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パキスタン 米の越境攻撃批判 アフガン情勢 協力のトゲに
2008年9月18日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008091802000130.html
【バンコク=古田秀陽】対テロ戦の主戦場をイラクからアフガニスタンへ転換している米軍の制服組トップ、マレン統合参謀本部議長は十七日、パキスタンの首都イスラマバード近郊などで同国のキアニ陸軍参謀長、ギラニ首相らと会談。パキスタン側は米軍による同国領内への越境攻撃をあらためて強く批判し、今後は応戦もあり得ることを伝えたとみられる。
マレン議長は今月に入り、アフガンへの米軍増派、米・パキスタン軍による作戦強化、アフガン国軍の増強を柱とする対テロ戦新包括戦略の策定に着手。だが、越境攻撃で両軍による作戦強化は現状では困難で、この問題の解決が新戦略の実効性のカギを握る。
パキスタンからの報道によると、マレン議長は十六日夜にパキスタンを電撃訪問した。会談では、キアニ参謀長が越境攻撃は主権侵害であることを強調。軍事情報の共有が不十分な点も不満として伝えられたもようだ。
また、九日に就任したばかりの同国のザルダリ大統領は十六日、英国を訪問しブラウン首相と会談した。記者会見では「(米軍の)越境攻撃は民主化を損なう。英国も理解してくれた」と述べた。
同大統領は当初、中国を初の外遊先としていたが、越境攻撃を受けて急きょ変更した。
一方、ゲーツ米国防長官も十六日、アフガンの首都カブールを訪れた。国際治安支援部隊(ISAF)のマキャナン司令官らと会談し、今後、一万人規模の増派が必要だとの見解などが出された。
イエメン
米大使館狙い爆弾テロ
イスラム組織が犯行声明
【カイロ=内田康】イエメンからの報道によると、首都サヌアの米大使館前で十七日、自動車爆弾による自爆テロとみられる爆発が連続し、犯人六人を含む警備員ら計十六人が死亡した。米国人の犠牲者はいない。
ロイター通信によると、犯人グループは車で大使館に突入しようとしたが失敗した。「イエメンのイスラム聖戦」を名乗る組織が犯行を認め、今後も英国、サウジアラビアなどの大使館を狙うと表明している。獄中の仲間の釈放を政府に求めており、要求が認められなければ米大使館を攻撃すると十六日に予告していた。
イエメンは二〇〇一年の米中枢同時テロ以降、米政府に協力してテロ組織の摘発を進めており、アルカイダ系武装組織などによる攻撃が絶えない。三月には米大使館を狙った迫撃砲が近くの学校に着弾し、少女十三人が負傷。米大使館は四月、職員の一部にイエメンからの退避を命じた。