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「冬の兵士」証言集、米国で出版/イラク・アフガニスタン帰還兵が明かす戦争の真相【 TUP-Bulletin】
http://www.asyura2.com/08/wara4/msg/363.html
投稿者 gataro 日時 2008 年 10 月 17 日 07:38:38: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10152509293.html から転載。

2008-10-17 07:32:25
gataro-cloneの投稿

「冬の兵士」証言集、米国で出版/イラク・アフガニスタン帰還兵が明かす戦争の真相【TUP】
テーマ:戦争と平和、靖国問題

冬の兵士 - Winter Soldier (1):イラク帰還兵 戦争の実態を語る
http://jp.youtube.com/watch?v=vv7zg7Q06hc

冬の兵士 - Winter Soldier (2):イラク帰還兵 戦争の実態を語る
http://jp.youtube.com/watch?v=q9mrdnX6r3

冬の兵士 - Winter Soldier (3):イラク帰還兵 戦争の実態を語る
http://jp.youtube.com/watch?v=r_OFNXEYFvM

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http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/816

From: "tup_bulletin"
Date: 2008年10月16日(木) 午前4時56分
Subject: 速報785号 「冬の兵士」証言集、米国で出版

ダール・ジャマイルが解説する『冬の兵士証言集──イラク・アフガニスタン
帰還兵が明かす戦争の真相』(ヘイマーケット・ブックス、2008年9月刊)

訳 福永克紀 / TUP冬の兵士プロジェクト

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イラク戦争の本:「この人をチリヂリの肉片に吹き飛ばしてしまった」
インター・プレス・サービス(ISP)
ダール・ジャマイル

【テキサス州マーファ、9月16日】

米軍がイラクで実際に何を行なっているのかを知っているのは、イラクの人々を別にすると、米兵自身に他ならない。1冊の新刊書が、米国の占領がイラクにもたらした惨状を、兵士たち自身の言葉で生々しく詳細に説明してくれる。

『冬の兵士証言集──イラク・アフガニスタン帰還兵が明かす戦争の真相』[仮題]は、米軍がイラクに対して、また自国兵士に対して行なってきたことを記録した歴史的な本である。

反戦イラク帰還兵の会(IVAW)およびジャーナリストのアーロン・グランツによるこの本は、2008年3月13日から16日にかけてメリーランド州シルバースプリングの全米労働大学で行なわれた公聴会の証言集だ。

「通りがかりのひとりの女性のことを覚えています」と、イラクに3度派遣された合州国海兵隊伍長ジェイソン・ウォッシュバーンは証言した。「大きな袋を持っていて、こちらに向かってくるように見えた。で、私たちは彼女に向けMk19自動擲弾銃をぶっ放したのです。そして粉塵が収まると、その袋には食料品がいっぱい詰まっていただけだと分かりました。彼女は私たちに食べ物を届けようとしていた。それなのに、私たちはこの人をチリヂリの肉片に吹き飛ばしてしまったのです」

ウォッシュバーンが証言したのは、イラクでの交戦規則について討論する分科会だった。交戦規則がいかに緩く、実質的に存在しないも同然にまでなったかを証言した。

「私が3回派遣されていた間、交戦規則はたびたび変わりました」と、ウォッシュバーンの証言は続く。「脅威のレベルが高いほど、凶暴に反応することを許可され、また期待されるのです」

非人間化、民間人の証言、軍隊内の性差別、帰還兵の医療サービス、軍隊の崩壊に関する分科会が、この本には取り上げられている。それぞれの分科会で証言した全員と同じく、切々と訴えるように証言したウォッシュバーンは、他の兵士たちが度重ねて指摘した問題を提示した。

「そのほかにも、ほとんど暗黙の了解のもとで勧められていたことがあります。証拠として残していくための武器を持参することです。3度目の派遣時にはシャベルを持参することになりました。つまり、武器かシャベルを常に持参していれば、うっかりと市民を撃ち殺してしまった場合に、ただその武器を死体の上に放り投げておくだけで、彼らを反乱分子のように見せかけることができるからです」と、ウォッシュバーンは証言した。

4日間の心を焦がす証言を筆者もこの耳で聞いたが、それをまとめたものがこの本であり、読み通すのはむつかしい。次々とめくるページに溢れているのは、イラクで何が行なわれているのかを語る兵士たちの衝撃的な話だ。

死体の「戦勝記念」写真撮影から拷問や市民の虐殺まで、あらゆることが含まれる。

「この戦争で何が起こり続けているのか、戦争とはいったい何なのか、その歴史的記録を作り上げようとしているのです」と、グランツはIPSに語る。

イラクに1年派遣された陸軍第82空挺師団の兵士ハート・バイジェスは、無線命令の話をする。

「一度などは、すべてのタクシーを攻撃しろというのです。敵はタクシーを輸送手段にしているという理由からです…(中略)…スナイパーの一人が『失礼ですが、聞き違いでしょうか? すべてのタシーを攻撃するんですか?』と聞きかえすと、中佐が『そうだ、兵隊さん。すべてのタクシーを撃つんだ』と応答しました。そのあと、すべての部隊が車という車に撃ちこみ、町は火だるまになった。これが、自分のはじめての戦争体験で、その後の部隊の展開は全部、ほんとうにこんな調子になってしまいました」

