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http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200809270229.html
乱数表古く米に暗号筒抜け 山本五十六長官機撃墜事件 '08/9/27
【ワシントン27日共同=戸部大】太平洋戦争中の一九四三年四月十八日、南太平洋の前線巡視に向かう山本五十六やまもと・いそろく・連合艦隊司令長官の搭乗機が待ち伏せた米軍機に撃墜されて長官らが死亡した事件で、旧海軍が本来は破棄すべき古い乱数表を使って長官の巡視日程を知らせる暗号電報を作成、これが米側に解読され撃墜につながったことが二十七日までに、機密解除された米軍史料で分かった。
米軍が暗号解読を通じて巡視日程を事前に把握していたことは戦後間もなく明らかにされたが、この暗号が規則に反して古い乱数表で作成されていたことが文書で裏付けられたのは初めて。現場最高指揮官の行動日程という最高機密に属する情報のずさんな取り扱いぶりが、事件後六十五年を経て浮き彫りになった。
史料は米海軍情報部の暗号解読史などと、解読文を記載した二通の暗号カード。戦史研究家の原勝洋はら・かつひろさん(66)が米国立公文書館で見つけた。
史料によると、米軍は四三年四月十三日付の南東方面艦隊発の暗号電報を解読。「連合艦隊司令長官」の詳細な巡視日程が判明した。さらに、翌十四日付の第八根拠地隊(ラバウル)発の暗号電報を傍受して「山本司令長官の特別巡視に際して」などと実名が入った準備の指示内容を解読。史料には「二通の内容が完全に整合、長官の死刑執行状となった」と明記されている。
旧海軍は、作戦指示など重要な通信には敵による解読が最も困難な「戦略暗号」を使用していた。十三日付の電報は同年一月三日から二月十四日まで有効だった戦略暗号「波一乱数表第2号」で、同十五日には「第3号」に更新されたことが別の米海軍史料で判明。更新後、古い乱数表は破棄するのが規則だったが、新しい乱数表に切り替わった約二カ月後も、古い乱数表が使われていたことになる。
十四日付の電報は戦略暗号ではなく、米側に解読される恐れが強い暗号だったにもかかわらず、山本長官の実名を打電していた。
コメント:「日教組」が存在しない時代に教育を受けた、それも当時最難関とされた海軍兵学校に合格し、さらに海軍大学校へ進んだ最高のエリートがそろっているはずだった大日本帝国海軍の幹部連中が、いかにマヌケで杜撰であったかが米側史料で裏付けられた形である。この件に関しては文科大臣も勤めた中山成彬氏には、是非ともコメントしてもらいたいものだ(ついでに元防衛大臣の石破茂現農水相にも)。