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人模様:米国の情報公開事情を講演−−メレディス・フュークスさん
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081025dde007070077000c.html
「20年前、政府に情報公開請求し、まだ返事が来ないケースもあります」。米ジョージ・ワシントン大ナショナル・セキュリティー・アーカイブのメレディス・フュークスさんが来日、米国の情報公開の実態を各地で講演した。
ナショナル・セキュリティー・アーカイブは情報公開法を利用して国家機密を明るみに出し、市民に無料で公開している民間組織。フュークスさんは法律顧問で、「開かれた政府」の実現に尽力している。米中央情報局(CIA)による50〜70年代の要人暗殺計画や盗聴行為は昨年、明るみに出たが、請求から公開まで15年かかった。「連邦政府は安全保障などの情報が公開請求されると非能率的な対応になる。どの国にも守りたい秘密はありますが、機密指定される情報が多すぎる。日本も含めた80の国が持つ情報公開の制度は、もっと改革が必要です」。ブッシュ政権は極端な秘密主義だというフュークスさん。「次がマケイン氏でもオバマ氏でも、今よりよくなると信じています」【山本紀子】
毎日新聞 2008年10月25日 東京夕刊