするのだろうか、、、
イラク・イスラム軍や1920年革命旅団、聖職者協会は、
首尾一貫して反対を貫いている。
しかしただでさえ、人口比二割の少数派のスンニ派は、
内部に覚醒評議会という分裂も抱えている。
スンニ派内部での衝突などやっている“余裕”はない。
・撤退期限の明記と
・米軍の都市部からの撤退ということは、イラク・イスラム軍などの
スンニ派武装勢力が米軍に求めていた内容であり、「停戦条件」でもあった。
それが、こういう形ではあれ、「実現」したとも言えるのではないだろうか。