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http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2008092102000077.html
2008年9月21日 朝刊
【バンコク=林浩樹】ザルダリ大統領は20日午後に演説、テロとの戦いを継続する意向を示す一方で「テロとの戦いを理由にした領土侵入は、認めない」と表明。米国が対テロ戦の新戦略に位置付けるアフガニスタン駐留米軍による越境攻撃を強く批判した。
ザルダリ氏は23日、国連総会出席のため訪米時、ブッシュ米大統領と会談する予定で、こうした意向を伝えるとみられる。しかし、アフガン情勢が悪化する中、米国は新戦略の柱となるパキスタン部族地域での地上作戦を譲らない可能性が強く、同盟関係の不安定化は避けられない。
米国のマレン統合参謀本部長は越境攻撃に反発姿勢を強めたパキスタンを訪問。17日には、ギラニ首相らと会談し、主権尊重を表明。しかし、直後に米軍が南ワジリスタン地区をミサイル攻撃、緊張が高まった。世論調査では、パキスタン国民の7割強が米軍による越境攻撃に反対。民意を重視するザルダリ氏は、これをすんなりと容認できない。また演説では議会解散権放棄など大統領権限の縮小に言及、民主政治をアピールしたが、民意と米国の「圧力」の間で厳しいかじ取りを迫られそうだ。