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http://mainichi.jp/select/world/news/20080912ddm007030125000c.html
【ニューデリー栗田慎一】米軍のマレン統合参謀本部議長が10日、国際テロ組織アルカイダの拠点を掃討するため、アフガニスタン、パキスタン国境地帯に照準を合わせた軍事作戦を強化すると発表したことについて、パキスタンのキヤニ陸軍参謀長は同日、「どの国の軍隊も領内への侵入を絶対認めない」との緊急声明を出した。参謀長自身が米側に真っ向から反発するのは異例。対テロ戦の同盟関係に深刻な亀裂が生まれる恐れがある。
パキスタン軍は11日、幹部会を招集し、米軍が実力行使に出た場合などの対応策について協議を始めた。
同軍によると、キヤニ氏は「外国軍のパキスタン領内への侵入は主権侵害とみなす」と断言。その上で「国内の軍事作戦はパキスタン軍の責任で行う」との立場を繰り返した。
ギラニ首相も11日、「陸軍参謀長を全面的に支持する」と語り、政府も米軍の領内侵入を認めない方針を明確にした。
毎日新聞 2008年9月12日 東京朝刊
<関連記事>「毎日新聞」
■米国:統参議長、アフガン戦略「強化」 パキスタン国境に照準
http://mainichi.jp/select/world/news/20080911dde007030028000c.html
【ワシントン及川正也】マレン米統合参謀本部議長は10日、下院軍事委員会の公聴会で証言し、治安悪化が進むアフガニスタン情勢について「新たな、より包括的な軍事戦略を検討している」と述べ、国際テロ組織アルカイダの拠点とみられるパキスタン国内の国境地帯を含めた軍事作戦を今後、強化する方針を明らかにした。
議長は証言で「アフガンで勝利しているとは確信していない」と言明し、アフガンとパキスタン両国境地帯に照準を合わせた「新戦略」の必要性を指摘。このため、アフガン治安部隊の増強と訓練と同時に「パキスタン軍に過激派対策を強化し、米軍の役割を拡大するよう求めている」と強調した。
国務省を中心とする地方復興チーム(PRT)の要員増強など復興分野での取り組みを強化する必要性も強調した。
一方、ゲーツ国防長官はイラク駐留米軍について「撤退の継続は可能だ。イラクへの関与を減らし、アフガンへの関与を増やす」と表明した。
ただ「イラクの治安状況はなお脆弱(ぜいじゃく)だ」と、性急な撤退には慎重姿勢を示した。
毎日新聞 2008年9月11日 東京夕刊