シリア国境に近いイラクの町カイムで1年を過ごした海兵隊ライフル兵ビンセント・エマニュエルは、目標識別することもなく町中で弾倉が空になるまで撃ちまくること、死体の上をハンビー[軍用高機能多目的装輪車両、別称ハマー]で踏み潰して走ったり、停車して死体の「戦勝」写真を撮ったりすることを話した。

「イラクで頻繁に行なわれているのは、通りすがりの車を手当たり次第に射撃することです」と言う。「これはたまたま起こった事件などではありません。私たちが配備されていたほとんどの期間おこなわれていたことです」

IVAW事務局長ケリー・ドーアティーは、イラクにおける米兵の行いの責任は米国政府の政策にあると言う。「占領下のイラクとアフガニスタンでおかされる数々の悪行は、軍の『一部の腐敗分子』のせいなどではなく、米国政権の最上層部で綿密に練り上げられた政府の中東政策の結果なのです」と、彼女は語る。

そのことを理解したからといって、証言で明らかになった情緒的倫理的な荒廃のひどさが薄らぐものではない。

「白旗を掲げたやつが、ただゆっくりと近づいてきて命令に従ったら、それはトリックだと思え、殺すんだ」とは、ファルージャに侵攻する前に所属大隊の法務士官から受けた命令だと、マイケル・ルダックは証言した。ルダックは海兵隊伍長であり、2004年の米軍によるファルージャ侵攻に参戦した。

この本は、特に合州国の一般の人々にとって価値がある。なぜなら、この「冬の兵士」証言は、ワシントンポストが首都圏ニュース欄に埋め込んだ小さな記事を除けば大手メディアが一切報道しなかったからだ。

ニューヨークタイムズやCNNも、全国ネットABC、NBC、CBSも完全に無視した。

元海兵隊員のジョン・ターナーが述べた事実に照らせば、これは特に重要だ。

「従軍レポーターが同行しているか否かで、私たちの行動は極端に変わりました。彼らの前では別人のように振る舞った。常に規則正しく行動し、なんでも教科書どおりにした」

「私にとってこれは、戦争とはどのようなものであるかを描くことなのです」と、グランツは言う。「というのも、ここ米国ではこんなにも全く浄化されてしまった戦争の話しか与えられていないからです。しかし、戦争というものは、武装した人間の大集団が他の人間を大量に殺害することです。帰還兵の証言を読むことで、人々はその実像を知ることができる。それが戦争の本当の顔なのです」

この本では、兵士たち自身の非人間化の問題も取り上げられている。また、性差別や、人種差別や、帰国後に退役軍人省の医療サービスがなかなか受けられない兵士たちの窮状なども含まれている。

同時に、イラク人に対する非人間化の証言もたくさんある。海兵隊伍長のブライアン・キャスラーは、これについて自身がイラク侵略中に目撃したことのいくつかを証言した。

「これらの車列では、海兵隊員が軍携行食の袋のなかに排便したりビンに小便したりして、道端の子供たちにそれを投げ与えているのを見ました」と、彼は証言した。

多くの兵士たちが、「ハジ」とか「ターバン頭」とか「砂漠のクロンボ」などとイラク人をさげすむ言葉が米軍内に蔓延していると証言した。

2005年から2006年までイラクに派遣されたスコット・ユーイングは、部隊が意図的にイラクの子供たちにキャンディを与える理由が、その「心をつかむ」ためだけではないことをある分科会で認めた。

「また別の動機もありました」と、ユーイングは言う。「子供たちが車の周りにいれば、敵対分子も攻撃してこない。私たちは子供たちを人間の盾に使っていたのです」

グランツは、普通の米国市民がこの本を読むには困難が伴うだろうと認める。そして、いったい何がこの兵士たちに歴史的な証言をさせたのか、それを心に留めて読むことが大切だと確信している。

グランツは続けてIPSに語る。「彼らは英雄であり続けることもできたでしょうに、そうはしなかった。かわりに今ここでもっと英雄的なことを行なっているのです。真実を語るということを。彼らは名乗り出る必要などなかった。でも名乗り出ることを選んだのです」

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『冬の兵士証言集──イラク・アフガニスタン帰還兵が明かす戦争の真相』[仮題]

Winter Soldier: Iraq and Afghanistan: Eyewitness Accounts of the Occupations, by Iraq Veterans Against the War, edited by Aaron Glantz,
(Haymarket Books; September, 2008).

http://www.haymarketbooks.orgMerchant2merchant.mvScreen=PROD&Store_Code=Haymarket&Product_Code=HMWS
http://www.amazon.com/Winter-Soldier-Afghanistan-Eyewitness-Occupations/dp/1931859655

[岩波書店より来年刊行予定。現在、TUPにて邦訳作業中]

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BOOKS-IRAQ: "We Blew Her to Pieces"
Inter Press Service
By Dahr Jamail
Sept. 16, 20008.
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=43891
http://dahrjamailiraq.com/hard_news/archives/iraq/000835.php


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配信担当 古藤加奈
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